はなみずき     第28号  2/25/98





 この冬はどうも大変な暖冬のようで,毎週必ずやってくるストームも気温が高いため,雪ではなく雨になっています.今回は,最近の話題について書きます.
 
 

 オリンピックと No TV

 ナガノ・オリンピック期間中は新聞を読むのが楽しみでした.連日,新聞で「NAGANO」の6文字を見るとオリンピックってすごい行事なんだなと思いました.特に小柄なスケートの清水選手や愛想の良いジャンプの原田選手は NYタイムズでもグリニッチタイムでも大きくとりあげられました.USA TODAY (米国で唯一の全国紙)では狭い旅館の一室でザコネしているコネチカットの大学生グループ(オリンピック研究がテーマ)が「最初の日はホテルに移ろうと思ったが日ごとにフトンに慣れて快適になった」という記事や,毎日,野沢温泉に通っているアメリカ選手が「生まれてから一番清潔になったような気がする」という記事がおもしろかったです.
 12月にちょっとした手違いでケーブルテレビが映らなくなったのを機会に,禁煙ならぬ「禁テレビ」を始めました.3人とも忙しいので禁断症状もなく,ニュースは新聞とラジオですむし,ヨシなどは夜,読書をする時間までできました.テレビに振り回されないというのは,実にせいせいした気分です.ただ,オリンピック期間中はテレビが話題になることが多く,「新聞では清水選手の筋肉のすごさまではわからないでしょう.」とバーバラにからかわれたり,スノーボード競技を録画しておいてねとやってきたウェンディにはクレージーだと言われました.ヨシは日本人どうしの会話についていけなくて少し不便を感じたそうです.
 4年に一度のオリンピックなのに全然テレビを見たいと思わなかったわけは,前回のアトランタ・オリンピックの時のCBSテレビのやり方にうんざりしたからです.今回もオリンピックの放映権を持つCBSは,アメリカ選手のハイライト・シーンばかり何度も何度も映したり,コマーシャルが多すぎて,閉会式などは分断されてわけがわからなかったそうです.日本に5年住んでいたペニーはナガノオリンピックを以前から楽しみにしていましたが,コマーシャルの間にずいぶんたまっていた雑誌が読めてしまったとあきれていました.
 
 

お通夜

 先週,会社のヨシのグループのマーガレットのお母さんが71才で亡くなりました.身体の末端まで十分酸素が回らなくなってしまう病気で,手術を繰り返して1月以上集中治療室で一進一退を繰り返した後のことでした.マーガレットはずっとつきっきりで,同僚の人達も食事を差し入れたり,マーガレットのかわりに臨時の人を雇ったりで大変だったようです.お通夜は土曜日夜7時から,ヨシと車で30分くらいのNYのクィーンズにあるフューネラル・ホーム(葬儀屋)に行きました.小柄なマーガレットはますます小さくなってかわいそうでした.
 一昨年,ヨシと一緒に働いているドロシーのお父さんが亡くなった時にもお通夜に行ったので,お通夜はこれで二回目でした.興味深いのは,お通夜のお花が赤,ピンク,紫ととてもカラフルなことで,日本人スタッフからのお花が白と黄色だけだったのと対照的です.お母さんは上半分ふたが開いたお棺に寝かされていました.お棺の横にはマーガレットとブライアンの結婚式の時の家族の写真が飾られていました.ドロシーのお父さんの時は,子供の時のスナップ写真から始まって数えきれないくらいたくさん写真が飾られていました.今回のお通夜には一昨年の結婚式でお会いした親戚の方々も来られていて,私たちを覚えていてくれました.こちらでお会いする人達とはいつも「一期一会」の縁かなと思っていましたが,またお通夜でこの方たちと再会できてうれしかったです.
 
 

ァ 岳志君の苦労シリーズ
 今月から塾は中3コースで週4回になりました.現地校のイングリッシュの成績はAでも, 塾の月例テストの英語の点がぱっとしないので,「英語」の授業も受けています.
 
 

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