

























合鴨(あいがも)農法とは...
私達が言う合鴨とは、野性の鴨とあひるを交配させたものを言います。
黒系が鴨に近く、黄色系があひるに近い合鴨.。
合鴨は稲は食べずに、水田雑草に多い柔らかく筋のない草を喜んで食べる習 性
を利用してます。
中国大陸から梅雨前線に乗って飛んでくるウンカやいなごと言う害虫を食べる事で殺虫剤を使用しなくて済みます。
水掻きで土を掻き回すことにより、酸素を根に与える
雑草を食べ、虫を食べ、中耕をし、化学肥料や農薬を使わず自然環境を守り米を生産します。
合鴨が、たんぼで遊んでいることで話題が出来ます。
子供達は、合鴨を見て人間と家畜の関係を知る事で、田んぼに興味を示し、日本の米作りの楽しさを知る事でしょう。
消費者も合鴨がたんぼにいることで無農薬の確認が出来、百姓は田んぼにいくことが楽しくなります。
名付けて[一鳥万宝](いっちょうばんぽう)の農法といえるでしょう。
田んぼにあひるを入れる農法は約1,000年前から中国揚子江から南のアジアモンスーン地帯では行われており、日本にも伝わり、戦国時代主に敵の夜襲を知るために行われたらしい。主に近畿地方を中心に伝承され、戦後しばらくは食糧難克服に各地で実施されたが、1930年代後半、経済高度成長とともにすたれて行った、と聞いています。
福岡の百姓古野隆雄さんが、富山の置田敏雄さんから伝授された合鴨除草法を5年の歳月をかけて改良しました。それまでは朝田んぼに連れていき、夕方連れて帰るのが一般的で、それも親を使っていました。電気柵で田んぼを囲い、合鴨を雛から田んぼに24時間入れっ放しにする方法を編み出し合鴨水稲同時作と名付け、稲作と家畜飼育の水田立体農法として公表した1991年から九州を発生源に全国へ広がっています。
今では関東、東北地方で盛んになっています。全国で実施している農家の数は把握できていませんが、推定1万戸位という情報があります。
田圃に入れる時期は地方によって異なります。
私の宮城県北部では、5月末植えの場合、6月中旬雛を入れ、8月中旬、稲に花が咲き穂が出来る頃引き上げます。
合鴨も60日齢以上になると親程になり、稲の穂を食べるからです。
合鴨は稲の苗を食べないのか?
稲は食べないが、食べる草がなく、入れる羽数が多い、大きくなりすぎた合鴨の場合など食べる事があります。
稲の成長と、合鴨の成長をのバランスを良く見定めて雛の注文やふ化日や入れ時を決めます。実はここが一番のポイントで、予備知識なく始めて稲を食べられたり、踏み潰されたりして、合鴨は駄目だという人が以外と多いのです。動物の合鴨と植物の稲、どちらも生きているので、農薬みたいに簡単に扱う訳にいかないのです。農薬を使わない農業は意外に手間がかかること、また、それを厭わない百姓の心意気がこの農法の大事な点だと思います。
合鴨の敵は?
雛を狙う最大の敵は「からす」。テグスを張り防ぎます。次が、都会近郊では野犬、と猫。山あいではイタチ、タヌキ、ムササビ、キツネ、フクロウなどの小動物。ゴルフ場などの開発で追われたのもやってきます。電気柵で微弱電流をながして防ぎます。宮崎町では、一夜に400羽 狐 にとられた年もありました。
カラス、鳶、ハヤブサにCDを吊すと効果が有りました。 
これも野生の動物の生態を知り、仲良く共存を計ります。合鴨農法を始めると自分の環境の勉強が必要です。
電気柵とは、約10,000Vと高圧ながら非常に少ない電流でショックを与えて、外敵を寄せつけない
方法。
そして国内だけでなく、韓国、台湾へひろがり、そして食糧不足や農村の生活向上に有益だと、ベトナム、カンボジアでも取り組みが始まりました。