トピックス69号 03/02/12発行

浅井隆氏が語る2003年の展望

浅井隆氏の2003年度の展望より、
最近マスコミに二つの記事が掲載されました。
一つは、あの立花隆氏のインタビュー記事が週刊現代に「国民の財産が紙くずになる日」という題名で掲載。
ご存知のように、立花氏は1974年田中角栄研究ーその金脈と人脈(文芸春秋)で社会に大きな衝撃を与え、田中角栄を辞任に追いやった人物です。
氏は戦後の日本を代表するジャーナリストで、めったなことを言わない人物。
その氏が「日本の国家財政は未曾有の破綻状況にある」と初めて明言した。
そして、国債の暴落から大混乱、ハイパーインフレになる可能性が高いとはっきり言い放っています。
(詳細はOMS経済レポート63号を参照)
二つ目の記事は、先ほどの週刊現代の文中にも出てくる、2002年の年末の朝日新聞の夕刊記事です。
内容は、財務省の役人が日本はやはり破局に向かっているのかもしれないと危惧しているものです。
まずそれほどのことを大新聞で言い始めた事実。
次に、財務省の人間自ら日本国が破局に向かっていると言いはじめた事実。
これらの記事からも、いよいよ危機が近づいていると感じ取れる。
今年は非常に不透明な年であると同時に、準備を急がなければならない年であるようです。
ただし、日本の株価は去年9月以降に危機的な状況がきましたが、2003年は下がり一辺倒ではなく小康状態がくるだろうとみている。
しかし、これに騙されてはいけない。
そして、アメリカは、確かに今はNYダウ、ナスダックともに悪いのですが、年後半から少しは良くなると浅井隆氏は見ています。
昔のバブルのように大きくは戻すことはないが、最悪の事態への懸念はなくなるとみておられます。
そういう中で、やはり非常に問題なのは、日本の方でしょう。
一見、今のところ何もないように見えています。
国家破産も何処吹く風でしょう。
しかし、我々には見えない水面下で、危機がさらに進行している。
それは、政府や銀行の頭取が統治者能力を持ち合わせていないことにも原因があります。
多少、国民にとって厳しいことをやってでも、早めに解決するということ。
そういう統治者能力がなく、ツケの先送りばかりやっているのが、日本のトップの現状であるのであるから、日本国全体はますます没落せざるをえないでしょう。
そうすると、一番の問題は、いつ国家破産の本当の姿が私達の目の前に現れてくるのかでしょう。
つまり、国債の暴落や、金利の暴騰、それから徳政令。
それらはすぐにではなく、多少時間差をおいてやってくるであろう。
国債の暴落も2〜3年後、ツケの先送りで結構持ってしまって、2005年とか2006年に本当のパニックがくるであろう。
だから、それまでは嵐の前の静けさが続くであろう。
しかし、この間に、気を抜かずに、おおいに準備し、そしていつ来てもいいように対策を練る。
2003年、この不透明な中で、我々は国家破産に対して、早く備えるという姿勢が必要である。