平成8年

5月の始め庭の手入れをおこなっている際、ハト(後にキジバトと判明)が庭の周辺を飛びまわっている事に気づいた、よく観ると口に木切れのようなものをくわえており、一旦ベランダにとまり、それからムベの繁みに頻繁に出入りしている様子であった。 その繁みを覗いて見ると、もう一羽のハトが中にいて、外から木切れを差し入れるとその木を重ねながら巣を作っていることが判明した、せっせと木切れを運び1日で出来上がった。


庭木にハトの巣

子育て

次の日から雌が巣の中にじっと入ったまま動きがない模様。時々、雄が食事を運んで来ているようである?  数日後タマゴのかけらが地面に落ちているのを発見、巣を覗いて見るとヒナが2羽見えた。 時折木の下から見上げると必ず親バトがいる、しかも時々交代しているようにも思える。風の強い日など木が大きく揺れて危険なとき、2羽のヒナをハトムネでスッポリとかかえて落下を防いでいるようだ。不思議なことに巣の下に糞はほとんど見かけない、フンガイしなくてそっと見守って行く事とした、それにしてもハトは子育てが熱心である。

巣立ち

かれこれ1ヶ月たった頃、そばの柿の木に3羽のハトがとまっているのをみつけた。小バトは三枝の恩といって親のとまる枝の下方にとまるらしい、そのとうりであった。しばらくすると屋根の上で2羽のハトが口を合わせ頭を上下しながら踊っているようであった、どうやらそれは子バトへの餌やりであった、そんな光景を最後に屋根をつたって飛立っていきました。

 


平成9年

まさかと思ったが今年もふとハトの気配を感じた、どうやらほとんど巣が出来上がった頃であった、昨年巣立った子バトかどうか判別出来ませんが同じ場所に新たに巣を作っていたのである。
しかし、なぜキジバトが私の部屋から約2m先の庭木に2年にわたり巣を作るようになったのか? 環境の変化が原因であろうか。 おかげでこの時期になるとハトがベランダに止まり合図してから巣に向かう為いや応なしによく観察できる。今年も1ヶ月後再び巣立っていった。

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ムベの繁みにハト

 


平成10年

4月に入り花ズオウが咲き、その木にからみついたムベが芽吹き始めた。今年もこの場所にキジバトがやって来るだろうか?  月半ば頃庭仕事をしているとムベの繁みから突然ハトの声が聞こえハットしたがしばらくして飛び出していった、今年は早くも下調べに来たのかな? 4月25日ついに3年目の巣作りをカメラに納める事が出来た。2日後には家の前の電線上でハトの求愛行動を見せられ感嘆した。この時期になると近所でハトの呼声が頻繁となり早朝に目を醒ます事しばしばである。

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          ハトの求愛         

風の日

5月10日、強風で木立が大きく揺れている、心配になりハシゴをかけて巣を覗くと尾ぽが見えホットした、次の瞬間バサバサと飛び出して近くの物干しに止まり、そこで目と目が合ったがそれ以上は動かない。しばらくして戻って来たが風にあおられ失敗しながらも巣に入ったので安心、安心。この時期になると鳴声が少なくなる、ひたすらタマゴをあたためているのだろう、時々食事の交代はしているようだ。

雨の日 

5月21日、ここ数日雨が多く不順な天候の中、あまりにも静かなので巣を覗いて見た。すると2羽のヒナが首をもたげ餌をねだった、親が留守だったので間違えられたかな!
それから数日後の5月30日早朝、松の枝にひょっこり小バトがとまっているのを目撃したが、すぐにとなりの柿の木に弱々しく飛び移った。そばの屋根で親バトが見守っている、今年も姿だけは見せてくれたものの何も言わず去っていきました。

 


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