鬼と化して鉄を打て
GM | : | では翌日。 |
サンドロ | : | クリントンに昨日のことを説明しよう。 |
クリントン | : | 「そういうことでしたら了解しました。しかしボーデルさんにも予定があるようですが、同行していただく必要はあるのですか?」 |
ボーデル | : | そういや、彼はファリス神官だよ。 |
サンドロ | : | おお、そうか! この人凄いな、監査ができるレベルで、ファリスの奇跡も使えるとは。 |
GM | : | ではクリントンが剣を抜くと、放り投げた人参が2つになった。 |
サンドロ | : | なに!? 人参が2つに切れた!? こいつ、只者じゃないぜ(一同笑う)。 |
GM | : | まぁ、同じことをサンドロがやると3つに切れるんだけどね。 |
ボーデル | : | じゃあワシは働いてるよ。 |
サンドロ | : | 何か普通の工員になっちゃったな(一同笑う)。 |
GM | : | パーティの分割は任せるよ。 |
アーティ | : | クリントンのステータスは? |
GM | : | ファイター5、プリースト2、セージ4、クラフトマン4、マーチャント6、です。 |
サンドロ | : | 監査をやるだけあって、この人優秀だな。 |
ボーデル | : | 相当修練を積んでいるな。 |
クロウ | : | 馬を使った場合、何日ですか? |
GM | : | 馬なら普通に行進しても2日かな。 |
サンドロ | : | あまりパーティを分割したくは無いな。しかし、“ルオニル” で何が起きているかは早めに知っておいた方が良いと思うんだ。 |
アーティ | : | まあ最悪、ラヴェルナ様に <テレポート> で回収してもらえばいいんじゃね? |
クロウ | : | 皮細工ギルドがあと何日待てるか聞いておいた方がいいんじゃない? |
サンドロ | : | それは聞いておこう。まったく、ボーデルが変な約束をするもんだから! |
ボーデル | : | うひひ、すまん(笑)。 |
サンドロ | : | では1日遅らせよう。ボーデルはしっかり話をつけておいてくれ。 |
ボーデル | : | では今日1日が最後の休日じゃあ。 |
サンドロ | : | まあ、お前の旅の目的も理解はしている。戻ってきてから勉強したいならそれはそれで構わん。 |
GM | : | では本日の行動は? |
サンドロ | : | 今日は馬車ギルドに行く。 |
クロウ | : | どんだけ石工ギルドが嫌なんだ! |
GM | : | では馬車ギルドですが、街の相当外れにあるので片道でも結構歩きます。 |
サンドロ | : | ええっ!? |
アーティ | : | 移動コストが嵩むんだね。でも石工ギルドは・・・(笑)。 |
サンドロ | : | (声を搾り出して)・・・・・・くそっ・・・・・・石工ギルドに先に行きます・・・・・・っ(一同爆笑)。 |
GM | : | 石工ギルドには普通に行けるね(笑)。ただ、先にボーデルをやる。 |
GM | : | ではボーデルさん。 |
ボーデル | : | では本日は暇を頂いたことだし、トルスタック殿の所を訪ねてみよう。 |
GM | : | こちらも街外れに住んでいる。小さめの自宅の隣に小屋を建てていて、小型の炉や釜を持っている。 |
ボーデル | : | ボーデル的にはこちらの方が見慣れた感じじゃな。 |
GM | : | そうだね。ボーデルが見てるのは岩をくりぬいての部屋だけどね。 |
サンドロ | : | “グードン” だしな。 |
ボーデル | : | これぞまさしく職人の家じゃな。じゃあトントン。 |
トルスタック | : | 「誰じゃ!」 |
ボーデル | : | 「申し訳ない、“グードン” から来たボーデルと申します。」 |
トルスタック | : | 「なにい? てめえみてえなガキは ひとばん とまっていきやがれ!」(一同笑う)。 |
アーティ | : | ドラクエ4の第5章か(笑)。 |
サンドロ | : | 木こりのおじさんか(笑)。 |
トルスタック | : | 「話は聞いている。どうやら少しは見込みがあるらしいじゃないか。」 |
ボーデル | : | 「恐れ入りますな。」 じゃあ中に入っていいのかな? |
GM | : | ああ、入れてもらえるよ。 |
トルスタック | : | 「で、ワシに何の用かな?」 |
