<ワンコの好き・嫌いって・・・の巻>・・・・・人間の場合編 今日は2002年12月27日、ほんとは何にもないのに気が焦る今日この頃です。今年は、大型犬しか経験のなかった私が、小型犬のオーナーになった変革の年でもありました。小型犬はキャンキャンうるさく、貧弱であまり好きではなかったのに、なぜかいつのまにかオーナーになってしまいました。今までにもいろいろな小型犬種が人気犬種として、出てはすたれを繰り返し、人間の身勝手で犬にとっては不幸なことも多々あったようです。私がなぜそのような困った問題の人気・流行の中心である「ダックス」になったのかは、語りだせば長くなるのですが要約すれば「素晴しい犬種」であったからに他なりません。欧米でもダックス種は「ハッピードック」とよばれ、ビークル犬(フィールドタイプ)などの人気犬とは別に、コンパニオンドックの愛好者に選ばれているようです。その基本気質と、さまざまな毛質と毛色、血統によっても頭部や骨格の違いがあり、そのバリエーションの多さが好まれるところでしょう。 人気犬種になり個体数が多くなれば、飼い主は自分だけの「愛犬」、他の子とは違う何かを求めるものです。そして必然的に供給側(ブリーダー)が、血統や特殊な毛色を追求すればとうぜん仕入れ単価も高くなり、収支を考えれば消費者(飼い主)に影響を及ぼします。さらに、すべての生産者にはリスクもあります。ましてや「命」を取り扱う仕事には想像も出来ない出来事が起こることもあります。それなりの覚悟をしてから繁殖をしなくてはなりません。それは家畜でも、愛玩動物でも同じことです。人間がそれらを必要とする以上、彼らの犠牲と服従も必要となることは事実です。 ここで皆様に悲しいお知らせをしなければなりません。「今日のワンコ」にも登場しているフラットコーデットのユナちゃんが先日、出産予定日の数日前に亡くなりました。長い経験と、実績のあるブリーダーが管理していても思いもかけない不幸なことがおこるのです。良血統で遺伝的問題もなく、出産経験も以前一度あり、健康管理や交配相手も充分に選び、妊娠後の検診も良かったのに突然の「死」が来たのです。人間も昔は出産にともなう危険がありましたが、医学の進歩と、なにより「言葉」というものがありますから母体を愛しむ処置がとれるのです。犬にはそれが出来ません。それに犬は我慢強く、飼い主に変調を伝えるよりも隠そうとします。ブリーダーは経験によって、犬の体調をチエックしますがそれは完璧ではありません。ブリーダーは厳選して良質の仔犬を入れ、愛情かけて育て上げ、想うような成犬になったら繁殖を決断します。このようなリスクがあるのを知りながらも、自分の理想とする新しい「命」を創るために・・・ 人間の都合による「ワンコの好き・嫌い」で年間何万という数の犬が命を絶たれています。私がそのことをいくら批判し、追及することを書いてもその命を救う力はないですから「負け犬の遠吠え」でしかありません。でも、すくなくともこのHPを観覧された方には、「消えなくてもよかった命、生まれなくてもよかった命」があることをご理解いただきたかったのです。ブリーダーサイトでこのようなテーマでの書き込みは非常識だったかもしれませんし、読まれた方を不愉快な気分にさせたかもしれません。気分を悪くされた方お許しください。カーマインさんもごめんなさいね。 最後にユナちゃんへ お店に遊びに行ったとき、いつもしっぽをふりふりしてくれてありがとう。 次回は、<ワンコの好き・嫌いって・・・の巻>・・・・・ワンコの場合編の予定です。 |