Magic: the Mahjong マニュアル

カードの目的 - Magic: the Mahjong とは

俗に言う「イカサマ麻雀」をプレイするためのカードです。

カードには、自分を有利にしたり対戦相手を不利にしたりする、様々な効果が書かれています。
簡単なルールに従い、麻雀の対戦中にこれらのカードを使うことで、通常の麻雀では決してあり得ない、派手なゲーム展開を楽しむことができるのです!


ルール

1.カードを配る

麻雀で対戦する各プレイヤーにカードを配ります(配り方については後述)。各プレイヤーはそれを手札とします。
配らずに余ったカードは山札として置いておきます。
カードは対戦中に使用され、破棄されていきます。対戦中にカードを配る際、山札が足りない場合はこれら破棄カードを切り直し、山札とします(但しその局に破棄されたカードは、効果を確認するため残しておきます)。

カードの配り方は自由に設定可能です。カードの使い方には明確なルールがありますが、配り方は独自に決めてかまわないのです。
対戦前に配って、消耗戦にしてもよし。南場に入ったとき、あるいは1局毎に補給するもよし。配る枚数も少なめ、多め、あるいは強いプレイヤーにはハンディとして少なく配る等々・・・
色々なパターンでプレイして好みのルールを決めるとよいでしょう。

1−1.カードの配り方の例(公式)

カードの配り方ルールの例です(これを公式ルールとします)。
このルールでは、1局毎にカードが補給されるので、カードを気兼ねなく沢山使うことができます。とにかく派手な対戦をしたい方や、色々なカードを試してみたい方にお勧めです。

1)対戦前、全てのカードを切って山札にする。
2)毎局の洗牌前、手札が1枚以下のプレイヤーは、手札が2枚になるよう山札からカードを引く。
このとき、手札が気に入らないプレイヤーは「手札を全て破棄し、山札からカードを2枚引く」ことを行ってもよい(リセット)。リセットは各プレイヤーが対戦中に一度だけ行える。
※2)の処理が終わるまで、カードを使用することはできない。

2.カードを使う

プレイヤーは対戦中、特定のタイミングでカードを公開し、使用を宣言することができます。タイミングはカード中央の欄に書かれており、カードによって異なります。
カード宣言があったとき、進行中の麻雀はそのままの状態で一時停止します。またこのとき、いずれのプレイヤーも別のカードの宣言をすることはできません(複数のカードが同時に宣言された場合は、少しでも早く宣言されたカードが有効となり、他のカードは宣言したプレイヤーの手札に戻します)。
皆が宣言を確認したら、そのカードを破棄します。このとき、カード下部の欄に書かれている効果を処理します。
効果の処理が終わったら、一時停止していた麻雀は再開され、別のカードを使用できるようになります。

2−1.特殊なカード

カードには、2.で示した基本的なルールとは違い、特殊な使い方をするものがあります。
(ですが、そのようなカードには説明が書かれているので、覚える必要はありません)

【護符】
護符は使用時に破棄せず、卓上に置きます。そしてこれが卓上に置かれている間、効果が継続します。

【カウンター】
カウンターは他カードの宣言中に使用できます。そして既に宣言されているカードよりも先に、効果を処理します。

【積み込み】
積み込みは各プレイヤーが、1局につき1枚だけ使用できます。

2−2.カードの色について

カードは縁の色で分類されています(白・青・黒・赤・緑・無色)。それぞれの色によって、カードの効果にある程度特徴があります。
また、カード中央欄の右にあるシンボルの色でも分類されています(金・銀・黒)。トレーディングカードのレアリティのようなもので、金(レア)・銀(アンコモン)は数が少なく、黒(コモン)より比較的強力な効果を持っています。
これらの分類はあくまでカードの特徴を示す目安です。色が違うからといって、カードの使い方自体が変わることはありません。

3.麻雀自体のルール

このカードを使って対戦する際、麻雀自体のルールを変更する必要はほとんどありません。以下の3点についてのみ、皆で事前に確認しておいてください。

【起家を先に決めておく】
対戦開始時の起家決めは通常、洗牌して牌を積んだ後に行いますが、洗牌時に使用できるカードがあるため、洗牌前に起家を決めておいてください。

【手牌をすぐ崩さない】
誰かが上がったり流局したとき、カードが使用される可能性があります。手牌やツモ山等をすぐ崩さないようにしましょう。

【オープンリーチ禁止(公式)】
オープンリーチと組み合わせることで効果が甚大になるカードがいくつかあります。オープンリーチは禁止することをお勧めします(これを公式ルールとします)。


補足ルール事例集

事例その1

【Q】
相反する2つの効果が同時に現れた。

【A】
同じ事象に対して「〜する(できる)」「〜しない(できない)」という効果が同時に現れた場合は、否定効果(後者)が優先されます。

【例】
「停滞」(=上がることができない)が卓にある状態で、「一発リーチ」(=上がってもよい)を使って上がることはできるか。
⇒上がることが「できない」効果が優先されます。従って、上がることはできません。


事例その2

【Q】
効果の対象となるものが、別の効果により無くなってしまった。

【A】
効果の対象自体が無くなった場合は、効果は消滅します。

【例】
A氏がB氏にロンしたので、C氏は「上がり吸収」(=上がった対戦相手は上がり点の半分を支払う)を使った。その後B氏が「ロン弾き」(=上がりを取り消す)を使った。「上がり吸収」はどう処理されるか。
⇒「上がり吸収」の効果は「上がった対戦相手」が存在しなくなったため消滅します。従って、支払いは起きません。


事例その3

【Q】
使用後手札に戻るはずのカードが、別の効果により無くなってしまった。

【A】
使用後手札に戻せる効果は、そのカードが破棄状態でなくなった時点で消滅します。

【例】
A氏が「無役の役」(=この局に上がった場合、手札に戻してもよい)を使った。その後B氏が「カード復活」を使い、破棄されている「無役の役」をB氏の手札にした。A氏はこの局に上がった場合、「無役の役」を手札に戻せるか。
⇒「無役の役」はB氏の手札になった時点で破棄状態でなくなったため、手札に戻せる効果は消滅しています。従って、手札に戻せません。


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