ツラいといっても嫌なツラさではなく、真摯な映像が目前に迫ってくるため、観る側としてもそれなりの体力,精神力を要求されることによるツラさです。
生半可な覚悟で観るのは止めたほうがいいでしょう。
この映画は、寺山修司の生い立ちが基になっており、舞台が青森県の恐山です。
ロケーションからして不気味で、登場人物も白塗りの怪しい人物が続々と登場し、映像に日本の田舎に土着の恐怖に溢れています。
映画の作りとしては、過去と現代、虚構と現実がクロスされており、なんとも面白い作りです。
クロスする瞬間(現代,現実の監督が、過去,虚構の昔の自分と出会う)と、その後に流れる三上寛の血をモチーフにした唄と不気味な映像は衝撃的でした。
ツラいですが、その分観る価値は十分にあります。他の寺山修司作品も観てみたいですね。
劇中登場するサーカス(見世物小屋)を観たかった。