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エッセイ

新連載 マリ紀行「マダムソトラマのひとりごと」 その1

2004年1月セネガルから電車でバマコに到着、ガーナを経由して帰国した約2ヶ月間
の出来事、感じたこと、を報告していきます。
まずは、今も問題が多発している「マリのガイド事情」から。最後に連絡先なども記
載していますのでこれからマリに行かれる方は是非ご一読ください。これから、順次、
旅に必要な情報なども織り交ぜながら、報告していきます。
******************************************************** 土屋萬佐子

【マリのガイド事情】

アフリカやアジア、その他の国々を訪れた時に必ず遭遇するのが「ガイド」という職
業の人たち。マリでも「自称ガイド」が社会問題とも言える状況を引き起こしている。

空港、ホテル、長距離バスのターミナル、観光地などで彼らの強引さや詐欺まがいの
やり方に、イヤな思い出のある方も多いだろう。マリにもその手の「自称ガイド」が
たくさんいる。こちらの固い意志と決意をもってしても、言葉巧みにこちらのお金を
巻き上げていく「詐欺師」のような彼らが。

一方、ドゴンなどのような、高い知識と経験が必要な特別な地域で長年ガイドとして
働いている「本物の」職業ガイドの人たちも、少ないけれど、存在する。「自称ガイ
ド」の問題はまさに、「本物の」職業ガイドの生活を脅かすような
状況になっている。

自称ガイドは知識も経験もなく高いガイド料をふっかけ、ろくな説明もできず、当然、
ツーリストは彼らに不満を持つ。「もう2度とこんなところ、くるもんか!」と思う
か、あるいは、ことある毎にお金を要求されうんざりしたツーリストとトラブルを起
こす。そうなると、ツーリストは2度とそこへは戻ってこないかもしれない。こんな
ことが、近年非常に増えてきたらしい。トラブルを起こした「自称ガイド」はバマコ
などの都会にいられなくなり、各地の観光地を転々とするようになる。流れ着いた先々
で、ツーリストが「本物のガイド」にたどり着く前にうまく契約をとりつけてしまう
のだ。

これでは地道に「本物のガイド」として地元で働いている彼らはたまったものではな
い。ガイドという仕事に誇りを持ち、まじめにツーリストに接してきた彼らにとって、
これは家族をも含めた生命を脅かすほどの問題なのである。

******************************

今回マリへは大勢の日本人が訪問している。先に到着した人たちに会うと、まず「自
称ガイド」から「ぼったくられた」という話を聞かされた。
「ぼったくられた」ことについては、別の機会にふれる。
「多様な文化への理解と交流」には、まず、その国へ行ってみることが非常に大切で、
FAN3では事あるごとに、まず、その国へいってみよう、と人々に勧めている。そこで、
いろいろな希望や夢をもってマリに到着した人たちが「マサコをよくしっている。僕
が君たちの手助けをしてあげよう」と写真付きでマサコの名前を出されたら、FAN3を
知っている人はそいつを信じるのも無理はない。その結果が、「不満」と「ガイド」
という人たちに対する不信感なのだとしたら、FAN3の代表マサコとしても、「マリ」
にも「本物のガイド」にも「ぼったくられた日本人」にも申し訳なさすぎる。

長年、「自称ガイド」問題をなんとかできないものか、と思っていた私は今回、「写
真付きマサコ」を勝手に使用されたことでかなりのショックを受けた。
1月だけではない。その後、到着した日本人から続々とその報告が届いている。なん
とかしなくちゃ。由々しき問題である。そして、みなさん、気をつけて。そいつの名
前は”ババ サコ”という。時々偽名を使ったり、逮捕されたことも何度もある。そ
の子分も多い。全員の名前までは把握できない。

今年、久しぶりにドゴンを訪ねてみたくなり、いい機会なのでその問題を「本物のガ
イド」に相談してみようと思った。ドゴンカントリー(ドゴン一帯はそう呼ばれてい
る)の首都(?)ともいえるバンジャガラという村に住むあるガイドのスケジュール
を確認して長距離バスに乗った。

