はなみずき     第22号  7/12/97
 





5月からとっても忙しくなり,とぶように日が過ぎてしまいました.6/25から夏休みが始まって,6/29に岳志をボストンまでサマーキャンプに送っていき,今やっと一息ついています.こちらはあじさいが満開で30℃ぐらいのからっとしたさわやかな日が続いています.少し話は古くなりましたが,ヨシの大学院の卒業式について書きます.
 
 

グラデュエーション・セレモニー

 卒業式は2回あって,最初にEMBAだけの内輪の卒業式が4/26に行なわれました.この日は皆ビジネススーツを着て,ヨシのスタンフォード校の28名,ファーミントン校の20名とその家族と先生たちが,スタンフォードとファーミントンの真ん中にあるダンベリーに集いました.
 最初に学部長のスピーチ,それから各クラス代表のスピーチ,これは各教授の講義の特徴をユーモアたっぷりに皮肉っていて笑いの渦でした.その後,卒業生が一人ずつ前に出て学部長とバーバラ教授と握手したり,抱擁したり,キスした後,並んで皆の方を向いてにっこり笑って記念写真をとりました.ヨシは「ヨシ!ヨシ!」のかけ声で前に出て,思わずお辞儀をしていました.後で皆にお辞儀は何度の角度でするのかきかれたそうです.愉快なスティーブはつるつるに剃りあげた頭に野球帽で登場し爆笑を誘いました.
 式は1時間で終わり,その後大広間で家族も交えてディナーパーティーがありました.感心したのは,30代か40代の大人の卒業式に家族はもちろん遠く離れて住んでいる兄弟・両親まで参加していたことです.同じテーブルにいた婦人達はウィスコンシン州から息子さんの式に来られたそうです.
 
 

コメンスメント・セレモニー

 5/18にはコネチカット州のど真ん中のストーアズにある美しいコネチカット大学本校で大学院全体の卒業式がありました.バスケットの試合が行なわれる大きなパビリオンに再び家族が集いました.この日,修士号を受けた人は約2,000人,博士号が100人です.
 厳粛なオーケストラの演奏に合わせて旗を先頭に,各学部の教授陣が黒,赤,紫,紺のガウンに色とりどりのフードとキャップを着て入場.卒業生は黒のガウンに,専攻別に教育が白,科学が黄,ビジネスがベージュ色のフードとキャップを着て席についています.キャップからさがった各色の房が揺れてきれいでした.博士課程のガウンは袖に3本線が入っています.
 全員起立して,会場のサイドにある旗の方を向いて「星条旗よ永遠なれ」斉唱.まず6名の人が名誉博士号を授与され,そのうちの一人'96ノーベル物理学賞授賞のデイビッド・リー博士のスピーチがありました.その後は一人一人卒業生がすすみ出て学部長と握手して学位のカバーを受け取ります.家族から声援がとび,卒業生は家族の方を向いて手を振って場内を半周する晴れやかなシーンです.中には大きなマスコット人形をかかえて出て行く女子学生や,子供を抱いている学生もいました.とっても明るいムードと家族総出で祝う卒業式に「コメンスメント(開始)」と呼ばれる訳がわかるような気がしました.
 大学院に通い始めた時は仕事だけで十分忙しいのに,どうなるかと思いましたが,何事も時が経てば終わりが来るのだなとつくづく思った感激の一瞬でした.ヨシはもうユーコンに行かなくてよいかと思うとちょっと寂しい気がするそうです.私は高い授業料の心配がなくなってほっとしています.
 
 

ャ 岳志は今,3週間にわたってニューハンプシャー州,ニューヨーク州,バーモント州で中級レベルのマウンテンバイクのキャンプに参加しています.12人の男の子だけのグループで一番身体が小さく,ボストンのローガン空港で見送った時は心細そうに見えました.次回は岳志のキャンプの報告です.
 
 

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