トピックス118号 04/08/21発行

マン社のマリンの運用形態が変わった(保存版)

正式名称「Man Arbitrage Strategies Ltd」(以下「MAS1」)、通称「マリン」でおなじみの マン社のファンドだが、この「MAS1」が、ここのところ低迷を続けている。
2004年3月から直近2004年6月末で、-0.1%、-0.3%、-1.2%、-0.6%とわずかずつだが4ヶ月連続のマイナスを記録した。
そこで、「MAS1」の現状についてマン社に確認したところ、「MAS1」の新しい事実が明らかになった。
今まで「マリン」と呼ばれていた理由は、元々このファンドをマン・インベストメンツ傘下の運用会社マリン社が運用していたためである。
当初は「MAS1」の運用の100%を、マリン社によるCB(転換社債)裁定運用で行っていた。
しかし、ファンド資金量が増えるにつれ、だんだんマリン社のCB裁定だけでは運用が難しくなっていった。
裁定運用というのは数少ない小さな価格差を狙って、その代わり確実な差益を取ろうとする戦略なので、 運用資産が増えすぎると単一の裁定手法では運用が難しくなってしまうのだ。
そのため約2年前、「MAS1」の運用資産が2億ドルを超えた頃、一部金利裁定運用を取り入れたとマン社は伝えてきた。
しかし、大部分はマリン社によるCB裁定運用であるということであったため、「マリン」という通称を継続して使ってきた。
ところがその後も「MAS1」の運用資産は増え続け、今では7億ドルを超える規模にまで膨らんでいる。
運用成績も上記のように低迷している。
そこで、「MAS1」の現状について直接マン社幹部に伺った結果、 (マン社が相手にしてくれるところはわが国では日本インベストメント・リサーチ以外ないでしょう) 「MAS1」はここにきて他の裁定運用の比率を大幅に増やし、 今ではCB裁定運用は運用手法全体の4分の1を切っている状態であるとのこと。
しかも、CB裁定を行う運用会社はマリン1社ではなく3社で行っているとのことなので、もはや「MAS1」はとても「マリン」 とは呼べないファンドに変わってしまった。
「MAS1」は今後どのようになるのか。
現在「MAS1」の運用に占めるCB裁定の割合は25%以下に過ぎず、それ以外に金利裁定、イベントドリブン、 クレジットリスク裁定という4つの運用手法にそれぞれ同じくらいの比率で分散されている。
これらはいずれもArbitrage(裁定)と呼ばれる戦略に分類される、基本的に確実に差益を取っていく運用手法である。
「MAS1」正式名称「Man Arbitrage Strategies Ltd」は、文字どおりマン社の様々なArbitrage(裁定)戦略で 運用するファンドになったわけである。
今後も裁定運用で良いものがあれば取り込んでいくし、逆にあまり収益を上げられない運用手法は比率を減らされ、 最終的には省かれるものも出てくるかもしれない。
ただ、裁定運用という確実性の高い運用スタイルは変わらないため、今までのこのファンド特有の安定感は今後も 期待してよいであろう。
むしろ分散しているため投資環境の変化に対応が利くようになっているとも考えられる。
その点はプラス面だ。
一方でマイナス面を考えると、もう「マリン」ではないのだから、かっての「マリン」の実績をベースにして 今後を予測することは出来ないということだ。
特に今は試行錯誤の時期であるので、マン社幹部自身も「ここ半年、1年くらいは厳しいかもしれない」とコメントしていた。
したがって当面は、今までのような年10%超の収益を期待するのは難しいであろう。
結論としては、「MAs1」は安定感重視で3年以上の中長期でお考えの方であれば、 マン社の他の多くのファンドやクアドリガ社のファンドとは違ったタイプのファンドであるため、 意味を持つファンドだと言える。
しかし、安定感よりもリターン重視で「年10%超の収益は欲しい」という方であれば、解約し別の運用を検討するというのも一つの手段であろう。
上記はロイヤル資産クラブレポートより掲載しています。
なお、もっと詳細が知りたい方、新たな投資運用をご検討の方は直接
稲田様か稲垣様にお尋ね聞き下さい。(電話03-3291-7291)


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