はなみずき     第24号  10/5/97





 9月に入っていきなり涼しくなったまま秋になってしまいました.いつもより早く,雁が騒がしく鳴きながらV字隊型で南西の方角に渡って行き,リスがめまぐるしく働く季節になりました.今回は我が家の近況をお知らせします.
 
 

運転

日本でペーパー・ドライバーだったヨシは,いろいろと車で遠出するうちに,今ではマンハッタンでも平気になりました.清美は必要な時には高速道路に乗れるようになりました.
 
 

英語

現地校3年目の岳志君は毎日7時間学校でしぼられ,宿題もたくさんあるので上達しています.我が家では一番なめらかにしゃべれます.ヨシは先日スピーチの機会があり,練習の甲斐あって大成功でした.本人は大学院で学んだ成果だと申しております.英語についてはヨシも清美も本当に一喜一憂で,電話で交渉事ができるようになって喜んだかと思うと,次の電話ではさっぱり相手の言っていることがわからなかったりといったぐあいです.清美は,マンハッタンビル大学院で1学期に1コースのペースで単位をとっています.今は8コース目で成績はずっとAですが,今期は「ネイティブアメリカンの宗教」という畑違いの講義のせいか英語が頭の上を素通りしていきます.

友達

我が家は校区のはずれにあるため,岳志の同学年の子供が近所にいません.また年齢的にも小学校の4・5年生で来ていれば友達ができやすかったと思うのですが,ミドルスクールからでは友達作りは難しいようです.我が家では清美が自由時間が多いせいか一番たくさん友達ができました.
 
 

私の友達

 ウェンディ・スタントンは昨年一緒にPTA活動をして以来,一番の友達で常に電話で連絡を取り合っています.

 ローリー・ドゥーリトルは岳志のESLの先生でグリニッチのESLの責任者でしたが,忙しすぎるため,昨年度で学校を辞めました.私は大学院の最後の14週間の教育実習をローリーの所でやりたいと思っていたので大変がっかりしました.そのかわり,来年の春からローリーはマンハッタンビル大学院で「ESL教育の方法と教材」というコースを教えることになりました.もちろん,彼女のコースをとるつもりです.

 バーバラ・ベルトリとはアリゾナ州の研修旅行以来,親しくしています.バーバラはネイティブ・アメリカン以外に野球にも興味があって,野球を利用して社会,英語,数学を総合的に教える教材を書いています.時々彼女は私に仕事を見せて意見を求めます.天真爛漫な人でイラブが不調の時には私にイラブに手紙を書いて励ましてあげてはどうかなどと真剣に言ったりします.

 ペニー・パパスはコロンビア大学の留学生センターで英語を教えた後,日本の日米英会話学院で5年間教えていました.一年前,グリニッチ歴史ツァーのバスで一緒になってから気が合い,週2回安い値段でチューターをしてもらっています.

 エリザベス・ワンとは2年前に町の英語のクラスで知り合いました.マレーシア出身でフォーブス誌にも載るお金持ちのお屋敷でシェフをしています.昨年,GED(高校資格試験)に合格し,その後音沙汰なしで心配していたら先月,卒業ディナーに来てほしいと電話がかかってきました.なんと半年間,NYのピーター・カンプ クッキングスク-ルに週3日通っていたので,仕事と料理の勉強とテストに追われて連絡できなかったとのこと.当日はエリザベスを含む4人の学生が18人の招待客(友人,家族)のフルコースのディナー制作に奮闘しました.3日前から準備したそうで,4種類のオードブルからバナナのデザートまで完璧なできでした.今までマンハッタンの有名レストランで食べたりっぱなディナーよりもおいしく,料理はやっぱり心だなあと思いました.
 
 

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