第五章 戦士見習Rasthill

 

 UOの世界で価格破壊を起こし始めたRasthill・・・・しかし、さすがに穴掘りだけというのにも飽き、当初の目的の通りPKKキャラの作成を目指すことに・・・・

 しかしPKKへの道は遠く険しいものだということに気が付くまでそう時間が掛からなかったのは周知の事実・・・・・そこでRasthillが取った道は・・・・

 「土エレいじめよう(爆)」

 ようやくLOBに再入隊を果たした後、Rasthillはログオンと同時にシェイム1Fに通勤するようになった。 さそりに邪魔されながらも、土エレをいじめる(いじめられる)毎日が続いた・・・・

 そんなある日・・・・

 「^^ 大漁大漁」

 スキルも大幅に向上し、20体以上の土エレを撃退してご満悦のRasthill、次の獲物を探してさまよっていました。

 すると、私の後ろをぴったりとくっついてくる妙なやつがいることに気が付きました。

 「?」

 気が付いた後、何度も立ち止まり後ろを確認しますが、何もいわずについてきます。PKに狙われているのかと正直びびりましたが、相手が青ネームだったのでとりあえず無視することに・・・・

 そんな時、Rasthillの前に土エレが立ちはだかります。後ろを気にしながらも切りかかるRasthill。

 そのとき使い始めていたEXP→EB→ハルのコンボであっという間に撃退し、強くなったRasthillの姿をみて思わず感涙にむせるリアルの私・・・・・その直後、後ろの妙なやつが始めて口を開きます・・・

 「へへへへへへへへへへへへへへへ・・・・・」

 土エレから回収しているさなか、後ろから不気味な笑い声・・・・

 『ぞくぅ』(リアルです)

 一瞬で背筋が凍る・・・・・攻撃してきたら逃げずに戦う覚悟を決め、そのキャラを凝視する・・・

 「へへへへへへへへへへへへへへへ・・・・・」

 笑いながらそのキャラは矢を放ってきます。慌ててHITの減りを確認するリアルの私・・・・その私の目に映ったのは・・・・

 『HIT 100』(攻撃前)→『99』(攻撃後)

 『・・・・・・へ!?』

 そいつが放った矢は痛くも痒くもない、毒が塗られている気配すらないものでした・・・・・・

 「・・・・・・なに?・・・・・」

 あまりの拍子抜けに思わずつぶやくRasthill・・・・・SSをとっていないのが残念だったが、相手が灰色になっているのを確認してステータスバーを見ながらアタックしてみると・・・・・刀でアタックしたのにほぼ真っ赤になっているでわないですか(笑) 

 瀕死の重傷なのにもかかわらず・・・・

 「へへへへへへへへへへへへへへへへ・・・・」

 とカスのような矢を私に放ちつづける・・・・・

 『ぞくぞくぅ』(くどいようですがリアルです^^;)

 恐怖のあまり、思わずリコールを唱えるRasthill(爆)、しかしたまたま当たった矢(またしてもダメージ1 ^^;)で邪魔をされ、EBに切り替える。呪文を唱えたと同時に脱兎のごとく画面上から姿を消す謎のPKもどき・・・

 結局その日は妙な気分になり、帰宅することになったのだがその後集合で会話しているときに、

 「たまにいるよ・・・・気にしない、気にしない ^^;」

 といわれたので(誰だったか忘れました;;)気にしないようにしたのだが、どうも頭の片隅に残る今日この頃・・・・

 Rasthillはこのまま順調に育っていくのか・・・一末の不安を背に今日も土エレをいじめているのだった・・・・・

 

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