はなみずき     第14号  10/19/96
 





  メイプルが真っ赤に染まり,もうすぐハロウィンです.我が家はT字路のつきあたりで人目をひくので飾りつけもやりがいがあります.魔女・フランケンシュタイン・骸骨・狼男の窓飾りや大・小のカボチャランプに加え,郵便受けの隣の木に2ダースのカボチャ型の点滅ランプをつけました.
  最近の話題はなんといっても4年に1度の大統領選挙(11/5)です.昨夜はテレビでクリントン対ドールの2回目のディベートがありました.選挙権のない私達も,たぶんこれが最初で最後の大統領選になるので録画して,翌日のNYタイムズに載る全文の記事で勉強しています.
  今回は,マーガレット&ブライアンの結婚式と清美のPTA活動の一部について書きます.
 
 

花嫁は踊りっぱなし

  マーガレットは神鋼で働いている小柄なかわいい人で,感じの良いブライアンとお似合いです.彼女は一人っ子なのでご両親は奮発して200人余りの盛大な披露宴を開きました.
  教会での結婚式の模様はまるで映画を見ているようでした.花嫁花婿の各4人の付添人の衣裳はテーマカーラーのえんじ色に統一されています.式がすむと新郎新婦と付添人達は2台の白い豪華なストレッチリモ(長〜い車)に載って写真撮影に出かけました.招待客は高速道路で40分かかるロングアイランドの高級レストランに移動しました.ビュッフェ形式の軽食が終わる頃,到着した新郎新婦達はパクパク残り物を食べていました.
  三方を海に囲まれた大広間に移り,ベストマン(花婿付添人)の音頭で乾杯した後は花嫁花婿のファーストダンスが始まります.次に皆も入ります.日が沈み天井から星が見える頃にはディスクジョッキーの司会でディスコが始まり,花嫁が率先してウェディングドレスで踊りまくります.途中ケーキ入刀,ブーケ投げ,ガーター投げがありましたが中心はダンスで,夕方5時に始まり10時に終わる頃には足がつりそうでした.その間,フルコースのディナーの後,まだ山盛りのケーキやアイスクリームをペロリとたいらげる人達を見ると,やっぱり体力も食欲も違うなと思いました.二人はハワイ2週間の新婚旅行に出かけ,その後は花嫁の両親の家の近所に住みます.
  誰よりも花嫁が一番活発で,一番楽しんでいるのに感動した結婚式でした.
 
 

PTA活動を通して人の輪が広がる

  昨年は岳志の学校に行っても「誰も私を知らない」ので孤独でした.今年の1月に始めたボランティアをきっかけに,ウェンディ・スタントンと知り合い,今年度は彼女に誘われてPTAの生徒名簿作成委員を引き受けました.名簿が刷り上がって,新年度の9/12のオープンハウスで父兄に手渡すまでにはいろいろ大変でしたが,ウェンディと親友になったこと,PTA会長,校長など多くの人に二人の仕事が評価された点で満足しました.
  この仕事を通じて気づいたことの第一は「日本で知っていたアメリカ人は易しい名前の人ばかりだった」ということです.生徒500人弱とその両親の氏名の特にラストネーム(姓)は見たことも聞いたこともないものばかりで,半端な発音では98%通じませんでした.
  また「離婚が多い」ことは聞きしにまさります.離婚するとたいてい母親側に子供がつくからか,父親の名前が削除,追加,変更されます.明らかに憎しみあって別れたとわかるメモなどを見ると胸がいたみました.たまたま夏休みのある日ウェンディ家のプールに来ていた長男のジョンの友達のライアンや次男のアンディの友達のチェイス,ラブラドル犬のアビーの世話係の高校生の3人とも両親が離婚したと聞いた時も離婚の多さを実感しました.
  もう一つのやりがいのあるPTA役員「ESL代表」についてはいずれまた書きます.
 
 

ァ 岳志君の苦労シリーズ  超多忙です.(学校と塾の宿題+塾3回+サッカー4回+チューター2回)
                    塾の数学の進度が速いのと漢字テストに苦しんでいます.
 

ャ 次回は「歯の治療」と「生活編U」について書きます.
 
 

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