ボーデル | : | 「実は【ミスリル銀】を加工する技術を探し求めておりましてな。」 |
トルスタック | : | 「これはまた大胆なことを目標とした奴がいたものじゃな。」 |
GM | : | と、ちょっと嬉しそうな感じだね。 |
サンドロ | : | 高みを目指す者が好きなのか。 |
ボーデル | : | 「名高いトルスタック殿であれば、おそらく一度は考えたことはあるはずと思い、そういう話を聞いたことが無いか伺いたい。」 |
トルスタック | : | 「うむ、ワシもそれを夢見たことが無い訳ではない。 どうやら今の時代でも【ミスリル銀】を鍛えること自体は可能であるようだ。」 |
ボーデル | : | おお。 |
トルスタック | : | 「だが、それには特別な道具が必要となる。技術だけではままならない。」 |
サンドロ | : | 加工そのものにアイテムが必要なのか。 |
アーティ | : | GM、それオフィシャルでは不可能? |
GM | : | いや、『ソードワールドサポート2』でも不可能とは書いていない。 |
アーティ | : | へぇ。まあ、デュダでは普通に加工されてるけどな(笑)。 |
GM | : | その辺を考慮しての記載だったかもしれないけど(苦笑)。 |
サンドロ | : | なるほど。ミスリル製の炉が必要なわけだ。 じゃあミスリル製の炉はどうやって作ればいいって(一同爆笑)。 |
GM | : | 古代遺跡から発掘して来ればいい。炉一式、10t(笑)。 |
サンドロ | : | 運び出せねえ(笑)。 |
トルスタック | : | 「それらしいアイテムは過去にもいくつか見つかってはいるようだ。だが、使えなかったりすぐに壊れたり、未だ正式稼動しているものは存在しない。」 |
ボーデル | : | 「やはり魔法の品物で鍛える必要があるのか。」 |
トルスタック | : | 「そして鍛える者にもそれなりの腕が必要じゃ。おぬしも知っておろうが、【ミスリル銀】 は鍛えねばただの黒い塊、タールの塊のような物質じゃ。」 |
クロウ | : | 持ってなかった? |
ボーデル | : | 持ってるよ。 |
トルスタック | : | 「そ、それじゃあ!」(一同爆笑)。 「どこでそれを?」 |
ボーデル | : | 「いやいや、“パダ” で普通にバーゲンで指輪が売ってました。」(笑)。 |
トルスタック | : | 「本当か! よし、ちょっと “パダ” 行ってくる!」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | “パダ” 行ってくる(笑)。 |
ボーデル | : | もはや指輪ではないがな。 [ 金属破壊光線 ] でぶっ壊されて(一同爆笑)。 |
GM | : | で、それを鍛えることによって【ミスリル銀】特有の七色の光を生んだりとか、様々な魔力を放つことが可能となる。 |
ボーデル | : | 「やはり精進の道しかないかのう。」 |
トルスタック | : | 「まぁ、せめてまともな物が作りたいのなら、高品質5の武器が自在に作れるだけの腕が必要じゃな。 どうだ、ドワーフ。ワシが鍛えてやろうか? おぬしに我が生み出したる技を伝授してやってもいいが?」 |
ボーデル | : | うおお!? これ、“ルオニル” に行けなくなっちゃうよ(笑)。 |
アーティ | : | この後の旅に影響が(笑)。 |
ボーデル | : | しかしクラフトマンが一気に7レベルになるチャンスが(笑)。 |
サンドロ | : | 本当に7になりそうだな(笑)。 |
ボーデル | : | 既に1日潰してくれてるけど、うーむ、迷うなぁ。 |
トルスタック | : | 「まあ、だが、お主の腕にもよるが、この修行を始めたら1日2日ではとてもとても。」 |
サンドロ | : | 年単位は必要になるんじゃないか(笑)。 |
GM | : | いや、ボーデルは既に十分な基礎はあるからそこまでじゃない。 |
サンドロ | : | なるほどな。 |
GM | : | 既にそれなりのは打てる。トルスタックの誇る上位レベルの高品質な鉄を打つテクニックを伝授する。 |
アーティ | : | 技は見て盗め(笑)。 |
ボーデル | : | うーむ。ラヴェルナ様が許してくれるなら、盗賊とか解決して一旦帰ってきてから稽古をつけてもらうのが一番無難だな。 |
