女の子が、生まれて初めて迎える
三月三日。
健やかな成長と幸福を願って祝う
桃の初節句です。


伸びやかな枝、ふくよかな優しい花、
・・・桃の花のような女性に
育ってほしいという願いをこめて。

バラ科サクラ属
ふっくらした花は
女性を象徴して
いるとか。


桃の花ことば
「気立ての
良い娘」
「あなたに心を
奪われる」


『桃源郷』といえ
ば、この世の理
想郷を意味しま
すね。

お嬢様に、ささやかな
お祝いの品をお持ちしました。
小さな薄桃色の肌着です。

古代から、桃には邪気や悪霊を祓う力があると信じられ、
一種の霊木とされてきました。
木偏に兆、兆は兆候、きざしの意です。桃は未来のきざしを
予知して魔よけとなります。
破邪、再生、不老不死の仙果という言い伝えも。

木の枝にちなんで、
髪は茶色です。

桜餅を、どうぞ。

伝統行事の数々が失われて行く中、ひな祭りが失われ
ないのは、子を思う親の心が不滅だからだと思います。