ハウス・ツアー
12/10の昼過ぎから大粒の雪が降り始め,夜中まで続いて今年初めての積雪となりました.その日はグリニッチ歴史協会主催の年1回のハウス・ツアー(豪邸めぐり)の日で,私は友人のウェンディと家々を見て回りました.グリニッチはアメリカでも有数の金持ちの住む町です.今年も町内の7軒が持ち主の好意で公開され,収益は歴史協会の活動資金になります.
ツアーといっても,10:00-3:45の間に自分達で運転してチケット代りの地図をたよりに家を訪ねます.プロのデコレーターによって美しくクリスマスの飾り付けがされた家は皆5ベッドルーム以上の広さでメイドなどの使用人がいます.家のスタイルは,ノルマンジー,ジョージアン,アディロンダック,農家風などいろいろです.猟が趣味の家はアフリカで捕えた動物の剥製が飾られ,ボートが好きな家は船のアンティークで統一され,おもちゃの兵隊を集めている家もあります.いずれも豪華なアンティークが満載で,3軒目でガラス張りの豪華なバス・ルームを見ているとお金の匂いが鼻についてうんざりしてきました.趣味の良い家は7軒中2軒くらいでしょうか.ウェンディによるとほとんどはウォールストリートでもうけた成金達(ニュー・リッチ)の家だそうです.1軒だけうらやましかった家は海沿いで2階からまるで「松島」のように小さな島々が点在して見えました.その家はとても暖かい感じのいい家で,見学の人達が皆ほめていました.
ハウスツアーで一ついいなと思った点は,どの家も階段の両側にまで家族の写真を大きく伸ばして額に飾っていました.これは我が家にも取り入れたいと思います.ここで,ウェンディの質問です.「日本の金持ちはどこに住んでいるの?」さて,日本にお金持ちはいるのでしょうか.
ところで,雪の降る中,一軒の屋外プールから湯気が上がり,その横でタンクローリーが給油しているのを見ました.いくら京都会議で話し合っても,地球のこちら側では冬でも半袖ですむほど暖房してエネルギーを浪費しています.京都大学では学内の紙はすべて再生紙を使うと決めたそうですが,こちらの学校では配付物はすべてゼロックス・コピーで紙も厚く,わら半紙などありません.
ミュージカル
せっかくマンハッタンに1時間半で出られる所に住んでいるので,2ヵ月に一度ずつぜいたくをしてブロードウェイでミュージカルを見ることにしています.たぶん一生に一回しか見ないので何ケ月か前に劇場に行って,正規料金($75)で良い席,芝居に集中できるように,前の席をとるようにしています.これまで見たものを良かった順に紹介します.
◎「オペラ座の怪人」音楽,舞台装置ともに最高!いつまでも心に残るメロディーと大きな 移動するシャンデリヤ,地下に下りていく階段のしかけが絶妙!
◎「シカゴ」刑務所が舞台.洗練されたダイナミックな踊りと,鍛え抜かれた身体に感嘆! ◎「美女と野獣」 さすがディズニー,100%楽しい!
◎「レント」 エイズ時代のイーストビレッジが舞台でストーリーがわかりづらかったけれど良かった.
○「ビクター・ビクトリア」 ジュリー・アンドリュースが男役で出世する話.映画の方が良かった.
○「王様と私」 劇中劇の「アンクルトムの小屋」の踊りが異国情緒たっぷりで印象的.
○「グリース」 リッゾー役のルーシー・ローレス(人気テレビの「戦士プリンセス ジーナ」)がお目当てです.
△「ミス・サイゴン」奥行のある舞台は見応えがあるが悲しい悲しいストーリー.
△「クレージー・フォー・ユー」NYで初めて見たのがこれ.当時はすごいと思ったけれど今から思うともっとすごいのがいっぱいありました.
△「ショウ・ボート」ミシシッピ川を移動するボートが舞台でのんびりしすぎている.
△「サンセット・ブルバード」舞台装置は豪華絢爛だが落ちぶれた女優の暗〜い話.