トルスタック | : | 「なんだ、今すぐではないのか。 おぬしの情熱などその程度のものだったのかな?」 |
ボーデル | : | ぐはっ、言われた・・・(一同笑う)。 |
トルスタック | : | 「ふぅ・・・そうかそうか。少々おぬしを買い被っていたようだな。」 |
ボーデル | : | ぐはっ(笑)。 |
アーティ | : | 言われてるぞ!(笑)。 |
ボーデル | : | ボーデルはプライドの狭間に揺れている(笑)。 個人的にはやりたいな。修行してみたい。 |
サンドロ | : | 任せる。 |
ボーデル | : | マジで? いいの? どうしよっかな。盗賊の強さによるんだが。 |
サンドロ | : | 普通に考えたら盗賊なんてサンドロ1人で十分、クロウがいればお釣りがくるだろう。 |
アーティ | : | 俺、お茶してていいんじゃないの(笑)。 |
サンドロ | : | そう考えられるだろうね。 |
ボーデル | : | 普通の盗賊ならね。 |
トルスタック | : | 「どうするんだ? 早く決めろ。ワシは忙しいんだ。」 |
ボーデル | : | うおお(汗)。 |
サンドロ | : | まあ何かあったらラヴェルナ様がこちらに一瞬で戻ってこれるんだ。 |
ボーデル | : | <テレポート> 「ボーデル来なさい!」 <テレポート> ピッ! で、わずか2ラウンドで戦場に連れ去られちゃうんだ(笑)。 では硬直していたクラフトマンレベルが上がるかもしれないし、修行してみるか(笑)。 |
トルスタック | : | 「ふっふっふ。ワシの修行は厳しいぞ。」 |
ボーデル | : | 「ではお世話になったザップさんにお断りを。」 |
サンドロ | : | あと、仲間が有事の際は行かなければならない事を言っておけよ。 |
ボーデル | : | 「その際は一瞬で飛ばされますが、 一瞬で帰ってきます。」(一同爆笑)。 |
トルスタック | : | 「それもお主の選択、よいじゃろう。 ただ、二兎を追う者は一兎をも得ずというからな。」 |
アーティ | : | レベルが上がらないのか。 |
ボーデル | : | それは仕方ない。君達が頑張ってくれればワシが行く必要は無い。 |
アーティ | : | 不貞腐れて入ろう(笑)。 |
GM | : | ではとても美人の受付が |
美人石工ギルド員 | : | 「石工ギルドでございます。」 |
サンドロ | : | (ネクタイを締めながら)「わたくし、サンドロ・オーエンバッツと申します。」(一同笑う)。 |
美人石工ギルド員 | : | (やっすいキャバ嬢なノリで)「まあ、凛々しいお方。」 |
ボーデル | : | ここは何ギルドなんだ?(笑)。 |
アーティ | : | 石工とか関係ないぞ(笑)。 |
美人石工ギルド員 | : | 「私、石に目が無いんです。」 |
アーティ | : | 宝石の方の石なんじゃないの(笑)。 |
GM | : | それは宝飾ギルドってのがあるみたい。 |
サンドロ | : | 「コレコレこういうことで、監査ついでに取材などお願いします。」 |
GM | : | それは問題ない。ただ、石を削りだす技術などについては一部伏せられます。 |
クロウ | : | ダイナマイト使って割るところからなんでしょ。 |
GM | : | この世界にダイナマイトなんて無いよ。 筋力【20】の屈強なドワーフたちがカチ割るんだ(一同爆笑)。 |
クロウ | : | こんなところにもドワーフ達が(笑)。 |
GM | : | 石工ギルドは石の切り出しから加工までを行うギルドです。 エレミアの北は砂漠が広がっているのに、採掘できる場所なんてあるのか知らないけど。 |
サンドロ | : | なるほど。貴方の街の石を支えるエレミア石工ギルドと。 |
GM | : | そうそう。MADE IN EREMIRE とちゃんと彫ってある。そのせいで強度も落ちてる(一同笑う)。 |
アーティ | : | 「じゃあ小さい石を2つ頂戴(笑)。」 |
美人石工ギルド員 | : | 「いいですよ。」 |
クロウ | : | サーバント用? |
アーティ | : | EREMIRE 製だぜ(笑)。 |
GM | : | ちゃんとお土産用に 『見本品』 って彫ってあるから。 |
アーティ | : | ストサバの額に『見本品』があ(笑)。 |
