セイランダ

銀の髪に緑と紫の瞳を持つ。
もっとも年若い杖を許された夢見の神官。

人の悪夢を読み解き、その隠された
礎(いしずえ)を見出すことは
夢見の神官にとって大事な任である。
・・・・・・。
セイランダは、左手に握った杖を
軽く揺すった。
杖の先で、雫型の鈴が小さく鳴った。その
鈴の音は鳴り止むことなく、余韻を響かせ
ながら、その場を満たしていった。
それは、不思議な音色だった。
甲高いその音は、風にそよぐ葉擦れの音
を思わせた。
その爽やかな響きのなか、セイランダは
ゆっくりと瞼を閉じる。・・・・。
そして、夢見の乙女はシルヴァスの公子
の呼吸と自分の呼吸を時間をかけて重ね
合わせ、夢の扉に手をかけたのだった。

( 『砂漠の花U・青海流砂』 金蓮花 
  講談社 より引用)
銀色の夢見の杖。
襟と袖には、水晶を
イメージしたビーズを。

垂らした髪にも、銀の
飾りをつけました。

神官らしく、ヴェールを
まとわせて・・・。
オッドアイ

左右の目(瞳)の色が
違うことを『オッドアイ』と
言います。
金目銀目、ヘテロクロミア、
虹彩異色症とも。


夢見の神官

















































































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