TOPICS CORNER 製作担当 河井 継之介

トピックス29号 02/02/25発行

日本国債格付け最大2段階格下げか?

戦略サバイバル研究会のNEWS FLASH の記事掲載≪アメリカの格付け会社ムーディーズ は13日、日本の長期国債の格付けを引き下げる方向で見直すと発表した。
見直しの結果は、据え置き から、1〜2段階引き下げまで幅があるとしている。
ムーディーズは「デフレ対策を打ち出すのに時間がかかればかかるほど、ほかの経済問題の解決が難しくなる」と指摘。
日本格下げの動きが、「政府が検討中のデフレ対策に影響を与えそうだ。」今回の声明は二つの点で異例。
一つは、国の格付けは 一段階ずつ変わることが多いにもかかわらず、一気に2段階格下げの可能性にまで言及したこと。
もう一つは、 前回の格下げから、わずか2ヵ月で更なる格下げの可能性を発表したことだ。
もし、2段階の格下げ (A2) となると、キプロス、ポーランド、南アフリカ、ラトビアなどと同レベルになる。
格下げは、いつものことなが ら 落ち始めると早い。危機の度合いは急速に高まってきている。
また、財務省が今月、国会に提出した最新の国債発行の将来試算によれば、2005年度の国債発行以外の税収(諸収入含む)は50兆4000億円に過ぎないのに、歳出は来年度予算より10兆円以上も多い92兆4000億円に水ぶくれする。
その差額たるや42兆円にもなり、思い切った歳出圧縮や大増税 をしないと40兆円以上の国債を発行する以外に道はない。
しかし、このままでは、いつもの如く、政府は それをちょっと削ってみせて「40兆円枠」に押し込んで、
勝ち誇り、バラマキ派は緊縮財政と批判する。
全く 時間の浪費的な論議の繰り返しが待ち構えているに過ぎぬ。
さらに、衝撃的なデータとして、サバ研のFLASH2で掲載されている。
それによると、財務省は2月、衆議院 予算委員会に2015年までの国債の発行見込みの試算を提出した。
名目経済成長率を0.5%、消費者 物価指数の伸びをインフレでもデフレでもない年0%と仮定した場合、今年度末で約400兆円の国債発行残高が2015年度末には836兆円に倍増すると予想したのだ。
償還を迎えた国債を借り換える「借換債」 発行額も、2015年度に現在の2倍以上の年間150兆円になると気の遠くなるような数値を計算している。