トピックス72号 03/02/25発行

裁定取引とは?

Man社の二大ファンドの一つであるマリンは裁定取引をやっている。
資料は日本インベストメント・リサーチから掲載しています。
現状においては、残念ながら、ここ以外に、これほどの情報と知識を持っているところはないでしょう。
そこには、シンガポールにあるピーターズバーグキャピタルの人脈スイスの人脈、ニューヨークの人脈、ロンドンの人脈等計り知れない人脈があってこそであろう。
まず、為替で裁定取引の一例を見てみます。
もし、為替レートがニューヨークで1ドル=120円、東京で1ドル=121円であったとすると、ニューヨークでドル買いをし、東京でドル売りをする。
すると、1ドルにつき、1円の差益が手に入る。
つまり、裁定取引とは市場にある価格差を取っていく戦略。
場所の違いや時間の違いやその他の理由から、本来なら同じような価格を持つはずのものが、それぞれ別の価格をつけている時、割安な方を買い、割高な方を売る戦略。
市場にある価格の間違いを見つけ出し、その価格差を取っていく。
価格差を取っていくのだから、通常この運用方法は負けにくく、市場の影響を受けにくいということがいえる。
しかし、上記の例で為替の裁定取引を何度も行っていくうちに、ニューヨークではドルが買われるためドルの価格が上がり、東京ではドルが売られるためドルの値段は下がっていく。
その結果、最終的には同じ一つの価格に収まっていくのです。
つまり、裁定取引では大抵の場合、その間違った価格差は次第に修正されていき、最終的には価格差がなくなってしまいます。
実際には、こんな簡単な裁定取引はまずないでしょう。
そこで、少し複雑な裁定取引の機会を見つけにいくのです。
例えば、同じような成長率で同じような配当をくれる、似たような会社の株の価格差を狙っていく方法。
これは実際、昨年の春以降に香港市場を賑わせました。
割安な香港市場の株を買い、割高な中国本土の株を売るという方法の裁定取引。
しかし、こういった裁定取引も、話題になる頃には市場に価格差はなくなっていきます。
比較的簡単に見つかる価格差は、情報技術が発達するにつれてなくなってしまうのです。
そのため、価格差を取る方法も複雑化していきます。
普通では気づかれないような価格差をコンピューターで解析して理論値等設定しながら差を見つけ出すという裁定取引が使われるようになります。
ここまでになると、プロの領域。
マリンもこのような複雑な裁定取引の方法を行っております。
マリンの運用手法を通常行うことは不可能でしょう。