彼は2年前にあるツーリストオフィスから紹介されたガイドで、”ソリ”と呼ばれて
いる。穏やかで英語を話す、非常に優秀なガイドである。2年ぶりの再会を喜びあい、
近況報告をひとしきり終えると私は一気にバマコで悪名の高い自称ガイドの親玉”バ
バ”の話を始めた。

すると、先に書いた、「自称ガイド」問題をソリが話してくれたのだ。ドゴンカント
リーに生まれ、ガイドだった兄から仕事を教えてもらい、10年以上のガイドキャリ
アをもつソリは静かに、しかし、非常に怒りを込めてその現状を語ってくれた。

今、彼らはガイド第2世代と呼ばれているそうである。10年以上のキャリアをもち、
その仕事の中で培った知識を次の世代に伝え始めている。もちろん、まだ30歳前後
の彼ら第2世代は現役バリバリの知識の宝庫といえる。その彼らが、ドゴン人として
の誇りとドゴンの文化的価値を次の世代に伝え、後生に引き継いで行こうとしている
姿勢に非常に共感を持った。

「10年以上村を訪ねて歩き、感じたことは緑がどんどん減っていること。砂漠化し
てきているから、大きな木は根を張れなくなり、倒れていく。いつか、この断崖の下
に住む人たちはそこに住めなくなり、上に上がってくるだろう。」

ソリは断崖の上から開ける広大な「ドゴンカントリー」の村々を見つめてそう語って
くれた。すると、崖の上の人口密度が極端に増えて、水や食べ物は足りるのだろうか?
ガイドという職業は一体どうなるんだろう?日本人にも人気のドゴンのセレモニーで
あるダンスや音楽は継承されていくんだろうか?実際、かつて森と泉の村だったバン
ジャガラは、今は砂漠のオアシスのようになってしまっている。

そんな不安と疑問が頭の中でぐるぐるまわる。ドゴンの風の音と共にゴーゴー音を立
てて。なんとかしなくちゃ。でも一体、私が何を何とかできるんだろう?

*************************************
【ガイド情報】
「Sory Ibrahim Karembe (ソリ イブラヒム カランベ)」

ドゴンはもちろん、その他の地域も相談すれば手配、同行してくれます。
バマコに滞在しているときであれば、空港に迎えに来てもらうことも可能かもしれま
せん。
(どの国でも空港が一番やっかいなので)
彼のスケジュールが合わない場合は、他のガイドを紹介してくれます。英語を話せる
ガイドを希望の場合はそう伝えれば探してくれます。又は、日程などが決まっていて、
返事をもらうまでに余裕がある方は、土屋までご連絡くださっても結構です。ただし、
メールでの連絡になるため、十分な余裕を持ってご連絡ください。info@fan3.org

連絡方法は以下の通り。
1) メールを送ってみる
(仏、英可・ただし、戻ってきた文は時々解読不可の場合あり(笑))
karembe_ibrahim@yahoo.fr  

2)バマコについて又は、日本から電話で連絡してみる
(ただし、直接本人と話せない段階で他の人にガイド依頼などしないこと)

●バマコにいればこの電話で友人がとりついでくれます。

マリの国番号(223) 633 56 46 

*日本からかける場合は、最初に例えば001010など(日本からの国際電話の場合に必
要な番号)をつけて、国番号、個人の番号と続きます。
例えば上の番号に日本からかける場合は

<001010 223 633 56 46>

マリ国内でかける場合は
<633 56 46>

となります。

●バンジャガラに戻っている時はこの電話でソリと話したい、と伝えます。恐らく、

30分後にもう一度電話してくれ、と言われるので(だいたいの場合フランス語)
30〜60分後にかけ直します。

バンジャガラ:

TEL:(223) 24 42 906(日本からの場合)

      24 42 906(マリ国内からの場合)

3) 郵便を送る(ただし、返事は期待しない方がいいです)
Sory Ibrahim Karamb
Guide Touristique
Auberge Kansaye
Bandiangara
Mali.
     
