第三章 初体験(笑)

 

 LoBに入隊した後、色々な人教わりながらEsthillは成長していこうとしていました。最初はSTR上げと金稼ぎのためにきこりをする毎日が続きました。長い単調な作業でしたが、それなりに目的をもってやっていたので特別つらいとは思いませんでした。時折牛や豚を殺して皮と肉を手に入れて食料とし、木材を弓やshaftにしてお金に変える。

 そして一週間ぐらい経過したある日・・・

 「今日は少し遠出してみよう(笑)」

 いままでEsthillはLoBの集合場所から少し離れた程度の場所できこりにいそしんでいました。しかしそこは誰もが木を切るためスキルの低い私ではあまり材木を得ることが出来ません。だから思い切って奥まで行くことにしたのです。

 いつもよりも奥深いところまで木を取りに行ったEsthillは、いつもの倍の量の弓とshaftを抱えてご満悦でした。さらに木を切るEsthill、その時でした。

 「しゃ〜〜〜〜」

 妙な声が聞こえてきました。一瞬いやな予感が走りましたが気のせいだと思い込みきこりを続けるEsthill・・・・・これが致命的だったのです。

 「しゃ〜〜〜〜」

 再び聞こえてくる妙な声・・・画面を見渡すと灰色になったモンスターがEsthillのほうに近付いてくるではないですか。

 「ひぇぇぇぇぇぇぇ」

 Esthillは情けない声をあげ(わざわざ入力して ^^; )逃げ出そうとしますが、その場所から一歩も動くことが出来ません。よく見るとスタミナが0になっているのです。なぜ0になっているのかわからぬままあせるEsthillに近付くモンスター・・・・・

 「しゃ〜〜〜〜〜」

 そのモンスターは私という格好の餌食を見て喜んでいるかのように(笑)襲い掛かってきたのです。まだ戦闘系のスキルを持っていない上に、防具をまったく持っていなかったEsthillはあっという間に・・・・

 You are Dead・・

 悲鳴をあげるまもなく死んでしまったEsthill・・・・目の前には真っ暗な世界と、情けない姿で横たわるEsthill、そしてその幽霊が無常の時を刻みます。

 死ぬのは初体験だったので私は何をしていいのかまったくわからず、チャットで助けを呼ぶことにしました。

 「あうぅぅ・・・・しんだっすぅぅ」

 「どこ?」

 「集合場所の上の森ですぅ」

 「とりあえず集合場所にきて。」

 ひたすら走るEsthillの幽霊、結構奥深いところまできていたようで戻るだけでも時間がかかります。ようやく集合場所につくと色々教わっていたNeedLuckさんとHeitさんがいたので、

 「あうぅぅ、しんだっすぅぅ」

 しかし返事は返ってきません。それどころか気付いてももらえません。

 「Needさーん、Heitさーん・・・・助けてぇ」

 二人の周りをぐるぐる回るが一向に気付く気配がありません。どうしようか途方にくれてるとチャットでNeedさんが声をかけてくれました。

 「今集合場所に着いたから早くきて。」

 「へ? もういますよ?Needさんのすぐ横に・・・」

 「いるの? 見えないよ PEACE押してみて?」

 何度も言います、Esthillはまったくの初心者です。死んだ状態のままだと幽霊が人には見えないということをこのときまで知りませんでした。

 「あ・・見えた、そしたらヒーラーのとこ教えるからついてきて。」

 走っていくNeedさんを見失わないようについて行き、ヒーラーで生き返ってからすぐ回収に行きました。

 奇跡というべきでしょうか、食料だけ取られただけでほかの皮とか弓などは残っていました。それを回収し、戻ろうとしたときまた動けなくなっていました。

 「うごけないっすぅ、スタミナ0っすぅ」

 なぜ動けないかいまだに気付いていなかったEsthillは回収を手伝ってくれたNeedさんに泣きつきました。

 「もしかして荷物持ちすぎじゃない?」

 「へ?」

 「荷物もてる重さ、決まってるの知らなかったの?」

 ここまできて初めて重量超過で動けないと言うことに気が付いたEsthill。恥ずかしさのあまりHidingしてしまいました(爆) そしてバッグの中にあった木材をすて、ようやく動けるようになったEsthillは帰路に着いたのでした(爆)

 果たしてこんな調子でやっていけるのかと不安を覚えるEsthillくんでした(笑)

 

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