秘法伝説の幕開け
GM | : | というわけで、日も傾いてきました。合流したい人はどうぞ。 |
アーティ | : | ボーデルと合流したいな。 |
ボーデル | : | ワシャあ指輪にご執心じゃが。もしかしたら指輪の部分はもう外してしまってるかもしれん(一同笑う)。 |
クロウ | : | 早いよ(笑)。 |
ボーデル | : | 「うーん、この原石の部分が魅力的。」 |
アーティ | : | 「何だいボーデル、そのきったないの。」(笑)。 |
ボーデル | : | 「お前には分からんかも知れんが、これにはワシの夢が詰まっとるんじゃ!!」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | 「ボーデルの夢って汚いんだね(笑)。」 |
ボーデル | : | 「所詮、俗物には分からんかも知れんがな!」 |
アーティ | : | まぁアーティは俗物だからね(笑)。 |
サンドロ | : | 我々も合流しよう。さてどうするか。 |
ボーデル | : | ダーク・エルフが潜伏してるという噂もあるしな。 |
サンドロ | : | そんなん、どこの街にも潜伏していると思うけどね(笑)。 |
GM | : | 話を聞いた相手の肌が黒いのね(笑)。 |
Dエルフ | : | 「まっさか、そんなのただの噂ッスよ~。」(笑)。 |
Dエルフ | : | 「迷信、迷信。都市伝説。」(笑)。 |
GM | : | では、前方から見知ったエルフが歩いてきます。リーズンです。 |
ボーデル | : | 「おお、お前さんは。」 |
リーズン | : | 「ああ皆さん、こちらに来ていただけたのですね!」 |
ボーデル | : | 「まぁワシらは仕事のついでじゃがのう。」 |
GM | : | ではリーズンは君らと近況を話し合います。 |
リーズン | : | 「では皆さんは、お時間がありますか?」 |
ボーデル | : | 「忙しくはないが。」 |
クロウ | : | 「あと9日間ぐらいは。」 |
サンドロ | : | 「ええ暇ですよ。留守番食らったんで。」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 戦力外通告を食らったからな。 |
リーズン | : | 「猶予はどのくらい?」 |
サンドロ | : | 「一週間以上は。」 |
リーズン | : | 「では、もしよろしければ、私のお手伝いをしていただけませんか?」 |
ボーデル | : | 「それはいいが、まず話を聞いてからじゃな。」 |
GM | : | ではリーズンの宿泊している『遺跡の番人』亭に場所を移します。 |
GM | : | 酒場には既に2人、人間の冒険者がいて、リーズンは彼らに声をかけます。 |
リーズン | : | 「こちらの2人はこの街で知り合った、志を共にする方々です。」 |
GM | : | 共に男で、ドリーツェとロマット。武装から見て、2人ともファイターだね。 ドリーツェは重そうなヘビーメイスにラージシールド、ソフトレザー。 ロマットはバスタードソードにラージシールド、ハードレザー。 |
アーティ | : | 聖印が付いてたりしない? |
GM | : | それはないね。 |
サンドロ | : | 実力のほどは? |
GM | : | サンドロよりは下だと思った。でも雑魚ではなさそうだ。 |
ボーデル | : | 最低でも4LVくらいか。 |
サンドロ | : | じゃあ・・・・・・「(鼻で笑って)初めまして、よろしく。」(一同笑う)。 |
GM | : | じゃあこっちは |
ロマット | : | (少し改まって)「よろしくお願いしまーす!」(一同笑う)。 |
ドリーツェ | : | (同じく改まって)「先輩、よろしくでーす!」 |
アーティ | : | 急にへりくだったな(笑)。 |
GM | : | ではリーズンが目的を話します。 リーズンは “バイカル東の森” 出身です。その森にはダーク・エルフも住んでいたのですが、彼女は幼い頃、同じ年頃のダーク・エルフの少女とよく遊んでいました。まぁ大きくなるにつれ種族間のしがらみが嫌がおうにも入り込んできたため、やがて会う事もなくなってきたわけです。 そのダーク・エルフはどんな育てられ方をしたのか、すっかり世界を憎むようになっており、何でもいいから世界に悪影響を与えてやろうと森を出て行ってしまいました。 で、リーズンは幼馴染としてのよしみから彼女を止めようと、兄共々風の噂に聞いた “オラン” 方面に向けて旅立った・・・・・・までは良かったのですが、途中の “ロドーリル” でとっ捕まってあのような事態になっていた、と。 |
