☆17 坐禅会の選び方 その2

  自分に合った坐禅会に参加しましょう

もう一度 基本的な坐禅会のスケジュール表を下に例示しました

☆ 坐禅会のスケジュール表の例示その2

08:00      静坐
08:20      般若心経の読経
08:30      坐禅
           抽解 (休憩)
           坐禅 巡警(警策を持って)
           経行 (歩くこと 言えば歩行禅)
           坐禅
10:00      白隠禅師坐禅和讃の読経
10:05      提唱または法話
11:55      四弘誓願文
11:00      作務 (拭き掃除農作業等の労働)
12:00      茶礼
12:30      終了 解散


☆ スケジュールに沿っての 注意すべきこと

○1 静坐
  基本的には 坐禅をする部屋で合掌低頭して 合掌のまま
 自分が座ろうとする座布団の前まで行き その座布団の前
 に立ち合掌礼拝して 坐を組みます

  静坐とは 字を読んでのごとく 静かに座ることですから
 もし 貴方が友人と一緒に参加したとしても
 極力 その友人そして他の参加者とも 
喋らない様に注意
 下さい
  する場合も 必要最低限の 挨拶に留める様に
 心掛けてください
 
 
話をされている方は 多分まだ坐禅が開始していないから
 大丈夫だろうと思って 話をされるんでしょうが  これは
 基本的に坐禅者として失格者です

 少なくとも どうしても 話をする場合は 坐禅する部屋を出て
 小声ですべきものです

 ただし 現実には 大きな坐禅会に参加すると 結構喋り声
 が あちこちから 聞こえます
 正直 これには 静坐しているものにとっては 騒音以外の
 なにものでもありません  十分にご注意ください


○2 読経
  どこの坐禅会でも 最低一つぐらいは お経を読経します
 基本的には 読誦するお経のプリント等が 受付などに
 置いてあると思います
 もしお経のプリントがない場合は ただ読経を聞くこととして
 ください

 基本は 般若心経と 白隠禅師坐禅和讃だけを覚えれば
 一般の坐禅会は 大丈夫だと思います
 不安な方は 教本を購入されてもいいでしょう いろいろな
 教本がありますが 別に宣伝する気はないですが基本経典
 は 妙心寺派が発行しているのを お勧めします


○3 坐禅
  坐禅については ここでは詳しく述べません
 坐禅は 柝一声印磬四声で開始され 印磬一声柝二声で
 終了します
 ただ坐る場所ですが 普通の畳の部屋の場合と 禅堂の様な
 場所と大別されますが 
 特に初めての方は 禅堂だとどうして 単に上がるか解らない
 のが普通ですから 最初にお聞きになる事を勧めます

 そして 禅堂の四隅には 坐らない様にして下さい
 とくに後門から入って 
右側の単の一番奥  ここは絶対座ら
 ない様に そして次に左側の単の一番手前も避けてください
 畳の部屋でも 直日が座るであろう場所 大体線香をするため
 の香炉や柝または印磬などが その横に置いてあります


○4 坐禅中の警策
  警策を受けたい場合は 直日が自分の前を巡警する直前に
 合掌すれば 直日が立ち止まります
 そして両者合掌低頭です その後の警策の受け方については
 禅のあれこれ02 『 警策の受け方 』 をご覧ください
 そして もし直日によっては 受け方作法を 「こうせよ」と指示
 する場合もありますから その場合は その直日の指示に
 従って 警策を受けてください

 それと 
坐禅中何度も何度も 警策を受ける方を見受けますが
 決してそんなことは なさらないでください

 近くに座っている人達に迷惑になる場合がありますから


○5 坐禅中の抽解(休憩)
  抽解の時間は 基本的にどこでも 東司(トイレ)へ行く時間
 程度と考えていてください
 
この間も 決して近くの人と お喋りをしないようしてください


○6 経行
  参加者が多い坐禅会では 経行することが結構難しいので
 ないかと思いますが  小規模な坐禅会では 長く坐ってなく
 ても結構します
 さらにそれが 単のある禅堂となると 経行をする 頻度は
 ぐんと高くなります なぜでしょうね
 詳しく書きませんが この時は 周りのする方の所作を真似る
 のが一番と思います


○7 提唱 法話
  提唱や法話がある場合は それを聞きますが 本来は当然
 
正座か坐禅かどちらかです
 坐禅会によって 坐を組む場合も 正座の場合も ただ参加者
 が多い場合は 大抵老師の「お楽にしてください」の 一言で
 楽な姿勢をとられる方が多いようです


