2004年10月
カードを使ってできること : まとめ
Setsuko Toyama
[Compentitive vs. Cooperarive]
子どもたちも先生も、ゲームをするとポイントを得たり、勝ち負けが決まるのが当然と思っています。
それで良いでしょうか? ゲームの競争性を子どもの英語学習の動機付けにするのは、時には効果が
あります。 しかし、language activities としてのゲームは、すべての子どもが平等に練習する機会を得る
ようにデザインしなくてはなりません。 ですから、私は、競争的ゲームより、協調的ゲームの方が、
子どもの成長に役立つと考えます。
下記のゲームを、競争的に使うか、協調的に使うか、子どもたちの状況にあわせてご判断きださいませ。
ゲームの名前 (種類)
‐目的
‐方法
Contact!(スピーキング)
‐絵カードの英語を言う。
‐カードを4セット用意する。(6〜8×4セットくらいが適当)
大判の紙で下記の台紙を作る。(方眼の入った用紙が線を引くのに便利。16マスでも充分)
1つの四角はカードと同じ大きさにする。(カードを作る時は常に同じ大きさにしておくとよい)
絵カードの束を伏せて場に置く。(台紙の周りに伏せて置いてもよい)
子どもは順番にめくり、英語を言って(単語で言うのか、どんな文で言うのか、決まり文句は決めておく)
台紙の数字の順に並べる。 絵カードが隣合って(横でも縦でも斜めでも)並んだら Contact! と大きな
声で言って、並んだカードをペアにしてもらう。 残ったカードは数字順に詰める。
詰めたとき、また隣合うカードができたら Contact! と言ってペアカードをもらう。
3枚コンタクトしたら、任意の2枚をもらう。 いちばん多くのペアカードを集めた子どもが勝ち。
SNAP (カードゲーム、sight reading)
‐絵カードと単語カードが合っているか見分ける。
‐絵カードと単語カードを2セットずつ用意する。
絵カードと単語カードを別々に伏せて束にして場に置く。
先生は、絵カードと単語カードを上から順番に1枚ずつ同時に開いて見せる。
絵と単語が同じであれば、子どもは指を鳴らす。異なっていれば、何もしない。
子どもたちが、指を鳴らせなければ、手を叩いても良い。
Charade (アクトアウト、当てっこゲーム)
‐職業を体と表情を使って表す。 Are you a (doctor)? と聞く。
職業のカードを子ども1人に1枚配る。
子どもは、その職業を、言葉を使わないで、動きで表す。
他の子どもは Are you a (doctor)? と聞く。
当てた子どもと、演じた子どもにポイントを与えるようにしてもよい。
他の例:動詞カード(swim, use chopsticks, fly kite, make a sandwich, do a cartwheel, play the guitar)
カードを持っている人は動作をして、他の人たちは Can you 〜? と聞く。
当たっていたら、Yes, I can. と答える。
名詞や形容詞カードでもできるし、聞き方もクラスによっては単語だけで、答え方も Yes. だけでよい。
Memory Game (カードゲーム)
‐絵カードの単語を言う。単語カードを読む。
‐絵カード(同じものを2セット)を場に並べ(あっちこっちではなく長方形になるように並べると記憶しやすい)、
子どもは順番に2枚めくり、めくったカードの英語を言う。(単語だけにするか文にするかはなどはクラスに応じて)
2枚同じならカードをもらう。
低学年の場合は、カードを4枚くらいだけ並べて、最初に見せておいてから伏せて、
先生が単語を言って、子どもたちにどのカードかを考えてもらうなど、工夫すれば大丈夫。
‐絵カードと単語カードを1セットずつ場に(長方形に)並べる。
絵カードと単語カードの間にリボンか何か、はっきり区切りが分かるものを置くとよい。
輪投げ神経衰弱 (カードゲーム、体を動かす)
‐Memory Gameと同じ要領。
カードを4セット用意し、場に並べる。(あっちこっちバラバラでよい)
子ども1人に輪ゴム3つ配る。(カラーバンドが楽しい)
子どもは、"Rubber band, rubber band, bring me good luck!" とおまじないを唱えて、輪ゴムをカードの
上に投げる。(輪ゴム1つずつにおまじないを言って投げる。置いてはいけない、投げる)
1枚ずつめくって英語を言い、2枚合っていたらもらう。
Go Fish (カードゲーム)
‐ゲームの間、英語だけを話すようにする。
‐絵カードを4セット。子どもに適切な枚数(4枚くらい)を配り、残りは場に伏せておく。重ねて置いても
よいし、広げてもよい。
手持ちのカードに同じ絵カードが2枚あったら、絵を見せて自分の前に置く。
子ども1は、任意の子どもに、"Yuki, do you have a picture of a XXX?" と聞く。
Yukiは a XXX を持っていたら、"Yes, I do. Here you are." と言って渡す。
子ども1は "Thank you." と言い、Yukiは "You're welcome." と言う。
Yukiが a XXX を持っていなければ、"No, go fish." と答え、子ども1は場のカードを1枚もらう。
手持ちのカードが無くなった人は、場から1枚カードをもらってゲームを続ける。全てのカードが無くなったら終了。
絵カードのペアをたくさん集めた子どもが勝ち。
(動詞カードの例: "Yuki, can you fly a kite?" のように動詞を使った質問文を言うことにする。
→Yes, I can. Here you are./No, go fish. と続ける)
UNO (カードゲーム)
