ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃


ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃 冒頭に「世紀末にアメリカを襲ったのは、学者にはゴジラと認められていない」なんて、ローランド・エメリッヒ作品を痛烈に批判する台詞があって面白い。みんな、あれがよっぽど気に入らなかったのだろうな。

子供の頃に『ゴジラ対メカゴジラ』などに夢中になった世代としては、どうも近年のゴジラ映画には興味が湧かなくて、劇場はもちろん、テレビで放映していても「やってるな」くらいにしか思っていなかった。だが、今回は金子修介が監督なので、それなりの期待感はあった。

金子修介による平成ガメラシリーズ、特に1本目の『ガメラ 大怪獣空中決戦』には熱く燃えた。娯楽として大人の観賞に耐えうる力があったこともその原因のひとつであるが、それよりもなにも、怪獣の撮りかたに哀愁を感じたのである。オープンセットを使用した効果もみごとだったし、その風景の中にガメラは違和感なく存在していた。スタッフの努力を褒めてあげたいほどの仕上がりで、この年、僕は躊躇せずベストワンに選んだほどだ。

その期待を引きずって観たので、結論をいえば今回の『ゴジラ』はそれが空回りしてしまったようにも思える。ただ、それは『ガメラ』と比べてしまうからいけないのであって、そのことを考慮しなければ十分面白い映画だ。特に宇崎竜堂が渋い。お世辞にも上手いとはいえないのだけれど、朴訥な演技にどことなく味があっていい。役柄もカッコいいので宇崎氏としては儲け役だったのではないだろうか。ラストなんてホント、『ライト・スタッフ』のサム・シェパード並みの渋さだった。

物語が第1作目の『ゴジラ』から50年後という設定なので、ゴジラは人類の敵として描かれる。作品のたびに味方をやったり敵をやったり、人格(獣格?)形成ままならないキャラクターではあるけれど、やはり人類の愚かさが生み出した化け物という路線は継承してもらいたいなあと僕自身は思っている。ゴジラが人類の味方になってもあんまりありがたみを感じないし、そうすると命をかけて戦うべき人びとのキャラクターが薄味になってしまうからだ。それからモスラはもうやめようよ。飛んでるだけで全然迫力ないぞ。おまけに弱いし。あと、新山千春がどうやって横浜までたどり着いたのか凄く気になる。ホントに箱根から自力で自転車を漕いできたのだろうか。

最後にひとこと。『ハム太郎』と2本立てなんて何考えているんだ、東宝。チビッコたちが怖がって途中で出ていくじゃないか。そのたびにスクリーンに人影が映って、気になって仕方ないぞ、ブツブツ

hiro
1/16/02

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