クロウ | : | ふぅん。 |
GM | : | で、そのダーク・エルフはコヨーテという名なのですが。 |
アーティ | : | 前に出た奴だな。 |
GM | : | 彼女は現在、海の邪神ミルリーフに与する一派に手を貸しているとのことです。というのもその一派の企む計画はかなり信憑性があるらしく、成功すれば確実に世界を混沌とさせることができるらしいからです。 、で、前回も話したことだけど、コヨーテらが “レックス” に向かったという情報を得たので、彼女もそれを追ってここ “パダ” に来たのでした。 |
クロウ | : | その2人は? |
GM | : | リーズンの情報に根拠がないということで、ギルドなどからは人員を割いてもらえなかったので、冒険者の店で有志を募ったところ、ドリーツェとロマットの2人が協力してくれることになりました。 ドリーツェは「邪神の復活許すまじ」という信念を持っている人で、その可能性があるなら阻止せねばと協力を申し出てくれました。 ロマットはとにかく “レックス” を探索できるなら何でも良いというタイプ。 |
アーティ | : | 変態か(笑)。 |
GM | : | ちなみに自己紹介ついでにこちらのスペックはリーズンがシャーマン6LVのレンジャー4LVのセージ3LV。 |
ボーデル | : | うおお、シャーマン6LVがでた(笑)。 |
GM | : | ドリーツェはファイター4LVのセージ6LV。年齢が40歳。 |
サンドロ | : | なんてことだ。地味に高い。 |
GM | : | ロマットはファイター5LVのレンジャー5LV。 |
クロウ | : | あれ、意外に・・・・・・ |
アーティ | : | 高いな(笑)。 |
GM | : | まぁでも、聞いてもらって分かるとおり、遺跡探索に行ける面子じゃないんですよ。 |
アーティ | : | シーフもソーサラーもプリーストもいないな(笑)。 |
サンドロ | : | ダンジョンアタックとなると、シーフかボーデルのいずれかが必要だからな。 |
ボーデル | : | なーんでワシが(笑)。 |
サンドロ | : | 罠解除用(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 落とし穴には無力だけどね(笑)。1人だけ下に消える(笑)。 |
GM | : | まぁというわけで、腕の良いソーサラー、シーフ、ついでにプリーストを探していた。もちろん、君たちの実力はリーズンもよくご存知ですので、その辺は心配ないとのこと。 その後、3人で調査を進めたところ、コヨーテが “レックス” に移動した原因と思われる、最近見つかったというミルリーフに関する資料をドリーツェが手に入れてきました。 どうやらコヨーテたちは、この資料に記されているミルリーフに関わる宝物を目的としているようなので、これを先に手に入れて “オラン” の禁忌の部屋に封印してしまおうと。 |
ボーデル | : | して内容は? |
GM | : | “レックス” にある遺跡に関する資料です。この遺跡は以前から発見はされていたのですが、入り口の扉が魔力で閉じられており、長年放置されていました。 |
ボーデル | : | その遺跡までの道程は? |
GM | : | 片道で1日かからないくらいです。結構浅い位置にある遺跡なので多少有名で、名前も付いている。 『地に堕ちた鮫の遺跡』と呼ばれています。入り口の扉に鮫がのた打ち回っているような絵が描かれているため、こう呼ばれています。いわゆる通称って奴です。 |
クロウ | : | で、そのコマンド・ワードが今回見つかったってこと? |
GM | : | そうです。 |
ボーデル | : | まぁ、ワシは特に反対はない。 |
クロウ | : | でもラヴェルナ様が我々だけでは潜るなと言っているから、専門の方を探さないと。 |
ボーデル | : | そいつらがいれば何とかなるんじゃ? |
GM | : | ロマットはこれまでに何度も潜った経験があります。 |
ボーデル | : | 新しい遺跡に入りて~病にかかっておるぐらいだからな。 |
ロマット | : | 「とにかく俺に探索させてくれ!」(一同笑う)。 |
