アン・シャーリー

大きな灰色の目は、
光のあたりぐあいで
緑に見える。
やせっぽちで
そばかすが
いっぱい。きわだって
濃い赤毛の
11歳の少女。

プリンス・エドワード
島のアボンリーに住
むマシューとマリラ
は、孤児院に男の子
を頼んだはずなのに
手ちがいで、やってき
たのは赤毛の女の
子・・・。

アンが孤児院から持ってきたものは、
古びたカバンひとつだけ。

「あら、あたし持てますわ。この中には
あたしの全財産が入っているんですけ
れど、重くはないの。」

「赤毛のアン」
L.M.
モンゴメリー

私の愛読書、
という方も多い
のでは・・・。

（我家の姫りんごの花です）

歓びの白い道・・・
枝をのばしたりんごの大木。頭の上を雪のよう
に白い、あまく香る花の幕ががどこまでもおお
っている。
あまりの美しさに心うたれて、口もきけなくなっ
てしまうアン。

「すばらしく幸福よ。
でも、あたしが完全に幸福になれ
ないのは、この髪のせいなの。
・・・そう、赤なの。
一生の悲しみだわ。」