安田しん二の楽器

 私、安田しん二が使用してるベース・ギターを紹介致しま〜す。

ベース・ギター

 BANANASには、吉岡よすおと言う素晴らしいベーシストがいます。ですから、私がベースを弾くと言う事はめったに有りません。と言うわけで、これらの楽器は私ではなく、実はよすおさんが弾く事が多いのです。

ギブソン EB−3 1973年製

 ギブソンのSGベースと言えば、フリーのアンディー・フレイザーやクリームのジャック・ブルースを連想しますが、私は意外にも中学生の頃からSGベース(その頃は当然ギブソンではなく、グレコでした)がすごく大好きで、ドラマーのくせにSGベースを持ちたいが為にベーシストに転向しようかと、本気で考えた事がありです。
 これを購入する時、一緒にいたよすおさんは、「俺、昔っからSGベースってダメなんだよ〜。俺は絶対に弾かないからね!!」なんて言ってました。ですが、ミラクルシャドウ時代からバナナスのレコーディングに至まで、何度となく登場してるのは何故でしょう?
 このベースには、ミディアム・スケール用のフラット・ワウンドを張ってます。サウンドの方もちゃんと期待通りに“ブリブリ”の音がしますが、ただネックがとても太いんです。


フェンダー ベースVI 1963年製

 フェンダー・ベースVIは1961年〜1975年まで生産されてた6弦ベースで、ベースとしてでも、バリトン・ギターとしてでも使える便利物です。
 これは一応1963年製と言われてますが、仕様はクリーム時代のジャック・ブルースが使ってた、1961年〜1962年などの物と同じです。と言うのは、ロー・カット・スイッチが付いておらず、ピック・アップも1963年製やそれ以降のモデルはジャガー用の物が付いてますが、これにはその前のヴァージョン同様にストラト用の物が付いてます。一説によると、ベースVIは1962年にマイナー・チェンジしたと言われてますので、多分私のは1962年に制作されて、翌年に市場に出されたのかと思ってましたが、当時のカタログでは、1962〜1963年版のカタログではこのヴァージョンが、1963〜1964年版ではロー・カット・スイッチ付きのヴァージョンが紹介されてますので、私が思うに、マイナー・チェンジの時期は1962年ではなく1963年で、このベースVIは1963年前期の物なんだと私は思います。ま、そうは言うものの、私はサウンドさえよければ年代にはこだわらないので、どっちでも良いです。たしかにロー・カット・スイッチは付いてないけど、まあそれはどうにでもなりますから…。音の方はとってもコシのある良い音です。ただ、フラット・ワウンド弦を調達するのにはとても苦労します。


ギルド B−30E

 エリック・クラプトンの『MTVアンプラグド・ライヴ』の中で、ベースのネイザン・イーストがギルドのアコースティック・ベース・ギターを弾いてました。
 このアコースティック・ベース・ギターはとてもボディーが大きく、しっかりした作りをしています。
 音の方は、ウッド・ベースやメキシコの民族音楽、マリアッチで使われるギタロンなどともちょっと違い、アコースティック・ギターをそのままベースにした様な音、つまり見た目通りの音がします。それから、ウッド・ベースやギタロンとの違いは、フレットが有る事、それにピックを使って弾いてもOKと言うところ、更にピエゾ・ピック・アップが付いていて、ライヴでもバッチリってところでしょうか。


グレコ GEB−1000

 見た目はイマイチな感じがするこのベース、しかしアンプやラインを繋いで音を出してみると、と〜ってもウォームで良い音をしてるのです。生音の方は、ボディーが薄いせいかとても小さい音です。
 持って構えたときに、ネックが凄く長いので、私にとっては決して弾き易くはないのですが、よすおさんに言わせると「ま、ベースだから…」と言う事みたいっす。


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