はだいろ     わんこ
      
     虹色の順番は、ROY-G-BIV(♪It's ROY-G-BIV. He's a rainbow.♪)ですが、indigo と violet は
     あまりおしえませんよね。紫は purple ってかんじで。特に indigo 。藍色は日本語でも使わない
     ような・・。     子どもたちは日本語の色の言い方にちょっとうるさいですよね。水色だ、空色だ、
     などなど。きのうは、トマト色だ が聞こえました。 light blue, dark blue は使っても yellowish green
     はちょっと言いにくいですよね。みなさんは色の言い方どうされていますか?
     日本でよく使う はだいろ って、pale orange?  peach とおっしゃった外国の方もいらっしゃいまし
     たし、どう思われますか?



 
肌色     カッシーさん
      
     「肌色」については、いろんな言い方がありますよね。確か lakeshare だったと思いますが、いろいろ
     な肌色ばかりを集めたクレヨンのセットがあります。私は毎夏、「国際理解教育を英語で・・」という
     GITCのユニットを使ったプログラムをやるのですが、昨年 color を取り入れた際に、このクレヨンを
     使って、肌の色がいろいろあることを子ども達と一緒に学びました。日本人の肌の色をもし英語で
     表現すると、tan が一番近いでしょうか?にゃんこ先生いかがなものでしょうか?


9月2日 2003年   tan

  そうですね。tan が近いかと思います。少なくとも私は tan です。でも、秋田に8年、新潟に十数年住んで
  いると、色白の人が多くて、ほんとに white and pink の人がいるものです。だから、肌の色を色で表すの
  はとても難しいと思います。 native Americans の肌色が実に美しくて bronze と表現したら、それ自体が
  差別だと批判されたこともありました。ほんとに難しい。
  これではお答えになっていませんね。
  化粧品のファンデーションの色の名前を当たってみるという手もあるのではないかしら?
  Max Factorなど外資の化粧品の website をどなたか探し回ってみてくださいませ。


 
続・はだいろ     わんこ
      
     むか〜し買った60色クーピーをまだまだ使っているので、メーカーのサクラクレパスさんに質問しま
     したところ、お返事をいただきました。
     以下、(株)サクラクレパス  商品企画部  菱田琢也さまからのご回答です。

   
日頃は弊社製品を御愛顧頂き誠に有り難うございます。
   「はだいろ」の英語名に関するご質問にお答えします。

1.色名の変更について:我が社ではこれまで使用してきた「はだいろ」の色名を廃止し、「うすだいだい」
                という色名を使用することにしました。(2002年より変更を実施しています)
                理由につきましては「はだいろ」が差別的印象を与える為、教育上、不適当である
                という教育現場の意見を考慮したことによるものです。
                各絵具メーカーは自主的に色名を変更しており、「はだいろ」という色名自体が
                市場から無くなりつつあります。 例)ぺんてるさん:はだいろ→ペールオレンジ
                三菱鉛筆さん:はだいろ→うすだいだい

2.はだいろの英語名について:当社では、「はだいろ」を英語名で標記する際、以前より「Pale Orange」を
                使用してきました。これは色調から表現したもので「はだいろ」の意訳ではござい
                ません。「はだいろ」を意訳した英語名でふさわしいものとしては「flesh」又は
                「flesh color」が挙げられます。

<結論> 先生というお立場から考えますと、Pale Orange という色調を表す英語名で説明して頂いた方が
      良いと思われます。
      英語が国際言語であることを踏まえますと、Flesh Color は国によって様々な色を示す言葉となり
      ます。このあたりが議論になった発端であり、説明の仕方が難しいのではないでしょうか。

  ※「はだいろ」は日本人の肌の色ですから Japanese flesh color が正確かもしれません。
    ”そらいろ”、”みずいろ”、”ねずみいろ”などあいまいな色名は他にもありますが子供が想像しやす
    い日本語名ということで考えられたものです。


 
ほおーーー。。。     カッシーさん
      
     「肌色」という名称はなくなりつつあるんですね!!これはすごい進歩?かも。。。 
     まあ、職業名が PC(political correct)によって、いろいろ変化してきたことを考えると、当たり前な
     のかもしれませんが。。。 わんこさん、お問い合わせくださってありがとうございました。大変勉強に
     なりました!!
     色というのは、ほんとに奥が深いですね。美術の方で使う色、というのは私たちが普段使っている
     何倍もの細かい分類がされていますよね。
     去年やったアクティビティで面白かったものに、それぞれに「嬉しい時」「悲しい時」「怒った時」
     「驚いた時」「疲れた時」を色でイメージしてもらったところ、本当に様々な答えが返ってきました。
     赤といっても濃い赤、薄い赤、鮮やかな赤・・・ みんなイメージする色はそれぞれ違ったりします
     ものね。。。
     そんなことからも、子ども達をひとつの固定観念で決め付けたりしてはいけないなあ・・・って実感
     している毎日です。。。


9月4日 2003年   おおお。

  わんこちゃん、リサーチ有り難うございます。メーカーも努力なさってますね。
  political correct についていっていないのは 日本では政治家だけかしら。。。

  flesh color とか Japanese flesh color というのは適切な英語ではないと思います。(flesh は肉です)
  とにかく肌色をうんぬんするのが問題視されていて、肌色という単語を訳すこと自体から遠ざかるのが
  良いと思います。

  関係ないですが、周りにある色に私たちの精神状態は影響されます。ピンクは心をなごませリラックス
  させるので、私の教室のロールスクリーンはピンクです。(ショッキング・ピンクはNGです。念のため。)

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