はなみずき     第13号  9/17/96
 





  9/22から公式に秋が始まります.お店にはもうハロウィンの大きなオレンジ色のカボチャが並んでいます.今回はニューハンプシャー(コネチカットの北のマサチューセッツのさらに北の州)への週末旅行と清美のマンハッタンビル・カレッジ大学院での経験について書きます.
 
 

とってもプリティ!ニューハンプシャー

  夏休み最後のレイバーデイの週末(8/31-9/2),昨年神鋼を退社したトム・ロジャースのサマーハウスを訪ねました.私達には初めての片道6時間の「長距離」ドライブでしたが,大学で日本文学を教えるトムのお母さんはバージニア州の家から14時間かけて運転してくるそうです.
  夕方,裏の小川で15-20pの川鱒を4人で20匹釣って,牛乳とコーン・ミール(トウモロコシの粉)をまぶしてフライにして食べました.翌日,「マディソン郡の橋」(アイオワ州が舞台)で有名になったカバード・ブリッジを見て回りました.馬が川をこわがらないように,また,雪で橋が傷まないように橋の屋根と側面が覆われていて,今も使われていました.
  メイン・イベントは北東部の最高峰ワシントン山の13kmのオートロードです.1,440mの高度差を何度も車を休ませて登りました.2年ぶりに高い山に登ったせいか,夏の間,煩わされたしつこい咳が直ってしまいました.この車に苛酷な道はトムのスバルでトムが運転しましたが,"This car climbed Mt. Washington."というステッカーは私のエクスプローラーについています.
  ニューハンプシャーは緑の牧草地に白いかわいい教会や渋い赤色の農場など,どこも「絵になる」美しい所です.トムは子供の頃から夏休みをここの快適なサマーハウスで過ごしてきました.結局,彼はビルに囲まれたマンハッタンを去り,ファイナンシャル・プランナーの仕事を自然に恵まれたニューハンプシャーで見つけ,寒くなる10月までこの家から職場に通うそうです.
 
 

大学の先生はすぐ解雇される?

  大学院のサマーコースの「発達に応じた読書」のエレノア先生は「小森のおばちゃま」そっくりで,息子さんは日本の大学(ICU)で働いています.彼女は私が欲しい資料を提供してくれ,課題も楽でリラックスできるので秋期も彼女のコース「リーディングの評価」をとっています.
  もう一つの「ESLの教材と教授法」については興味深い経験をしました.このコースは学生に慕われているローザ先生が教えるはずでしたが,2週間前になってローザが首になり,NY Times で代りを募集しているとの情報が入りました.当日,バーバラというキャピキャピの先生が現れました.7人の学生のうち,スイス人のディーズを先頭に3人が大変はっきり物を言う人達で,2回目の講義からバーバラの教え方に「大学院レベルには低すぎる」とか「授業実演を毎回やるのは無意味だ」とか批判し始めました.バーバラは妥協するのかと思ったら,逆に,2週目に非常に挑戦的な講義計画を出したのです.その日,3人はアドバイザーの教授に直訴し,翌朝,大学から「本日の講義はキャンセルで次回から新しい講師で再開します」と連絡がきました.バーバラ先生は即,首でした.私は,ローザが去って出端をくじかれたものの,バーバラが強調していた「ホール・ランゲージ」に興味があったので彼女に適応しようとしていた矢先にまた首で,もう次の先生に合わせる気力が失せたのでドロップアウトしました.異例のことなので大学側も全額払い戻しました.最初にローザと争った先生も最近解雇されました.日本では,こんなことあまり考えられないと思いませんか.
 
 

ァ 岳志君の苦労シリーズ  7年生になり,数学がレギュラーより1レベル上のクラスになったので,文章題の英語に手こずっています.
ァ 清美   〃        切符を買う時,必ず50kと15kを聞き間違い,2人にバカにされる
 

ャ 次回は PTA活動と「マーガレット & ブライアン」の結婚式(9/28)について書きます.
 
 

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