>>>>>>Sory Ibarahim<<<<<<< >>>>>>>>バンジャガラの優秀なガイド達<<<<<<<<<
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>左から土屋、SORY, CHIKEN, KARAMOKO, LAC DEBO

写真をプリントアウトし、顔を確かめてから交渉、契約にはいることをおすすめしま
す。ソリの名前を語って仕事を得ようとする不届きものも多いです。

ソリのガイドでドゴンを回ったイギリス人(?)のwebを見つけました。
ご参考に。
http://www.aandagotoafrica.com/html/malijournal.html
Arnold and Alicia Go To Africa
以下のタイトルの中で交渉の様子などがでてきます。
CHOOSING A GUIDE FOR THE DOGON COUNTRY

【!!!このガイドに注意!!!】
悪徳自称ガイド「Baba Sacho(ババ サコ)」の写真もご参考に。彼は時々名前を変
えたりしているらしいので、これもプリントアウトしたほうがいいですね。ちょっと
わかりにくいので、2枚、アップします。

 
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>悪徳自称ガイドBABA SACKO<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

***********************************(文責:土屋萬佐子/2004年5月1日)





マリ紀行「マダムソトラマのひとりごと」 その2

************************************************

【先発隊の出発】
既に忘却の彼方、、、と思えるほど時のたつのは早い。もう、何について書いていた
か忘れそうになるほど。それもそのはず、もう7月。今年も後半にはいってしまった。
そういえば、昨年7月、マリ国立民族舞踊団「les ballets maliens」の面々がさっ
そうと(?)成田に到着。日本での「マリ」の知名度を一気に高め、感動を残し、嵐
のように去ってから1年がたつのだ。(因に、FAN3はマリ共和国の広報団体ではない
のよ。)
 
この公演に向けて、4年にわたる準備でマリでも当然のことながら、実に多くの方に
お世話になった。挨拶に始まり挨拶に終わる、そこの礼儀にならい、無事に終了した
お礼参り、いや、お礼の挨拶にいかなきゃ、ということで、私は2年ぶりにマリに向
けて出発することにした。まだ片付いていない、舞踊団との若干の問題もあるし(何
か、知りたいでしょ?でも秘密です。)なにより、私自身がいきたくてうずうずして
いたし。せっかくなので、FAN3のメンバーを誘ってみた。
「やっぱり、行ってみないと、でしょう。行こうよ行こうよ、一緒に。
マリはいいよ〜。ホントにいいよ〜、熱い(暑い、じゃ、すまないのよ。熱い。)け
ど、いいよ〜。海はないけど、いいよ〜」って。
 
結果、今回はFAN3のメンバー3人(元メンバーも含め)と、この旅に合流したい、と
連絡してきた1名、私を含めて合計5名が約2ヶ月の行程を共にすることに。
 
2名は1月6日に出発。
初めてアフリカ大陸の大地に足を踏み入れる先発隊2名の為に、FAN3でもとてもお世
話になっているセネガル人パーカッショニスト、ジャセさんが家族に指令を(?)だ
し、出迎えやら、宿泊先やら、滞在中のケアやら、全部手配済してくれた。奥さんの
ひろみさんもなにかと気を使ってくださり、大きな不安なく二人は成田を旅立った。
 
ところが、着いた途端、ちょっとした手違いがあり、空港でトラブったようだ。何事
も予定通りには進まないのがそこ。それも“そこ”へ行くことの楽しみでもある。何
とか、自力で切り抜けたらしいY子。大陸に降り立つ為の最初の難関は空港およびそ
の周辺。ここを通過して無事に宿にたどり着ければ、まあ、後はなんとかなる。そし
て、その経験が、今後のアフリカ大陸での生活でとても役に立つのです。Y子、よく
やった。
 
