中学1年生の男子学生の家庭教師をしています。
もうとにかく勉強が嫌い、落ち着きがなく机にじっと座っている事すらできません。
学校のカリキュラムに沿っての勉強法を変えて、遊ぶ英語という形にした方がいいでしょうか。
11月5日 2003年 子どもはいつか大人になる
英語はもちろん楽しいです。でも、それは学習してわかって初めて楽しいのです。だから、楽しい英語と
学校の教科の英語を区別していると前に進みません。
英語の学習に限らず、学習することが嫌いな子どもは、学習方法を知らないことが多いです。机に向かっ
てノートに書き込むことだけが学習方法ではありません。私たちは、視覚、聴覚、筋肉の3つのチャンネル
を使って学習します。一人一人そのチャンネルの組み合わせ方、強弱が違います。ここで言う学習は
「お勉強」だけではありません。新しい電気製品を買ってきて、それを使い始めるときに、まずマニュアルを
じっくり読むか、よく知っている人に使い方を口で説明してもらうか、とりあえずコンセントを入れてあちこち
ボタンを押してみるか、みんな違うのです。これも学習です。
中1ならば、子どもといっても子どもではありません。私は小学生から「学習方法」について意識させるよう
に話します。先生は教えることはできるけれど、覚えるのは生徒自身がしなくてはいけない、と言うと
「なるほど、そうだね」と言います。
私は子どもに英語だけを教えているとは思っていません。どの子どももいつか大人になって社会に出てい
きます。その成長の一時期を預かっていると考えています。だから、目の前の子どもが大人になったとき、
自分が雇用したいと思う、一緒に仕事やものごとに取り組みたいと思うような大人になってもらいたいと
思って接しています。
子どもはいつまでも子どもではないのです。テストで良い点を取って誉められる、そういう世界はとても幸せ
な世界で、そして永遠に続く訳ではないのです。いつまでも子どものままでおいて楽しく過ごさせてやれたら
どんなに良いかと思いますよね。
いつか大人になる人間を教えている、と見方を少し変えると良いかもしれないです。
お答えになっていないかも知れませんが、小学生から大学生、社会人まで、広く接していると
上記のことを強く強く感じます。