TOPICS CORNER 製作担当 河井 継之介

トピックス54号 02/10/25発行

不良債権処理と円安

戦略サバイバル研究会のNEWS FLASHより、
竹中ー木村ラインによって、いよいよ政府も本気で不良債権処理に取り組もうとしている。
では、それを実行すれば景気は本格的に回復するのであろうか?
否であろう。
銀行は、デフレ不況に苦しむ民間企業に積極的に融資などするはずがない。
ということは、今のまま不良債権処理を押し進めれば、破綻に追い込まれる企業が出てきて、景況感を 一層悪くするだけであろう。
今、必要なのは、まずデフレを緩和させることである。
そのための政策として、まずは円安である。
為替が安定的にある程度の円安水準で推移するようになれば、日本経済は一息つくことが出来る。
これに関しては、榊原前財務省財務官が10月7日にコロンビア大学で行った講演は注目に値する。
榊原氏は「130円から135円は、アメリカの現政権にも受け入れられる水準だろう」という見通しをしめしたのだ。
アメリカも日本経済が置かれている危機的状況はかなり認識してきている。
そのあたりまでの為替水準は容認するだろうということだ。
9月以降、徐々に進行している円安であるが、再び130円台を目指しているのではなかろうか。
また、そうでなければ、日本経済は一層危機的な状況に追い込まれるのは間違いない。