Re: 好きな場面、台詞 ( No.83 ) |
- 日時: 2017/01/11 22:11
- 名前: 古明地こじたん ID:CnOfAbWA
妖精の持つ花は、春の花もあれば、夏に咲くものもあった。 色も取り取りで、赤もあれば、黄色もあり、また紫色もあった。 真っ赤な薔薇や、妖精の背丈を越えるような大きすぎる向日葵もあった。 弔いの意味さえ知らない妖精が、自分達なりに魔理沙を弔っているのだった。
「魔理沙~」
「魔理沙、魔理沙」
「魔理沙~」
「魔理沙のこと忘れないよ」
「ずっと、ずっと、ちゃんと覚えてる、魔理沙のこと、ぜったい忘れないから」
「魔理沙~」
かわいらしい声で魔理沙の名前を呼びながら、小さな参列者達は泣いていた。 微笑ましく見ていた人間達も釣られるように涙を流し、口元を押さえて呻いた。
『霧雨が止んだら』
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