<愛!?の手づくり食>
犬にとって、「たまねぎ、ねぎは悪い。。。」で、逆に良いものはなんでしょう? 重要な栄養素のカルシュームも、取りすぎは予想外の弊害がありますし、単体では良くても、複合すれば栄養摂取の障害をまねくものもあります。犬の栄養バランスは、人間と同じようにデリケートなものなのです。私たちも、若い時には焼肉が大好きだったけど、いまは脂ぽいのはちょっとダメ、なんていうこともありますよね。「健康によくないものは美味く、健康に良いものは不味い」なんてことも、よく言われることです。嗜好性の高い食品というのは、味が濃く、脂が多くなど、舌と胃袋(実際は脳)に、高いインパクトをあたえる食品なのです。塩分・脂質の取りすぎは、生活習慣病の原因であることは周知のとおりですが、犬でも長寿命と引き換えに、その病に犯されることも少なくありません。予防や治療のために、「シニア用ドライフード」を与えている愛犬家の方も多いことでしょう。 ホント、販売されているフードのタイプやグレードの多さに、選ぶのに苦労しますね(笑。
スポーツの後に取る飲料類、お仕事などに疲れた時に取るビタミン類など、「健康補助食品」や、サプリメントが健康に不安をもつ私たちの心を癒してくれて、昨今の日常生活には無くてはならないものになっています。ここでの私のご提案は、まさしくこの「心の癒し」のことなのです。たしかに、犬の食品による身体の健康管理については、優れた「高品質ドライフード」が便利で安定します。「補助食品」や、サプリメントがいくら良いものであっても、それのみで全てOKなわけもなく、あくまでも「補助食品」の域はこえることはできません。犬の主食であるフードを厳選し、偏食させないことは、愛犬の健康と寿命を決めることにもなります。でも・・・です。身体が乾いた時に飲む栄養剤は、五臓六腑にしみわたる!?気がして、急に元気が出たような気分にさせてくれると思いませんか?暑い日や、疲れたときに・・・そんな「身体と心のスパイス」、それが「健康補助食品」や、サプリメントなのです。さらに言うなら、与える飼い主と、もらって喜ぶ犬の「心の楽しみ」をお奨めしたいのです。
お奨めしたいのは、「健康補助食品」や、サプリメントといっても、可愛いパステルカラーの錠剤や、モノによっては毒々しいまでの視覚効果をねらった、怪しげな「魔法の薬の詰め合わせセット」のようなモノではありません。愛情あふれる「オーナー手作り食」のことです。曜日を決めてもかまいません。月のうち○回でもかまいません。飼い主と、愛犬の「遊び」のひとつしていかがでしょう?愛するものに「与え」て、信頼するひとから「もらう」ことができる。このことは、互いに癒しを感じることができる素晴らしいことです。飼い主には、まず造る喜びがあります。愛犬のために何が必要か、何が好きかを考え、材料をそろえて調理する楽しみ。メニューは、犬用の料理本でも、資料を調べての「創作料理」でもOKです。「さぁ〜、できたワン、○○ちゃんどうぞ」って、だしてあげてください。たぶん、しっぽふりふりで秒単位の完食です。もっと頂戴ポーズがあるかも・・・ワンコには、流行のスローライフは無理ですね(汗。
食材について。。。お奨めしたいものを、少しだけご紹介しますね。
野菜では、なんといっても「ニンジン」です。「家の仔、最近毛のボリームが減ったわ」とか、「もうそろそろ、抜け毛の季節かしら」と思われたら、ニンジンベースの手作り食はどうでしよう。脂身を取り除いた鶏肉と、ニンジンの煮物(犬用のもの)などは良いようです。野菜も大量に与えると、脂の多いお肉と同じように、下痢をする場合もありますから適量であることは厳守です。手作り食の食感や、温度も調理のポイントになります。ワンコ用の手作り食も奥は深いです。ドライフードを嫌がる仔に、人肌ほどの温度をプレゼントするだけで、ガツガツいっちゃう場合もあります。「食感・温度」も以外とツボです。まあ、それ以上にインパクトがあるのは「香り」ですけどね。脂身の少ない牛肉をほんの少し、それを煮た汁を冷まして大嫌いなドライフードに染み込ませれば、これまたガツガツいっちゃう場合もあります。牛肉は入っていなくても・・・です。面白いでしょ。 あとは、豆腐とオカラもとても良い食材です。腸内の善玉菌への「贈り物」としては、オカラはとても喜ばれるものです。豆腐は、食欲が減退ぎみの仔のために、ふりかけ(犬用)と混ぜてデザート状にして与えても良いです。バテバテの夏場は、若干冷やして与えると、私たちが「かき氷」に喜ぶようにパックンチョといっちゃいます。また、煮た少量のお肉と混ぜれば、夏バテ防止などにも最適です。 別項にも書かせていただいたように、犬は「吐いて」自分で自己管理できる動物です。原因はさまざまですが、「胃酸」が刺激の源になっています。ストレスや、体調不良などで、胃酸過多になり嘔吐するというパターンが多いようです。胃腸の成長が充分でない幼犬期や、老犬などは胃の負担が少ない食材・調理方、もしくは食事回数などをコントロールすることによって、空嘔吐(胃液だけを吐く)を抑えることができます。運動の前後にも食べ物を与えることは、避けた方が良いでしょう。低血糖による劇症が無い限り、多少食べないことはご心配されることはありませんが、食欲不振の原因が何かを知ることは大切なことです。健康な生活は、「良いものを、適量与える」これにつきます。そのうえ美味しいものだったら・・・最高でしょ!?
<ご注意*食材・調理法・量など、みんなそれぞれです。まずは、その仔の様子や体調を確認しながらトライしてあげてくださいね> 手作り食に、なんの気負いも不要です。
犬にとって良いものなら、ご家族のあまりモノでもかまいません。 ドライフードに適度な温度のお湯をかけてあげる。。。これだけでも立派な手作り食です。 「ひとつ手間をかける」ことは、「愛情をかける」ことと同じです。いちど試してみてはどうでしょうか。 次回は、<ワンコと芝生の関係!?について>の予定です。
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