GM | : | ああっと、そういう経歴もあって、ロマットは非常に顔が広いね。用心棒的な関係でいくつかのパーティと行動を共にしているからね。 |
サンドロ | : | きっと横長の顔をしているんだろう。 |
クロウ | : | 顔が広いからね(笑)。 |
GM | : | それと、リーズンらは今回の遺跡探索に向けて、【<アナライズ・エンチャントメント> のカード】 を2つ買ってある。 |
アーティ | : | おお、それがあればさっきの店のあの指輪が本物かどうか分かるぞ(一同笑う)。 |
GM | : | このアイテム、結構高いんだけど(笑)。 |
アーティ | : | あれ? その為に2つ用意してくれたんじゃないの(笑)。 |
GM | : | おかげで手持ちの予算がほとんどない。なので報酬は遺跡内で見つかった物を、本命の品を除いて折半と言うことでお願いしたいとのことだ。 |
ボーデル | : | 構わんよ。ワシらも冒険者の端くれ、古代の遺跡には潜ってみたい。 |
アーティ | : | 頭数は? |
GM | : | 人数割りで良いそうだ。 |
アーティ | : | OK。 |
クロウ | : | ミルリーフって、なんか懐かしいね。バンダナとか。 |
アーティ | : | コヨーテってあの時に出てきたダーク・エルフ? |
GM | : | そうだよ。 |
リーズン | : | 「それでは皆さん、よろしくお願いいたします。」 |
クロウ | : | はいよ。 |
GM | : | ああそうだ。ドリーツェが入手してきた古文書について、解読できていない部分がいくつかあるので、できれば皆さんのお知恵をお借りしたいとのことだ。 |
ボーデル | : | セージ6LVがいるのに分からなかったのか? |
GM | : | いや、これは『ソーサラーLV+知力B』で判定なのだ。 |
クロウ | : | 任せた(笑)。 |
アーティ | : | ヤバイな(笑)。 |
GM | : | 羊皮紙2枚分のメモ書きです。これはドリーツェが仕入れた情報をメモした物なんだ。 |
アーティ | : | えー、いくら俺でもこんな汚い字じゃあ解読できるか不安だな(笑)。 |
GM | : | 言ってろ。既にそこらの魔術師に解析をお願いしたのですが、腕の良い魔術師は大抵遺跡に潜ってしまっていたため、あまり解読が進んでいないんだ。 メモ紙には文章が7つあり、そのうちの3つは解読済みです。 |
クロウ | : | あと4つか。 |
アーティ | : | それが解読できれば願いが叶う(笑)。 |
ボーデル | : | ドラゴンボールだったのか。 |
GM | : | 1つ目は『鮫の心臓に秘宝を封印する。求めば唱えよ、×××××××××』。ペケペケの部分は上位古代語のコマンド・ワードで、アーティなら読める。 |
アーティ | : | フムフム。 |
クロウ | : | なんだっけ? |
ボーデル | : | 『鮫の心臓に秘宝を封印する』 |
アーティ | : | つまり秘宝伝説ってワケですな。 |
ボーデル | : | SAGA2 秘宝伝説(笑)。 |
GM | : | もう今回のセッションはSAGAってことでいいね。 |
ボーデル | : | 2つ目は? |
GM | : | 『秘宝を求める者、深き闇の奥深くへ身を堕とすだろう。追われよ、さらば飛び込まん』 |
クロウ | : | (メモメモ) |
GM | : | 3つ目が『等しき代償を支払うべし』 |
ボーデル | : | 等しき代償・・・・・・全員の精神点が同じだけ減るとか。 |
アーティ | : | ボーデル基準でやられると困るんだけど(笑)。 |
GM | : | で、あと4つ、「これは難しくて俺には解読できん」というのと、「ごめん、1ゾロ振った」ってのがある。 というわけで、リーズンはアーティに期待と信頼を篭めて羊皮紙を渡すよ。 |
アーティ | : | うわー・・・・・・知力ボーナスは『2』なんだよな・・・・・・。 |
ボーデル | : | では判定ですな。 |
アーティ | : | じゃあ振るよ。(コロコロ)1ゾロ! |
サンドロ | : | こいつ本当にゴミだな。 |
アーティ | : | え、俺、今日凄くね?(笑)。 |
GM | : | 凄くは無い(笑)。では、4つ目の文章は読めなかった。 |
アーティ | : | あと3回な。(コロコロ)『15』。 |
GM | : | 『希望を踏みにじる者、相応の報いを受ける』とあります。 |
