TOPICS CORNER 製作担当 河井 継之介

トピックス131号 05/04/18発行

ファンドいろいろ[Man社、Quadriga社そしてAIMF] (保存版)

世界に名だたるファンドはいずれも先物運用型。
我々日本人には馴染まないタイプですが、「先物」とはなんなんだろう?
先物の性質は、「買います・売ります」と約束を行った後、上下どちらでも良いので、 その約束の期待する方に相場が動けば利益を出す。 (その代わり、約束の期待する相場と反対に、例えば下がる方向=売りますの方向に期待していたのが上がる方向に動けば損出をだすが)。
先物は相場の下落面でも「売ります」という約束をしていれば利益を出すことが出来るわけで、 ここが現物との違いです。(現物は上昇局面でしか利益を出せない)
また相場だから必ず期待している方向と逆に動くことがある。
逆に動いた時の損切りが人間には難しい、応々にして感情で動いてしまう。
Man社やQuadriga社では、個人投資家と異なりコンピュータによるリスク管理(損切り)が徹底されており、 しかも単一の市場ではなく100以上もの先物市場で分散運用している。
だから、先物の持っている最大の特徴、買いからも売りからも入ることが出来るという点をメリットとして上手く活用できるわけ。
Man社のADPは140品目以上の先物に分散、コンピュータによるリスク管理、システム運用をおこなっている。
相場は誰にもわからないという観点から、相場の動きを予測して投資するのではなく、その動きに追随していく運用(トレンドフォロー型運用)を行っている。
そのためこのADPの運用は、追随しやすい明確な動き(大きなトレンド)が相場にあると大きな利益を出す。
大きな上げトレンドでは買いポジションを取ることで大きな利益を上げ、大きな下げトレンドでは売りポジションを取ることで大きな利益を上げる。
しかし、その追随したトレンドが反対に転換すると、その市場では損出が出る。
上げトレンドから下げトレンドに転じたのに、まだ買いを続けているというような状態だから。
また、トレンドがない相場では、追随も出来ない代わりに、ないトレンドは反対に転ずることもありえないので、このファンドはほとんど動かなくなる。
ただし、ADPは140品目以上に分散しているため限られた市場にトレンドが現れるだけではあまり収益を出すことはできない。
様々な相場が動き出す、特に全体の70%の資金を投資している金融先物の相場に大きなトレンドがある時にADPは大きな収益を期待できます。
Man社のファンドはADPの先物分散トレンドフォロー型の運用以外でも運用を行っているが、Quadriga社のファンドは現在この運用のみ。
ADPとQuadriga社のファンドの大きな違いは、Man社のADPが金融先物市場:商品先物市場=7:3で分散しているのに対して、Quadriga社のファンドは5:5で分散している。
通常相場が大きく上下するのは商品先物市場の方だから、商品先物市場への分散比率を大きくした方が、ファンドのブレは大きくなり、リターンも大きく期待できる。
ただし、金融先物市場に比べて商品先物市場はあまり大きくないため、運用資産が大きいMan社は商品先物市場にあまり大きく分散比率をとることはできない。
Quadriga社のファンドの違いをみてみると、
GCTはこの3月末でクローズ、新規募集は打ち切りだから購入は出来ない。
スーパーファンドB[ルクセンブルグ籍](2004年11月スタート、2005年3月よりピータースブルグ・キャピタル社にて申込開始)はGCTとほぼ同じで投資単位が小口。
スーパーファンドB[ルクセンブルグ籍]とスーパーファンドCの違いは、上下のブレの大きさの違い。
スーパーファンドB[ルクセンブルグ籍]の上下のブレを1とすると、スーパーファンドCは上下のブレが約1.33倍になりように設計されている。
その分スーパーファンドCはスーパーファンドBの約1.33倍の利回りが期待できる。
スーパーファンドC[ケイマン籍]とスーパーファンドC[ルクセンブルグ籍]の違いだが、スーパーファンドC[ルクセンブルグ籍]の方が投資しやすく、規制が緩やかである。
スーパーファンドC[ケイマン籍]はファンド資金を管理しているHSBCの特徴から投資規制に厳しい。
一例が送金口座で、このファンドに送金する場合には原則として投資者と同一名義の口座から送金しなければいけない。
共同名義で申し込む際、原則として共同名義の口座から送金しなければならない。
スーパーファンドC[ルクセンブルグ籍]はGCTと同じバンク・コルベールを管理銀行に利用することで、投資しやすくなっている。
AIMFの運用方法も先物による運用だが、ADPやQuadriga社のファンドとほとんど相関性が薄い動きが特徴。
運用手法はADP等にみられるトレンドフォロー型とは違い、カギ足チャートによるパターン分析という特殊な手法を用いている。
AIMFのカギ足チャート分析では、大きな値動きの形を見てトレンド分析をするので、 トレンドの転換点でも投資判断を切り替えることが可能になっているようだ。
このファンドそのものは2004年9月に基準価格100米ドルでスタートしたもので、まだほとんど値動きがない。
しかし、8年と半年のシステム運用実績 (スタートして間がないファンドを購入する場合は必ずこのシステム運用実績を見ること) での動きを見ると、安定した運用でかなりのリターンが期待できそう。
運用しているオルタナティブ・インベスターズ社は2003年2月設立で未知の部分が沢山ある。
その点を考慮すると、AIMFはMan社やQuadriga社のファンドをメインで投資を行った後の分散投資として魅力的なファンド。
Man社のMAS1(俗称マリン)は先物分散ではなく運用方法は裁定戦略を使ったファンド。
基本的に大きな上下の動きはなく、着実に小さなプラスを積み上げていく、つまり安定感が高いのが特徴。
またこの運用は買いと売りの両方を行っているので、市場の暴騰、暴落等の変動にほとんど影響を受けないという特徴がある。
Man社のMMS-USDとMMS-CHとではドル建て、ユーロ建ての違いがあるのみ。
ADPの運用方法であるトレンドフォロー等の先物運用が約35%、MAS1の運用方法である裁定戦略が約20%、 後の部分はファンドの混ぜ合わせである「マングレンウッド」等その他の運用に割り当てられている。


