今年は紅葉のピーク直前にノース・イースター。と呼ばれるストームが来て,紅葉があっけなく散ってしまいました.そればかりか,道路沿いの大木がグリニッチの町で200本も倒れ,道路は不通,町の2/3が6時間〜2日間停電し,海沿いの200軒が浸水しました.我が家は裏庭の大きなメイプルの幹の1/3が裂け,ガレージの横に倒れました.大家は家に保険を掛けているので,保険屋が見に来たりして,片づくまで2週間かかりました.これから春まで,頻繁にストームが来るので,長いロウソクとロウのたれないロウソク立てを買い込みました.
今回はこの町に1年半暮らして,合理的で便利。,無駄。だと思うことを書きます.
生活−とっても便利編
1.郵便屋さん「「自分の郵便受けに送りたい郵便物を入れておくと,郵便屋さんが配達の時に持って行ってくれます.わざわざ車でポストまで行かなくてすみます.日本では高齢者世帯にだけこの制度を検討していると読売新聞で読みました.
2.食器洗い機「「もともと愛好家です.容量が大きいので,夜,1日分の食器を洗います.洗剤が安く,漂白剤が入っていて強力です.
3.住居表示 「「私道も含めてすべての道路に名前があり,道標が立てられています.通りの片側が奇数番地,もう一方が偶数番地と決まっていて,各家の玄関や郵便受けに大きく番地が書かれているので,地図さえあれば初めての家でも訪ねられます.日本ではこのようなシステムになっていないので,NYタイムズに東京の宅配業者が狭い路地で番地を捜すのに苦労しているという記事が出ていました.
4.ゴミとリサイクル「「ゴミは月に$24払いますが,週2回,家の裏まで取りに来てくれるのが有難いです.水曜日はリサイクルの日で,各戸に配られてある青い容器に缶,ビン,古新聞を入れて通りに出しておくと,町の大きなリサイクル専用車が来て回収していきます.
5.チェック(小切手)「公共料金の支払いも通販の支払いも,お金の移動は自分で小切手を切って郵送すればいいので,現金書留などは不要で慣れると便利です.
6.車関連 「「ガレージの開閉がリモコン,車のロックがリモコンでできること.買物は大きなカートでバーンと買って,ドーンと車に載せられるので週1回で済むこと.ハイウェイ網が完備していて,料金も安い(コネチカット州内はほぼ無料)ので遠出しやすい.
生活−もったいない編
1.新聞の袋 「「3紙とっている新聞は皆,違う色のビニール袋に入れられてドライブウェイに投げ込まれます.雨の日は袋が二重になります.ところで,NYタイムズは定期購読で家に配達してもらう方が駅で買うより値段が高いのです.
2.使い捨て食器「英語のクラスの休憩時,PTAの会合,ホームパーティでもじゃんじゃん使います.パーティウェア専門店があって安いからです.
3.トイレのペーパータオル「学校のトイレにもあるのでハンカチを持たなくなりました.
4.衣類乾燥機「「洗濯物を洗濯機から乾燥機に直行させるとすごく楽です.天気を考えなくてよいのですから.でも,広い裏庭があるので人目がなければ干したい.
5.暖房 「「家中暖めるので快適ですがオイル代が大変.こたつを持ってくれば室温をもう少し下げられるのにと後悔しています.
生活−不便編
だいぶんここの生活に慣れたものの,それでも「不便の横綱」は車がないとどこにも行けないことです.マヨネーズが切れても,友達と遊ぶのにも,車が必要です.バスも自転車もここでは実用的でないので,どこでも自転車で行ける便利さがなつかしいです.
ァ 岳志君の苦労シリーズ プロジェクト(テーマ研究)が増え,自転車操業の日が続いています.ャ
次回は,岳志の学校での勉強の内容についてお知らせします.
こうして書いていると,生活レベルの差は歴然としていて,昨日いっしょにボランティア(中学校PTAの年に一度の資金集めのクラフトフェアで,2日間で約300万円集めます)をしていたレベッカが驚いたことには,ミツビシの日本人の奥さんがこっちの方が暮らしやすいから日本に帰りたくないと言って10年もここに居ると話していました.