トピックス121号 04/10/27発行

「あんなコト」「こんなコト」のんびりしてられない事ばかりじゃのぅ

浅井情報ネットワークNEWS FLASHより掲載。
第一話、日銀が発表した2003年第四・四半期の資金循環速報によると、家計の金融資産残高は2003年末に1410兆円となった。
1400兆円台を回復したのは、2001年末以来2年ぶりのこととなる。
主な要因は昨年5月以降の株価の上昇で、保有株式の評価額が急回復したからであるが、 注目すべきは外貨建て資産の急増だ。
家計の資産残高の内訳を詳しく見ると、外貨預金残高が5兆7720億円と前期比で23.9%増えて過去最高の残高となったほか、 対外証券投資が前年の6兆6276億円から10兆6367億円と60.5%も増えている。
こういった統計資料をみても、国民がリスクに敏感になっており、徐々にではあるが、 円資産から外貨資産へのシフトが起きていることが読み取れる。
第二話、財務省の発表によると、2004年6月末時点の政府債務残高は729兆2281億円に達した。
国の借金残高は3ヵ月ごとに発表されるが、これは2004年3月末に比べて26兆円以上増加したことになる。
1年間で100兆円以上増えているペースだ。
政府債務残高の8割を占める国債だが、3月末に比べて15兆円以上増え571兆4271億円となった。
日本国の借金はもはやまともな方法では返せない。
将来的には、国債の暴落に伴う金利上昇、大幅な円安、ハイパーインフレなどが起こるのは避けられないだろう。
さらには預金封鎖の実施や、個人金融資産に対する財産税の課税といった政策まで噂されている。
しかし、そのような政策はそうそう簡単に出来るものではなく、実施されるとしても国家破産の末期(2020年以降)であろう。
政策面でのより現実的な切り札は、やはり消費税率の引き上げであろう。
実際、日本の消費税率は国際的にみても低すぎる。
しかし、仮に消費税率を45%に引き上げたとしても、これ以上の借金が増えないというだけでこれまでの借金は減ることはないのだ。
そう考えると、この国の財政の深刻さを改めて思い知らされる。
ちなみにEUでは財政規律は非常に厳しい。
EUでは、単年度の財政赤字はGDP比3%以内、累積の政府債務残高はGDP比の60%以内と決められている
これで計算すると、日本はGDPが約500兆円だから財政赤字は15兆円、政府債務残高は300兆円が限度ということになる。
財政赤字がGDP比7〜8%、政府債務残高はGDP比の145%という日本が、仮にEUに加盟を申請したとしても完全に門前払いということである。 第三話、今年に入って原油価格が史上最高値の更新を繰り返している。
投機マネーの流入が価格を押し上げている面もあり、供給不安が収まれば価格は下落するという見方が根強い。
しかし、市場関係者の中には1バレル=60ドルと予測する向きもあり、短期的高騰ではなく構造的に高止まりする可能性が出てきた。
実は長期的な需給バランスに関しては、それほど楽観できる状況ではない。
最大の要因は中国だ。
中国の原油需給は日本を抜き、今や世界第2位である。
さらに2020年には需要は倍増するといわれる。
一方で、供給の方は思うように生産量が伸びず、国内最大のターチン油田にいたっては、枯渇に向かっているとさえ言われている。
現在、世界の原油消費量は1日で8000万バレル程度であるが、2030年には1日1億2000万バレルに増加すると、國際エネルギー機関(IEA)は予測している。
しかし、現在消費と同じ1日8000万バレル程度の生産量の方を1億バレルにまで引き上げるのは困難といわれ、長期的には供給不足に陥る可能性が非常に高い。
最も身近なガソリン価格への影響も避けられず、中長期的には、日本のガソリンスタンドでの小売価格はレギュラーで1リットル=150円もありうるだろう。
インフレの波はじわじわと押し寄せている。
第四話、10月7日付ロイター通信によれば、近く施行される見通しの米法人税法により、2005年、米国への資金流入が起こり、 ドルが持続的に押し上げられる可能性が出ているという。
この法案は10月6日に上下両院の協議会で合意され、翌7日遅くには下院で可決された。
上院で可決されるとブッシュ大統領に送られ法制化される予定。
この法案では、米多国籍企業の外国での収益をドルに還流して国内に持ち帰る場合、 1年間に限り、税率を現行の35%ではなく5.25%に大幅に軽減するとしている。
一部の為替アナリストからは、これにより750億ドル〜4,000億ドル規模のドル建て資産が米本国に還流し、 他通貨からドルへの転換によりドルを押し上げる可能性があるとの見方も出ている。
このような見方には慎重なアナリストもいるが、この法律が施行されれば一つのドル高要因になると言えるだろう。

 


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