‐肯定文と否定文を言う。
‐絵カードを4セット。red, blue, yellow, green に色分けする。(パソコンで作るなら色線を入れられるし、
そうでない場合は、ホームセンターなどで売っている何色かが入っている丸シールなどを利用するとよい)
Almighty を数枚加える。(3〜6枚ほど)
カードを混ぜて、適切な枚数(1人5〜7枚ほど)を配る。場に数枚残し、伏せて重ねて置く。
場カードの一番上をめくり、練習する英語を決める。
例: I can (fly a kite). 子ども1は、fly a kite の絵カードを持っていたら、"I can fly a
kite, too." と
言って、fly a kite のカードを出して重ねる。
fly a kite の絵カードは無いが、同じ色の絵カードがあったら、"I can't fly a kite. I can (play
the
guitar)." と言って、カードを出して重ねる。
Almighty を持っていたら、(決まってる文の形で言って)出すことができる。だれかが Almighty を出したら、
他の子どもは、"What color?" と聞く。
出すカードが全く無い場合は、"May I take a card?" と言って、(他の子どもが "Sure." と言ったら)
場に伏せてあるカードを1枚もらってくる。(その時点でその子の番は終わりなので、もらったカードが出せるとしても、
次の番を待たなければいけない)
最初に手持ちのカードが無くなった子どもが勝ち。
Poker (カードゲーム、当てっこゲーム)
‐付加疑問文を練習する。今回は、動詞カード:You can (swim), can't you?
‐絵カードを4セットと、チップとして「おはじき」を用意する。カードを混ぜて適切な枚数を配る。
(1人同じ枚数になるように配り、チップの「おはじき」は、1人10個取ってもらう)
子ども1が最初のディーラーになり、自分の手持ちカードから1枚場に伏せ、チップを1個出して、
"Guess what I can do." と言う。
他の子どもは、順番にチップを1個出して、"You can (swim), can't you." と言う。
同じのは言えないので、他の人が言ったのをよく聞いていないといけないし、自分が何を言ったのかも覚えていないと
いけない。
全員がチップを出したら、ディーラーは自分のカードをめくって、"I can ---." と言う。
当たった子が、出ているチップを全部もらう。
誰も当たらなかったら、子ども1がチップを全部もらう。
順番にディーラーをやっていく。
全員が一度ディーラーになったらゲームは終わり、チップを一番多く持っている子どもが勝ち。
チップのかけ方:ディーラーが出したチップと同じ数を出すので、ディーラーが3個出したら、他の子も3個出します。
Get 4 Cards (カードゲーム)
‐疑問文と答える文を練習する。今回は、身に着けるもの:
Do you have some (shoes)? Yes, I do./No, I don't.
‐同じ絵カードを4枚、種類は子どもの数と同じにする。全部のカードを配り、1人が4枚持っている。
子ども1は、任意の子どもに "Yuki, do you have some shoes?" と聞く。
Yukiが shoesの絵カードを持っていたら、"Yes, I do." と答えて、絵カードを渡す。
子ども1は、shoesの絵カードをもらい、要らない絵カードを1枚、絵を上にして置く。
子ども2は、"I want some (socks)." と言って、この場のカードをもらっても良いし、(May I take this card?)
子ども1と同様に、誰かにしても良い。
これを続け、最初に同じ絵カードを4枚集めた子どもが勝ち。
4枚集めたら、"I have 4 pair of shoes!" と言って、絵カードを4枚広げて場に出す。
全員が4枚集めるまで続ける。
常に手持ちを4枚にするやり方は:カードをもらったら、もらった相手に要らないカードを渡す。
Board Game (カードゲーム、ボードゲーム、体を動かす)
‐絵カードが表す英語を言う。
用意するものは、絵カード適宜・START と GOAL のカード・文字カード(Answer a queation / Go back 3 /
Go ahead 3)数枚
‐絵カードをテーブルの上(大きいカードなら床の上でも良い)に並べる。
弓形でも円でも直線でも曲線でも、並べ方は自由。途中に文字カードを置く。Go back(ahead) 3 で戻る(進む)場所には
Answer a questionカードを置いておくと、練習する機会を与えることになって良い。
どういう英語を言うか、練習する言い方を決めておく。消しゴムをスタートに置いてゲーム開始。
子どもはダイスを振って、出た目の数だけ、数えながら進み、停まったところの絵カードの英語を言う。
Answer a question では、先生がその子たちに合わせた質問をする。
最初にゴールした子どもが勝ち。
グループ戦の場合は、ゴールしたら次の子がスタートする。
Bean Bags (体を動かす)
‐絵カードが表す英語を言う。
‐絵カード6枚を床またはテーブルに並べる。
どういう英語を言うか決めておく。
子どもは、頭に「お手玉」を乗せて、お手玉を落とさないようにゆっくり歩きながら、絵カードを指さして
英語を言う。2人同時に歩いて、速さを競ってもよいし、チームゲームにしてもよい。
100円ショップで買える「ポンポンボール」も良い。
※青字は、わんこ説明です
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