○8 作務
  作務のあるところは 大きな坐禅会よりも 小さな坐禅会の
 方が多いかもしれません
 大体は拭き掃除が多くて 次が庭の雑草取りです しかし
 下手な人がすると かえって変なことになる場合が多いようで
 メンバーが固定的な坐禅会でないと 本当の意味での作務と
 しての成果はあげにくいと思います


○9 茶礼
  基本的には 最後にある場合が多いのですが いろんな事情で
 途中である場合もあるかもしれません
 これは 坐を組むよりは 
正座が基本です まぁ武士は坐を組んで
 いたようですが
 別に茶道に関係なく お茶を頂く時は 茶碗を
必ず両手で持って
 それから頂く様にしてください


☆ 結論として

まずは 最初に自分合ってそうな 坐禅会を選んで 参加する
最初は 多人数の方が参加される 坐禅会がよいでしょう
初めての方や 初心者が結構参加されていますから 自身が
初めてでも 気楽に参加出来ます

何度か参加すれば 坐禅がどんなものか 少しは解ってきます
そこで 続けて参加したいと思えば そのまま続けていきましょう
もしその会が嫌と思ったら 他の坐禅会に参加してみましょう

正直なお話 坐禅会の内容は 大まかなものは一緒であっても
その実は 結構違っていると思われる方がいいと思います

皆様方も出来れば坐禅を開始されて 一年二年以内に幾つかの
坐禅会に参加され 自分の眼で確かめてから これっと思う
坐禅会に 続けて長く参加されることが 一番と思います



☆ そして ある坐禅会に行き始めてからのアドバイス

一番注意したいのは 次の点です
一つお寺の坐禅会に参加されている場合 もっとも注意したいのは
そのお寺の住職が遷化あるいは隠居あるいは本山に赴任された
場合 突然にその坐禅会の存続が揺らいでしまいます
そして 廃止あるいは しばらく休会になったりもします
もともと 住職の指導の下 坐禅会が運営されているのですから
仕方がないことです

それは 別にその坐禅会が 副住職に受け継がれた場合なども
結構影響は受けます
違う方が 指導運営されるのですから 当然のお話です
例えば 子息の和尚が住職として引き継がれても やっぱり
影響は大きいです
坐禅会 特に小さな坐禅会は その寺の
和尚である住職と坐禅会の
参加者の一人一人が あるご縁によって結ばれて そのご縁のお蔭
で坐禅会が存している
のですから ある意味 全く違う雰囲気の
坐禅会になることもあるでしょう

これは 本山や専門僧堂でも トップの老師或いは僧堂師家が遷化
され或いは 交代となった場合も 小さな寺院の坐禅会ほどはない
でしょうが それなりの影響はあると思います

そこで 
私個人は二つの坐禅会を 並行して参加することを皆様に
勧めています
 邪道といわれる方もおられましょうが 専門修行僧
の立場ではないんですから 良しとしています



☆ 
年に二度は 普段参加する坐禅会を離れて 初めての坐禅会
  に参加することを 是非お勧めします


人間は弱いものです 同じ坐禅会だけで 坐っていたら どうしても
慢心の気持ちとなってきて 緊張感がなくなってきます
これは 例え厳しい指導をなさっている 坐禅会でも 不思議なもの
で そんな風になってきます
やはりその坐禅会の指導している 僧侶や修行僧と知り合いになり
参加者とも顔見知りとなると 始めて参加する時の 坐禅会独特の
緊張感は残念ながら ほとんど感じなくなってしまいます

何度か坐禅会に参加されれば どこの坐禅会にも 主(ぬし)の存在
の様な参加者が何故かおられます 笑
私などは 絶対にそんな風に なりたくないと思いつつ 常に意識は
しているのですが どうなんでしょうかと 不安です
基本的には 知り合いの隣には決して座らない 場合にもよるんです
が なるべく目立たない単や場所で坐る様に 心掛けしています

初めて行く坐禅会は 本当にそれなりに 新鮮な気持ちで 坐れます
平成27年の春にあった 臨済禅師白隠禅師報恩坐禅会は そんな
意味からも とっても有益でした
自分で 探さなくても 企画として提供されたプログラムでしたから
お陰で 私自身 初めての僧堂やお寺の坐禅会に 参加できました


みなさんも 常に新鮮な気持ちを保つためにも 是非年に一度は
他流試合のつもりで 初めての坐禅会に参加されてはどうでしょう



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