演劇集団-es-旗揚げ公演候補作品「Knock,Knock,Knock」
                                …の宣伝

今冬、演劇集団-es-が初の公演!
…たぶん…。
…。
え〜その候補作品
さわねたかひろ作「Knock,Knock,Knock」!

テーマは、ずばり!
…。
え〜、ずばり…。
えっと…。

…まぁ、観てのお楽しみ…ということで…。(汗)


**********************


    スポットライトの中、舞台中央、扉の前には山谷チエが座り込んで、泣いている。

    手にはマーガレットの花をつかんでいる。

チエ:バカ……

    顔を深く膝に伏せるチエ。

**********************

弘子:京子、何を騒いでいるの。『イタリア料理トゥッティー』の前辺りからあなたの怒鳴り声が聞こえてきたわよ

京子:あぁ、弘子…。聞いて!

弘子:どうしたの? おなかでも空いた? でも、トゥッテーのパスタは不味いわよ

京子:はっ!?

弘子:ダメよ、弘子。こういうときは、『そうそう、おなか空いちゃって…おいっ』て乗り突っ込みしなきゃ。基本よ、基本


     突っ込む仕草を見せる弘子。

京子:何の話をしているのよ

**********************

節子:あぁ、楽しかった。でも、時代は変わっていったんだ。戦争が始まり、徐々に激しくなっていった。日本の空を外国の飛行機が飛んで、何かの挨拶みたに爆弾を落としていった。空はいつも灰色で、いたるところで家が燃えていた


     音響(爆撃の音)、フェイドイン。

     舞台中央では、団長とライオンが空を見上げる。

     音響(爆撃の音)、フェイドアウト。

チエ:戦争…

**********************

現在、この脚本で稽古しています。
正直なところ、今冬、本当に公演することができるか、どうか、わかりませんが、団員一同、実現できるよう、努力しています。
お時間が空きましたら、どうぞお越しくださいませ。


2003.6.29
演劇集団-es-
  さわね たかひろ