ファンド一覧表

ファンド名 通貨の種類 新規投資金額 追加投資金額 購入申込日
ADP 米ドル 3万米ドル以上であれば投資可能 1万米ドル以上 週単位
MAS1 米ドル 5万米ドル以上であれば投資可能 1万米ドル以上 月単位
MMS-USD 米ドル 3万米ドル以上であれば投資可能 1万米ドル以上 月単位
MMS-CH ユーロ 1万ユーロ以上であれば投資可能 1,000ユーロ以上 月単位
満期時元本確保型(米ドル建て・ユーロ建て・スイスフラン建て) 米ドル・ユーロ・スイスフラン 5万米ドル・ユーロ・スイスフラン以上であれば投資可能 不可 年4回ほど(スイスフラン建ては時々)予定
満期時元本確保型(豪ドル建て) 豪ドル 5万豪ドル以上、1,000豪ドル単位にて投資可能 不可 年2回ほど予定
満期時元本確保型(NZD建て) NZD 5万NZD以上、1,000NZD単位にて投資可能 不可 年1回ほど予定
GCT(2005年3月末にて募集終了) 米ドル・ユーロ 1万5千米ドル・ユーロ以上であれば投資可能 5,000米ドル・ユーロ以上 クローズ
スーパーファンドC[ケイマン籍] 米ドル・ユーロ 10万米ドル・ユーロ以上であれば投資可能 5万米ドル・ユーロ以上 月単位
スーパーファンドB[ルクセンブルグ籍] 米ドル・ユーロ 1万米ドル・ユーロ以上であれば投資可能 5,000米ドル・ユーロ以上 月単位
スーパーファンドC[ルクセンブルグ籍] 米ドル・ユーロ 10万米ドル・ユーロ以上であれば投資可能 5万米ドル・ユーロ以上 月単位
AIMF-S 米ドル 3万米ドル以上であれば投資可能   月単位
AIMF-W 米ドル 3万米ドル以上であれば投資可能 1万米ドル以上 月単位(予定)

解約条件一覧表

ファンド名 部分解約条件 解約申込書締切日 解約日 解約手数料
ADP 400口残し、400口以上から部分解約可 解約日から3営業日前 毎週月曜日 2年未満は3%・4年未満は2%・6年未満は1%・6年以上はナシ
MAS1 5万米ドル残し、1万口以上から部分解約可 1月10日・4月10日・7月10日・10月10日 解約申込書締切日の月末から3ヶ月後の第一営業日 なし
MMS-USD 3万米ドル残し、1万口から部分解約可 解約日の前月15日 毎月第一営業日 なし
MMS-CH 1万ユーロ残し、千ユーロから部分解約可 解約日から16日前 毎月第一営業日 なし
満期時元本確保型(米ドル建て・ユーロ建て・スイスフラン建て) 5万口以上残し、2万口以上から部分解約可 解約日の前月末の16日前 毎月第一営業日 2年未満は4%・4年未満は3%・6年未満は1%・6年以上はナシ
満期時元本確保型(豪ドル建て) 5千口以上残し、千口以上千口単位から部分解約可 解約日の前月最終営業日2週間程前 毎月第一営業日 3年未満は2%・3年以上はナシ
満期時元本確保型(NZドル建て) 5千口以上残し、千口以上千口単位から部分解約可 解約日の前月最終営業日2週間程前 毎月第一営業日 3年未満は2%・3年以上はナシ
GCT

15,000米ドル・ユーロ残し、いくらでも部分解約可

 

解約日から5営業日前 毎月第一営業日 なし

スーパーファンドC(ケイマン籍)

100,000米ドル・ユーロ残し、いくらでも部分解約可 解約日から5営業日前 毎月第一営業日 1年未満は2%・1年以上はナシ
スーパーファンドB(ルクセンブルグ籍) 10,000米ドル・ユーロ残し、いくらでも部分解約可 解約日から5営業日前 毎月第一営業日 1年未満は2%・1年以上はナシ
スーパーファンドC(ルクセンブルグ籍) 100,000米ドル・ユーロ残し、いくらでも部分解約可 解約日から5営業日前 毎月第一営業日 1年未満は2%・1年以上はナシ
AIMF-S(オルタナティブ・インベスターズ社) 3万米ドル残し、1万米ドル以上から部分解約可 解約日の前月最終営業日の午後四時(香港時間) 毎月第一営業日(但し、クローズ期間があり、投資後半年間は解約不可) なし
AIMF-W(オルタナティブ・インベスターズ社) 3万米ドル残し、1万米ドル以上から部分解約可 解約日の前月最終営業日の午後四時(香港時間) 毎月第一営業日(但し、クローズ期間があり、投資後半年間は解約不可) なし

 

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