ボーデル | : | 希望ってなんだろう。まぁ何かあるんだろうな。 |
アーティ | : | 次(コロコロ)『13』。 |
GM | : | おお、これ(6つ目)で良かったね。『無慈悲な番人が秘宝を護る』 |
ボーデル | : | ということはゴーレム系かな。 |
サンドロ | : | 分からんぞ。無慈悲くんという名のモンスターかもしれん(一同大爆笑)。 |
GM | : | か、かわいい(笑)。 |
サンドロ | : | (名刺を渡す仕草)「あ、私、『無慈悲』って言います。番人やってるんでよろしく。」 |
GM | : | (受け取る)これはご丁寧にどうも(笑)。 |
サンドロ | : | ──と、いう可能性だってあるんだ。油断するな! |
アーティ | : | ねーよ(笑)。 |
クロウ | : | つぎ、7つ目どうぞー。 |
アーティ | : | ていっ(コロコロ)『15』。 |
GM | : | 『強欲なる者、秘宝と共に永遠の闇に埋もれる』 |
ボーデル | : | 何でも奪っちゃいけないのかな。 |
アーティ | : | あれだ、埋まるんじゃないの(笑)。 |
ボーデル | : | 必要な物以外に手を出すとヒュ~ンと遺跡ごと崩壊(笑)。 |
サンドロ | : | なんだかインディ・ジョーンズみたいだな。最後の聖杯を取ろうとして落ちる奴とかいたな。 |
ボーデル | : | 多分ワシがやらされるんじゃろうな。 カチッ「ぶぎゃあああ!」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | 書いてある事があまりにまともなので、どうしていいか分からない(笑)。 |
GM | : | では3つも解読してくれたので、リーズンらはアーティを拍手で迎えるよ。 |
ドリーツェ | : | 「おおー!」 |
ロマット | : | 「これなら魔術師ギルドに5000ガメルも払うことなかったな。」 |
アーティ | : | え? 胸張っていいの?(笑)。 |
サンドロ | : | じゃあ皆で拍手しながら、すげぇ嫌な顔でニヤニヤしていよう(笑)。 |
GM | : | うわー、嫌な連中だなぁ(笑)。長年、生死を共にしてきた仲間とは思えない(笑)。 |
アーティ | : | いや、だからこそだよ(笑)。 |
クロウ | : | いくつか予想できそうなものもあるね。『追われよ、さらば飛び込まん』 |
アーティ | : | ローリングストーンがあるな(笑)。 |
リーズン | : | 「皆さんに問題がなければ、すぐにでも出発したいのですが。」 |
アーティ | : | いーや疲れてるぜ。精神点1点消費してるぜ(笑)。 |
リーズン | : | 「1点ぐらい我慢してください(笑)。」 |
ボーデル | : | いざとなったら闘魂注入してやるよ(笑)。 |
GM | : | では、食料などを買い揃えて1時間後に『遺跡の番人』亭に集合。 想定としては、片道1日の往復2日で、遺跡内で2日くらいは捜索に費やす可能性があるので、食料の準備は最低5日分は用意して欲しい。 |
クロウ | : | はいよ。たいまつとかも仕入れておこう。 |
ボーデル | : | ランタンの方がいいな。あと、遺跡内だから武器も少し考えたほうがいいのかもしれないが。 |
アーティ | : | モールは振り回せるんじゃない? |
サンドロ | : | お前はマトックがあるから大丈夫だろ。 |
ボーデル | : | 何でマトックがここまで持ち上げられるのか分からんが(笑)。 山登りの時に勢いで買ったはいいが、何か活用できるイベントないかなー(笑)。 |
GM | : | あと、余分なガメルを預けて置くなら今のうちに。1ガメル4グラムもするんだぞ。 |
サンドロ | : | 私は4,000ガメル持っているから・・・・・・14キロ。 |
アーティ | : | GM、俺、4,000ガメル預けておくわ。 |
GM | : | はいよ。 |
アーティ | : | ・・・・・・あ、間違えた。これ経験点だわ(笑)。 |
店主サイモ | : | 「経験点4,000点、お預かりしました。」 |
サイモ | : | 「おかげでセージ技能がレベルアップしました。」 |
アーティ | : | 勝手に使い込まないでー(笑)。 所持ガメルは1,000か。4キロくらいだし、このくらいなら別にいいだろ。 |
サンドロ | : | 私のはクレジットカードだから。 |
アーティ | : | ねぇよ。 |