GM | : | ちょろちょろと見学して、半日経ちました。 |
サンドロ | : | 半日経ったところで一旦合流するか。 |
クロウ | : | あの~、半日かけて盗賊ギルド行って来て良いですか? |
アーティ | : | 半日もかけるのか(笑)。 |
サンドロ | : | 走って行ってこい。 |
クロウ | : | わかりました(笑)。 |
クロウは盗賊ギルドで山賊についての情報を仕入れようとするが、現在この辺りには大規模な盗賊団はおらず、ここ最近では大きな被害は出ていないということだった。 | ||
サンドロ | : | トム・マッコイが個人的に恨みを買って襲われただけでは、と思わんでもない。 |
ボーデル | : | トムさんが何かヤバイ物を運んでたんじゃないか? |
クロウ | : | 核弾頭とか? |
アーティ | : | ねぇよそんなもん! |
ボーデル | : | 【支配の王錫】レベルのマジックアイテムとか。 |
GM | : | それは知らないけど、サンドロが受け取った商品リストは凄いことになっていたよ。 |
ボーデル | : | 山賊を装った別の何かの可能性が無くも無い。トムさんの荷物を知っていればな。 |
サンドロ | : | しかし本物のマッコイはティッシュペーパーから核弾頭まで何でも調達してくるからな。 |
ボーデル | : | 弾が安いと不発弾も混じってる。 |
クロウ | : | どうする? このまま合流して出発しちゃうってのも手だけど。 |
サンドロ | : | しかし現状の問題は、ボーデルが修行に入るってのを何も聞かされていないから、ボーデルを延々と待たないといけないんだ(一同笑う)。 |
アーティ | : | じゃあ俺がボーデルを呼びに行くよ。<フライト> で直線距離を飛んでいく。 |
クロウ | : | 撃ち落されんなよ。 |
アーティ | : | 誰によ(笑)。 |
サンドロ | : | 頼んだ。 |
アーティ | : | カッツェの精神力を使って(コロコロ)成功。舞空術!(笑)。 |
サンドロ | : | またカッツェから(笑)。 |
カッツェ | : | 「・・・・・・お暇を出させていただきます。」 |
アーティ | : | 「お前が死ぬまで一緒だよ。」(一同笑う)。 |
GM | : | では飛んできた。 |
アーティ | : | 「こちらにボーデルはいらっしゃいますか? 捜索にご協力を(笑)。」 |
GM | : | うむ、普通に見えるよ。 |
アーティ | : | 「ボーデル、出発だ行くぞ。」 |
ボーデル | : | 「うおおおおお!」 カンカンカンッ! ボーデルは聞いていない。 |
アーティ | : | 「おいコラ、ボーデル、来い!」 ガスガス!(笑)。 |
GM | : | ではトルスタックはそのやり取りに背を向けたまま |
トルスタック | : | 「・・・・・・別に行っても良いんじゃよ。」(一同笑う)。 |
ボーデル | : | うおおおお! ということで背中向けて。 「ワシは行けん。」(一同爆笑)。 |
アーティ | : | 「どうしたんだ、ボーデルー!」(笑)。説明してくれないと俺はわからない(笑)。 |
ボーデル | : | 「これこれこういう事なんじゃ。ワシの職人の魂がかかっておる!」 と説明する。 |
アーティ | : | 『うわーこいつ暑苦しいー』と思いつつ、「じゃあ頑張ってー。」 |
ボーデル | : | 「冷めた奴じゃなー。よろしく頼むぞ。」 |
アーティ | : | 「うぃ。」 山賊ぐらい余裕ッしょー。 |
ボーデル | : | ボーデルはもう駄目だ。鬼になった(笑)。 |
アーティ | : | 「ボーデルは変わっちまった。」 |
クロウ | : | 帰ってきたら槍になってる(笑)。 |
本当に獣の槍でも作る気か。 | ||
サンドロ | : | オーケー、事情は分かった。このところ大変だったし、たまにはボーデルも息抜きが必要だろう。 |
クロウ | : | 息抜きかこれ。 |
ボーデル | : | かなり必死にやってる。 |
GM | : | ではサンドロ達は “ルオニル” へ向けて出発する。今からだと半日しか進めないが、馬なので2日後の昼過ぎには到着する。 |
アーティ | : | 結構進むな。 |
クロウ | : | 警戒しながら行きましょや。 |
サンドロ | : | お馬さんでパカパカ行くぞ。 |