10月の最終土曜でサマータイムが終わり,時計を1時間遅らせました.日本の夜9時はこちらではまだ朝の7時です.初めてのハロウィンにはお化け屋敷に行ったり,夜は仮装して(岳志は若侍)カボチャのバッグにキャンディーをもらいに近所を回りました.来年はもっと家の飾り付けをハデにやりたいです.11/13に初雪が降り,いよいよ冬の到来です.
今回は,芳治に大学院について感心したことなどを聞きました.
新聞広告に注目!
"ゴルフと接待の日々"になりがちな駐在員生活をどう送るか,模索していたところ,グリニッチタイム(日刊新聞)にコネチカット大学(州立,通称ユーコン)のスタンフォード校(隣町,車10分)の広告が載りました.これがきっかけで,週末を利用して経営修士号がとれるコースに8月から通い出しました.
コ ー ス の 概 要
コース: EMBA (Executive MBA)
条件: 5年以上の管理職経験要
期間: 2年 (8/12/95〜4/26/97)
講義: 隔週の金,土 8:30-4:30
研修: 最初に1週間の宿泊研修、2年目に欧州研修旅行
クラス: 28人(外国人3人,女性5人)、5組のスタディグループで研究
ヨシ(芳治)の新鮮な驚き
初日にパソコン(IBM:シンクパッド)を支給されました. ソフトはインストール済み(ウィンドウズ3.1)です.エクセル(表計算ソフト)では,表の数字がたちどころに棒,線,円グラフになります.また,エクセルとワード(ワープロ)で作成した文書がパワーポイント(プレゼンテーション・ソフト)を使うとOHPシートがまたたく間にでき,"あっと驚く為五郎"でした.統計学の講義は半分以上エクセルの解説のようなものです.Eメールでは,机上の小さなパソコンひとつで膨大なデータ(企業の決算情報などの公開情報)にアクセスできることもあっと驚く連続でした.
議論が上手であいさつ好き
ある授業で O・J・シンプソン訴訟が話題になり,即席に賛成,反対派に分かれディベートが始まりました.皆さん自分の意見を率直に表現することがうまく,反対意見をいくら言っても雰囲気がまずくならず,議論を楽しんでいることにヨシはとても感心したそうです.
学生どうしはもちろん,教授に対してもファーストネームで呼ぶアメリカ人どうしのつきあいは,気さくで大変親しげそうにみえます.同じ人に1日のうちに会うたびに"How
are you?"を何度も言われ奇異に感じたこと.日本人は1人なので皆に名前をすぐ覚えられ,"Howare
you, Yoshi?"と全員に声をかけられるけれど,こちらは皆の名前が覚えられずいまだに困っています.
また,講義の中で日本のことが時々話題になって,日本式経営は評価されているようです.もっとも,それ以上にヨーロッパのことが話題になり,彼らのルーツはやはり欧州であることを時々実感させられます.
ヨ シ の ス タ デ ィ ・ グ ル ー プ
マイク ワードパーフェクト社 大柄で親切,文章力に優れる,在宅勤務
リオ ジェネラル・エレクトリック社 グループ1の切れ者
ジョー ジョンディア(機械メーカー) 面倒見のいい独身課長
ジェフ ホブス(建設会社) NYCマラソンに出場した長身の好青年
バージニア SNET(電話会社) 超忙しい黒人女性,宿題を講義中に要領良くやる
オープンハウス
10月の最初に授業参観が開かれ,パートナー(奥さん,旦那さん,ガールフレンド)が招待されました.目的は授業の大変さを理解してもらい,宿題に四苦八苦して毎晩遅くまで勉強するため家族から苦情が出るのを防止するためと見受けられました.コーディネーターのイニスと食事したり,ディレクターのホスキン教授やスタデイ・グループとも顔合わせができ,講義も一緒に受けて,納得して帰ってきました.ヨシを含むスモーキンググループが休憩時間になると玄関の外で輪になって喫煙しているのも見ました.
ァ 岳志君の苦労シリーズ 学校で"How are you?"と"Who are you?"をよく聞き間違える
〃 進歩 チューターとのやりとりで自然に
"Hold on a minute."と言える
〃 楽しみ 感謝祭(11/23-25)に家族でワシントンに行くこと
ャ 次号は日々の生活編についてお伝えします.