TOPICS CORNER 製作担当 河井 継之介

トピックス39号 02/06/25発行

日銀券が増えると何が起こるのか

戦略サバイバル研究会のNEWS FLASH によると《日銀券の発行残高が増え続けて いる。
5月中の平均残高は約66兆9千億円で、前年同月比で15.9%も増加した。》通常、何気なく 見落とし勝ちであるが、これがどう影響するか?
NEWS FLASHをみてみましょう。
《これはあの「狂乱物価」の1970年代以来のこと。
来年4月からは、ペイオフ完全解禁により、普通預金も1000万円までしか 保護されなくなるから、現金を手元に置きたがる人はますます増え、 結果として、今後日銀券は更に膨張することが予想される。
問題はその影響である。
日銀券発行残高が増えると何が起こるのか?
日銀が中長期国債を買うのである。
日銀は国債購入が野放図にならないために、「中長期国債買いきり額は日銀券発行残高まで」と決めている。
日銀券発行残高が増えることは、それだけ買い余地が増えることを意味する。
すでに昨年半ば以降、日銀は民間銀行を上回り、国債の最大買手となっている。
それがますます膨張するのだ。
今のところはまだ、債券市場は平静を保っている。
しかし、日銀による国債買い切り額が膨らむことは、中央銀行の財布を頼りに、安易に国債を増発する。
とイメージさせ、国債価格をますます危ういものにすることは間違いない。》
アメリカの有力エコノミストのロバート・フェルドマン氏が、日本のこの12年間のパターンを 「CRIC」と呼んでいる。
この「CRIC」について、浅井先生の論説を掲載しておきます。
詳細はOMS経済レポート48号(06/27発行予定)参照ください。
世の中のあらゆるものには波がある。経済もこの原則外ではない。
一時的回復というものがやってきている。
今がこの時期だが、これを景気の底入れととり安心すると底なし沼に突き落とされること間違いなし。
さて、この「CRIC」とは、危機(Crisis)⇒ 応急措置(Response)⇒
事態が多少改善(Improvement)⇒ 慢心(Complacency)⇒ 再び危機に突入
この繰り返しの頭文字を取っている。
株価に例をとって見ると、今年の初めにかけて急降下。
その後、政府による空売り規制で、1万円台に回復。
この12年間、抜本的改革はなんら施されてない。
ただ成り行き任せの先送り。
この一時的回復が終わった時、私達の目の前に何が?