自由の値段
おいらは高校生のときに、一抹の不安ととっても大きな希望を持って
今の大学を選び、そこに夢を託した
いや、もっと正確に言うと、『自由』を求めていたんだ
高校には制服もあった、髪の毛の色も決まってた
何かと中途半端で窮屈な空間だった
お酒は大好きだけど、表立って飲めないし
煙草もすえない
何より未成年だったから、それはしょうがないんだけれどもね
けど、胸一杯に色々な希望を膨らませて
大学生活をスタートさせたはずだった
たしかに自由だった、誰にも束縛されずに思い通りに生きていけた
けど、その自由もそろそろ終わりを告げようとしている
この自由な時間の中でおいらは何が出来たのだろうか?
この自由の中でおいらは何を学んだのだろうか?
残ってはいる、そう、『思い出』が残っている
ツレと吐くまで呑んだこと
ツレと喧嘩したこと
初めて出来た彼女のこと
本当にいろいろある
けどさぁ、金では買えないものが心の中に残ってるけど
それでもやっぱり、金もかかってる
母によれば、4年間でおいらは1千万円を超えるお金を使ったそうだ
我ながら見事な使いっぷりだと思う (^_^;
「1年間、250万円であなたも自由が買えますがいかがですか?」
少なくとも僕は大学に行くだろう自分の子どもにはそう言いそうだ
果たしてそれだけのお金を僕は残せるだろうか?
まあ、それはいいとして、おいらは端くれでも表現者だ
心は豊かにありたいが
金銭的な余裕はあまり望まない
けど、やはりその為には自由がいる
1年間を250万円で買うために
金策に奔走する日が近々訪れるのか?
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