第六章 Rasthill見習卒業(爆) Part1

 

 妙なPKもどきを撃退(?)し、毎日シェイム1Fに出勤するRasthill・・・、その甲斐あってか着実に成長を続けていったのだが・・・・

 「oooOOOooOOoOoooO」

 「OOOoooOOOooo」

  2人の幽霊が土エレと格闘している私の直ぐ後ろにきて何か語りかけてきます。

 「ごめんっす・・・わし、レスできないっす。」

 RasthillのMageryはまだ70そこそこで、レベル8の魔法など使えるはずもありません。当時は包帯も使っていないので包帯を使っての蘇生も出来ません。

 「oooOOOooo」

 「だから・・・・わし、レスできないって・・・・」 

 霊界通信のスキルを持っていないRasthillは彼らが何を言いたかったのか、このときは解かりませんでした・・・・その直後身をもって体験するまでは・・・・・(←ここまでいえば先の展開ばれるって^^;)

 丁度土エレを倒し、アイテムの回収をしていると3〜4人の集団が近寄ってきます。そしてEBの詠唱をしているキャラもいます。その瞬間、Rasthillはすべてを悟りリコールを唱えようとするが、到底間に合いません・・・・・ 

 You are Dead・・

 逃亡も、反撃も許されずにRasthillは大地にキスをしています。

 「だから・・・・PKきたって言ってたのに・・・・」

 一生懸命私に語りかけていた幽霊が、同じ幽霊となったRasthillに語りかけてきます。

 『・・・・・わしはイタコじゃねーから、幽霊の言ってることは解からん(爆)』

 とリアルの私が叫んだのは言うまでもない・・・

 PKがRasthillの身包みを剥ぎ終わり、ほかの獲物を求めて移動、RasthillはチャットにPK注意報を流すことに・・・・(笑)

 「シェイム1FにてPK出没、数3〜4、ギルドSoKっす!」

 「ついでにわし、死んでるのでレスお願いっす(爆)」

 助けが来るまでの時間、Rasthillは自分の死体を眺めつつボーっとしていると、後ろの2人の幽霊が、

 「すみません・・・・・生き返るのってどこに行けばいいんですか?」

 「・・・・・・・・・・へ?・・・・・・・・・・」

 「何せ・・・死んだの初めてなんで・・・」

 Rasthillの後ろで一生懸命叫んでいた二人は良く見ると名前の後ろに[Young]の文字がついているではないですか(爆)

 「・・・・・・ち、ちなみに・・・・UO始めてどれぐらい?」

 不安を覚えつつ、尋ねるRasthill・・・・そして返ってきた返事は・・・・

 「始めて2日目です!、2人とも」

 「2日目といっても、昨日は友人に操作教えてもらっただけだから、実際は今日からです」

 『どてっ!』 ←リアルの音・・・椅子から滑り落ちました ^^;

 「ど・・・どうやって、ここまできたの?」

 「ダンジョン行きたいって、叫んでたらゲート出してくれたんで・・・・」

 『始めて2日目ぐらいで、シェイムに来るか?、普通・・・』

 色々話を聞いてみると、幽霊と会話できないということに気が付かなかったみたいで、まるで昔の自分を見ているようでした・・・(自分も死んでりゃ意味ないっすけど・・・・(自爆))

 その後、彼らの友人(リアル電話で連絡をとったらしい・・・・^^;)がシェイムに迎えにきた。その友人にRasthillも蘇生してもらった。友人の出したゲートにYOUNGの2人が消えたのを見送ると、死体の中身を確認することに・・・・・した、・・・・のだが・・・・・

 『あーぁ、秘薬全部もってかれたかぁ・・・。ま、装備が残っていた分まだましか・・・・』

 リアルで軽いため息を付きながら回収しようとすると、Rasthillの足元から立ち上る火柱がひとつ・・・

 You are Dead・・

 『・・・・・・・へ!?・・・・・・・・・』

 一瞬の出来事で何が起こったかすら把握できず、おもむろに画面を凝視する・・・と、先ほどのゲート(YOUNG2人とその友人が消えた)から、PKが1人でてきてるではないですか!

 その時すべてを悟りました。先ほどの友人というのはPKギルドの偵察隊だったらしく、私を生き返らせたのは、あくまでも殺人カウント稼ぎのターゲットだということだったのです(;;)

 あまりにも惨めな死に方を2回も繰り返したRasthillは、

 「しくしく・・・・しくしく・・・」

 と入力を続け、助けが来るのを待つのでした・・・・・

 

 Part2へ続く・・・・

 

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