ジョージ・ベンソン

 ニューヨークにあります、ジャズ・ライブ・ハウスの老舗『ブルー・ノート』。ここで私の友人は2人で食事をしてました(仮で、私の友人の女性をA子、もうひとりをB子さんにしておきましょう)。隣のテーブルを見ると、ナント!!ジョージ・ベンソンが食事をしてるではないですか!その事をB子さんに教えてあげようと思い、ちょっと興奮ぎみに、「ねえ、ねえ、ちょ、ちょ、ちょっと、ちょっと、あれよ、あれ……」、興奮してるので“ジョージ・ベンソン”と言う名前が何処かへ吹っ飛んでしまい、なかなか出て来ません。「あれよ、あれ、あの人がいるのよぉ〜!」一生懸命になればなるほど、その名前は出て来ないのです。B子さんは「えっ?いったい誰が来てるのぉ?」、“あれ”や“これ”で伝わるわけが無いと言う事ぐらいA子には分かってるのですが、誰にでも度忘れって事はあります。「ン〜、ン〜」力めば力むほど出て来ませんが、「!!!!」思い出しました!!!「ねえ、ねえ、隣のテーブル見て!ベン・ジョンソンよー!!キャー!!」。


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