 Re: 日常系の話はつまらない？ ( No.5 ) |
- 日時： 2013/04/29 06:40
- 名前： 貴様に名乗る名はないっ！ ID:Qt/iLJyA
補足致しますと、そもそも日常系をSSで表現するのは、かなり難しいと考えます。
小説の書き方を解説した、どんな本やサイトを覗いても、冒頭で死体を転がせ、大事件を起こせ、主人公を虐め抜け、などと書かれている。プロが書いた小説もほぼその鉄則を守って作られています。それらの長年蓄積された、物語を読者に読ませるためのテクニックに、真っ向から反発しているのが日常系ですから、小説について熱心に勉強した人ほど書くのを避けたがるジャンルだと思います。
つまり初心者に限って書きたがるので、創想話では点が伸びにくいように見える。
また、それほど集客力に難のある日常系が、なぜ商業作品で一定のニーズを得ているかというと、それは絵があるからです。昨今のヒットした日常系は、大抵がアニメや4コマ漫画によるものです。可愛らしい絵柄で描かれた美少女なら、もう存在するだけで客を引き寄せますから、ただお喋りしてるだけ、お茶会してるだけ、でも十分に商品として成り立つのでしょう。
もしも小説でそれら視覚に訴えることに成功している日常系と同じラインに並ぶには、作中の女の子がどれだけ可愛らしいか、を表現した容姿の描写を、相当魅力的にこなしてようやく対等だと思います。
それか、地の文にコミカルで面白い表現を入れるとか、心理描写を掘り下げるなどすれば小説ならでは強みが出るでしょうが、それをやってしまうとその作品のジャンルはシリアスかギャグと呼ばれるものになるでしょうね。
小説を魅力的なものに仕上げようとすると、勝手に日常系から遠ざかっていくのは、数をこなしている内に気付きます。
結論を言いますと、日常系にはきちんと需要も面白さもあるが、絵の無い媒体でやってしまうと大幅に魅力が落ちる。それでも日常系SSで高評価を望むなら、真に高い文章力が要求されるので、全力で頑張りましょう。
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