『エリザベス』の「アンジュー公」
 
― 「アンジュー公」って誰のこと?



 映画『エリザベス』を見た人なら、きっと忘れることはできない、エリザベスのお婿さん候補の「アンジュー公」ですが、さて、この人は一体どのアンジュー公なのだろう?と疑問に思った方も多いのではないでしょうか。このアンジュー公、大変にあやしげなのはさておき(笑)スコットランド王妃(メアリ・スチュアートの母)マリー・ド・ギーズを「おばさま」と呼んだりしております。

 いろいろな掲示板で「アンジュー公って誰?」という質問が出ているのを、私も見たことがあり、このサイトの掲示板でも(過去ログを探せばどこかにあるはずなんですが)あれこれ話し合ったことがありますので、ここで一通りまとめておきます。

 結論からいうと、多分アンリ3世の弟のフランソワではないか、と思われます。
 フランソワはアンジュー公を名乗ってますし、エリザベスのお婿さん候補ではあったらしいです。
 もっとも、この映画は出来事はともかく時系列的にはけっこうフィクション入ってまして、エリザベスは1533年生まれ、アンリの末弟のフランソワは1555年生まれなんですけどf(^ー^;
(だから、もう子供を産むことはどうとか言われたりしたようです)

「おばさま」に関しては、

○アンリ3世の王妃の義理の叔母である。ロレーヌ家(およびギーズ家)の関連。
○アンリ3世の父(アンリ2世)の姉妹は、スコットランドのジェイムズ5世の妃であった。
○そして、アンリ3世の兄フランソワ2世の妃が、メアリ・スチュアート。

と、勝手に想像したのでした。それと、フランス語とかでは多分、日本語や韓国語のごとく親戚の名称が厳格ではないのではないか、と思います。「親戚のおばさん」(というと俗っぽいなあ(笑))くらいの続き柄と考えてよいのでは・・。



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