<ワンコの反抗期ってあるの?・その1>

人間の子供が自意識をもち、親に対して依頼・依存することと、独自性によって欲するままに行動することを、
自分の意思で都合よく分別することから生じる「抵抗」が「反抗期」と言われるようです。さて、この成長に
ともなう変化がワンコにもあるのでしょうか? それでは、仔犬ちゃんの心のプロパティを開いてみましょう。

「しっぽフリフリで可愛く、良い子ちゃんが突然!悪い子ちゃんに」の第一巻のはじまり〜♪はじまり〜♪

お話の前に仔犬ちゃんは一頭飼いで、名前はバ○ロンちゃんですが、匿名希望なので仮にA君とすることを
ご了承おねがい致します(爆笑)。
A君は、敏○さんち(これまた匿名ご希望なのでママとします)に来た時は、それはもう玉のような
艶々・フサフサした綺麗な男の子でした。ママも目に入れても痛くないほどの可愛がりようでした。
A君は姿だけではなくてオツムも素晴らしく「ごはん」「おやつ」「おかし」に素晴らしい反応をみせ
戦車のごとく走り寄ると、必殺ペロペロでますますママを骨抜きにしていきました。
そんな幸せな毎日を過ごすうちにA君は、お散歩で出会う犬よりもちよっとばかし自分が「いけてる」ことに
気がつきました。凄まじいばかりの骨量と、オーストラリアCH譲りの横顔、育毛剤のCM潰しの毛量を
自覚してしまったのです。もうこれはたいへんです。ママよりもお散歩で知り合ったあの子が気になる
のです。A君は「また、こんな所でオシッコして!」とか、「さっきおやつはあげたでしょうダメ!」などと
カミガミ怒るママよりも、あの子と優しい飼い主(これまた、いけてる女性なのです仮に○迫さんとして
おきましょう)にメロメロになってしまったのです。会うたびに優しくなでてくれて、時には美味しい
おやつもくれるし、あのこは素敵なしっぽだし、A君はなんかお家に帰るのが嫌になってきました。
引きずられるようにして帰ったお家では、苦虫を千匹ぐらい噛み潰したような顔をして、上目づかいで
ママを睨みつけました。
「どうしたの?ハウスしなさい」とママは言いますが、「嫌だもんね〜」のポーズでA君は抵抗します。
ママのこめかみで「ピキ」と音がしました。A君は天性の頭の良さで危険を感じ「しかたねーなー」と
ゆっくり立ち上がってポーズをとりながらハウスに入りました。

A君は「俺こんな生活もう耐えられねいぜ」「もっと自由がほしいよな」「ママは怒ってばかりでウザイし」
「ごはんもイタイやつばっかだし」などとブツブツぼやきながら眠りにつきました。
ここからは夢の中でのお話です。

夢・・・とうとつにワンコの女神さまが現れてA君に言いました。
「A君、貴方のお願いを三つ叶えてあげましょう」夢のなかでも夢をみていたA君は、ぼやーとした頭で
必死に考えました。「三つだけかー、まずひとつは美味しいごはんだよなー、もうひとつはお散歩の自由
だよ絶対!、最後の一つは優しい飼い主だせ、よし決定!」とめちゃめちゃ勝手なお願いを女神さまに
お願いしました。
「わかりました叶えてあげましょう」と無責任にも女神さまは承知してしまったのです。
女神さまにいわれたように、お耳をひっくりかえし、おすわりをして目を閉じてお祈りをしていると、
「A君ごはんよ〜♪」と聞き覚えのあるあの優しい声。目を開けてみると、そこは御殿のようなお部屋で
優しい飼い主さんと、魅惑のしっぽの子のお家でした。おなかを擦るほど柔らかい絨毯を歩いて(短足が災い)
食卓に行ってみると、もうそこはパラダイス♪でした。ライオンに食わすほどもられたお肉と、
なにやら素敵な匂いのするもの(後にお菓子と判明)がありました。A君は食いました。これでもかと
いうくらい喰いました。あの子の匂いを嗅ぎながらたべるごはんは最高ッス(茶○さん風)と、おなかが
ししゃもになるくらい食べました。食後にあの子とマッタリとまどろんでいると、こんどは飼い主さんの
お食事です。脳髄を強烈に刺激する匂いです。すかさずA君は飼い主さんにジャンプです。
ママならこんなことすると「ダメ!悪い子はゲージの刑よ!」と怒るのですが、新しいママは
「よしよし」と悩殺の笑顔で食べさせてくれたのです。この世のモノとは思えない美味しさ(笑顔付き)です。
でもさすがにA君のワンコばなれの食欲も限界がきました。専用ベットへいき、トドのようにおなかを
出してのご休憩です。後でお楽しみのお散歩がまっています。
しばらくして物音で起きてみるとどうもお散歩の雰囲気です。新しいママが18Kのチェーンを首に付けて
くれました。リードもキラキラ光ってます。あの子はママがリードを引き、A君はお手伝いさんがリード
をもちました。元気が有りあまるA君はお手伝いさんを引っぱりまわします。
「かわいそうだから放してあけて」の飼い主さんの指示で、A君は自由になり転がるように駆け出しました。
他の人間やワンコに合いましたがA君は吼えまくりです。オシッコもウ○チもしまくりです。
何をしても新しいママは怒りません。A君は思いました。なんて僕は幸せなんだ、死ぬまで君を離さないぞー
(ふる〜)と勝手な欲望に溺れておりました。

幸せに暮らすA君の物語はまだまだ続きます。

次回は「あのA君はいま!」です。

◆この物語に登場する個人・団体は架空のものですから、くれぐれもお間違えのないように・・・(汗)◆

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