気管切開後の食事



筋萎縮性側索硬化症の患者は、手足は全く動かせなくなりますが、全身の感覚は正常で、味覚も正常に味わうことが出来ます。嚥下が出来ない状態で、食物を口に入れることは嚥下性肺炎を起こしますので危険です。しかし、気管切開がしてあれば、気管カニューレのカフ(空気袋)でカニューレより上方からの唾液が気管に流れ込むのを防ぐようになっていますので、患者さんの好きな食べ物(コーヒー、羊かん、アイスクリームなど)を口に入れても危険は全くありません。 嚥下の筋肉と呼吸の筋肉とは別ですから、呼吸する力が弱くて人工呼吸器を必要とする方でも、咀嚼、嚥下がまだ可能な方は普通に口から食事をとっても何ら差し支えありません。 嚥下する力が弱いと、患者さんが自分の力で飲み込むことは出来ないかもしれませんが、舌の上におかれるだけで充分に食物を味わい、楽しむことが出来ます。ただ、口腔内の清潔の保持には、充分に注意して下さい。

食べ物については食べて悪いものはありません。
蛋白質を含め、バランスのとれた栄養を十分にとって下さい。 飲み込みに問題があるようであれば、担当者(主治医、担当看護婦)に栄養の取り方について具体的に聞いて下さい。
食事介助の工夫
食べ易く、むせにくい食事メニューの工夫
もし、食事量が低下したり、食事が終わらないうちに疲れてしまうようであれば、食間に高カロリー、高蛋白のスナックを取ることも良いでしょう。また、必要全量を必ずしも口から食べることに固執せず、チューブ栄養も併用すべきです。そのためには、胃瘻の造設がすすめられます。

飲み込みの障害に対する対策
いずれにしても、栄養が充分に行かないと、病気の自然経過のための筋萎縮による以上に痩せてしまい、手足の機能を落としてしまいます。



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