『慶次郎縁側日記』 北原亜以子
040 

 有名なこのシリーズですが、読み始めたのは、N○Kの時代劇で放映されたのがきっかけです。あれはきっとシリーズ化するな(呟)

 定町廻りを養子の晃之助に譲って山口屋の寮番になった、森口慶次郎が主人公・・なのですが、話の構成としては、慶次郎は脇役、ちょこっと顔を出す程度のことも多いです。それだけだと慶次郎は、何の苦労もない悠々自適の生活をしているようですが、最初に「その夜の雪」があることがうまく効いているかと思います。
 もしも晃之助の方を主役にしたら、捕物帳としてはむしろそれがふさわしいくらいでしょうが、でもそれだったら「かわせみ」になりそうな気が(^_^;)

 ドラマの放送の時には、慶次郎は高橋秀樹、晃之助は比留間由哲(北条時宗の弟かな)、皐月が安達祐実、三千代は岡本綾、そして佐七が石橋蓮司、吉次は奥田瑛二でした。第2巻「再会」のあとがきに寺田農の扮装写真があったため、当家では「あれは桃太郎侍ではない、寺田農だ、石橋蓮司と寺田農だ、さあシブイぞ〜」というのが流行したのでした(意味不明)

 

傷 1998.9 新潮社/2001.4 新潮文庫 (以下リストへ)

『慶次郎縁側日記』作品リスト

「時代小説ワールド」へ