今回のワンコの気持ちは、予定を変更して、これからワンコを飼おうとする方にぜひ、ご訪問していただきたいHPをご紹介致します。カーマインさんのリンクページにもリンクがありますので、皆さんはすでにご存知かもしれません。でも、ここであえてご紹介させていただくことにしたのは、それはある出来事があったからです。

それは先月、大阪へ帰ったおりに、市内にある大型のペットシヨップで出会った親子の会話を耳にして、驚き、そして悲しみました。断片的ではありますが再現するとこうです。男の子(たぶん小学生高学年)が、ご両親と妹さん(たぶん小学生低学年)にむかって叫んで(まさに)おりました。「こんどはちやんと、最後まで飼うやんか〜!」「いらんようになっても、○○ちやんが欲しいゆうてるから大丈夫やもん!」これに応えるご両親のお答えにもさらに驚かされました。「あんたがちやんと飼うゆうから、高い犬こうたったのに、どっかにやってもて〜アホちやうか〜」と、まだ「雄叫び」をあげるお子さんの頭を「ビシ!」と叩き、「死んでまうもんにロー○ックス買えるぐらいの金だされへん!」と引きずるように引っぱって店外へ。喧騒が通り過ぎ、取り残された私と周囲のお客さんは、なんかバツの悪い雰囲気になり、何も買わずに同じく店外へ。帰宅する道々、よりどころがない嫌な気分になってしまいました。(大阪弁です・ごめんなさい)

ワンコと過ごすということは、「楽しい」ことばかりではなく、「嫌なこと」や「悲しい」こともあるということを理解する必要があります。ですから、ワンコとロー○ックスとの比較は無意味なのです。子供の時は「命」の尊さを理解することは難しいものです。それは大人になるまでに、徐々に学んでいくものなのです。その大切な時期に、暴力的で残酷なゲームなどで、生と死の本質が「あいまい」になることは恐いことなのです。学校や家庭で、学ぶべき学業も重要ですが、それは道徳心や倫理があってこその問題なのです。偏ったエリート意識が牛耳る世の中では、人としての優しさなど育つはずはありません。損得勘定だけの世の中なんて、楽しくも、嬉しくも、ありませんでしょう?

前置きが長くなってしまいました。ご紹介するサイトは「ボクだっく」さんです。
大分にお住まいのご夫婦と、愛犬であっただっくさんとの16年以上にわたる犬生の記録です。幼犬期から亡くなるまでの画像と、愛情深いコメントで、ご夫婦の温かい心に癒される素晴らしいサイトです。これから犬を飼おうとお考えの方や、愛犬との付き合い方にスリップを感じておられる方には、ぜひ訪問されることをお奨めいたします。
ここからも「ボクだっく」さんに会いにいけますよ。 クリックしてくださいね。

終わりに、だっくさんが亡くなって、私がお贈りした詩をそえておきます。
この詩をだっくさんに捧ぐ。。。


「旅  立 ち」

もうすぐお別れです。
いきたくはないけれど、離れたくないけれど・・・もうすぐです。
眼もよく見えないけど、お父さん。
耳もよく聞こえないけど、お母さん。
僕の大切なお二人が、そばに居てくれているのはわかります。
いままでもしてきたように、お二人の優しさは心で見えます。
いままでもしてきたように、お二人の優しさは心で聞こえます。

記憶も途切れていました。
僕の宝物だった思い出がかすれていくことすら・・・忘れて。
お父さんとの始めてのお散歩ではしやいだこと。
お母さんに抱っこされて、子守唄を聞きながら寝たこと。
もうすべてを思い出せないけど、これが僕の宝物でした。

住みなれたお家。
ひなたぼっこのお庭。
お友達がいっぱいいた街。
お父さんと、秘密のお話をよくした山道。
もうすぐお別れです。
いきたくはないけれど、離れたくないけれど・・・もうすぐです。

お父さんと、お母さんがお話してくれた神様が本当にいるなら
僕のお願いも聞いて下さい。
もう一度、僕がこの世に産まれる順番があるのなら・・・
もう一度、お父さんとお母さんに廻り合わせてください。

旅立ちだけど、僕はお二人に「さよなら」はいいません。
悲しいけど、僕はさだめに悔やみません。
幸せがいっぱいの僕の「命」に感謝しているから・・・
僕の命くん、今日までありがとう。本当にありがとう。




次回は予定どおり、<遺伝について>です。

ワンコの気持ちTOPへ