その後この2名は、ジャセファミリーに面倒を見て頂きながら、ダカールを満喫した
らしい。やっぱり、地元の人が知り合いにいてくれると、非常に心強い。以前私もセ
ネガル初訪問の時は、在京セネガル人パーカッショニスト、アッサン ファミリーに
お世話になった。
アッサンはしょっ中日本から電話をかけ、私達の様子を聞いてくれ、弟のサンバやシ
ェールに指示を出していた。“そこ”での長男の権限はすごい。その一言は絶対、で
ある。そして、ジャセさんも同様。電話代、高いのに。そうやって、アフリカの人た
ちは、自分達の国に友人が来ることを心から歓迎してくれ、できる限りの細心の注意
を払って私達の安全を気づかってくれる。それが彼らの流儀だと感じた。それは、過
去、ギニアででもマリでもコートジボワールでも同じだった。その、彼らの気持ちが
とても好きで、私は何回も「そこ」に通っているのかも知れない。
 
この時点で私はまだ@東京-マリから約15000km(たぶん)
*********************
 
《はみだし情報》
5名中4名は、アリタリア航空を利用。成田ミラノ直行便。そのあと、セネガルのダ
カール、ガーナのアクラまでプラス5万円で繋げる。パリ経由マリのバマコへは毎日
エールフランスが就航。朝便ができたので便利。ただし、エアフランスは高いのに、
とてもとてもロストバゲージが多い。舞踊団の荷物、2年連続、合計14個、どっか
いっちゃっいました。運良く後日届いたけど、公演に間に合わないかとひやひやもの
でしたよ。
 
数年前、アエロフロ−トがアフリカ線を廃止以来、エアフランスは西アフリカの空を
牛耳っている(空だけじゃないけど)。西アフリカに入る為の安いチケットを探すの
も結構大変。最近はwebで何でも調べられるので片っ端からディスカウントチケット
を探すのも手。
今回はダカールから、悪名高き列車でマリ入りしたい、という予定もあり、アリタリアで
ダカールin。機内食は非常に美味で、ワインもアカディ!(ちょっと脱線。(笑)ア
カディ、ってなに、それ、と思った方http://www.diana.dti.ne.jp/~mineko/textes/vol.07.html
〜西アフリカ・マリ共和国滞在記〜マリって誰よ?!をご参照。でもわかんないか。)
 
その他、パリまではアエロフロ−ト、大韓航空など、結構安いチケットもあり。パリ
からはpoint-afriqueとかSTAとか、週一便程度マリまでダイレクトに飛ばしている小
さな航空会社も。料金は当然安い。絶対とぶ、という確約はない、が遅れてもキャン
セルはあまり聞かない。日程に余裕のある人はwebで購入にトライ!せっかくなら、
グローバル企業ではなく、地元の人ががんばっている、地元の企業を応援したいもん
です。
 
○ point-afrique
http://www.point-afrique.com/
 
○STA
http://www.sta-airlines.com/
 
(注:4月1日からこのアリタリアもとうとうエアフランスに吸収されたらしい。ま
だアリタリアとして運行してはいるものの。恐るべしエアフランス。)

**************************************(文責:土屋萬佐子/2004年7月6日)






マリ紀行「マダムソトラマのひとりごと」 その3

************************************************

みなさん、長年の(?)ご無沙汰でした。2004年1月からの渡航から学んだ話題や感想を順次、と思いつつ、日常の雑
事雑念に押し流され、今は2006年も11月。
その間に、2004年11月末から2週間、FAN3主催の第一回の「まるかじり! in Mali」を開催しました。その詳細は参加
者のお一人によるブログをまずご紹介します。滞在中の出来事、感動が手に取るように伝わってきます。是非ご覧下さ
い。ご参考までに。(ちなみに、今回予定の行程とは多少違います)
http://gokurakutsn.blog44.fc2.com/
 住めばバマコ (17)
 神話の里ドゴン (11)
 ニジェールの渡し (6)
 蒼きトゥアレグ (6)
 マリの涙 (4)

間もなく第二回のまるかじり!In Mali スタディーツアー
(2007年1月24日〜2月5日予定)のお知らせもアップしますので、
お楽しみに。

今回は質問の多い予防接種の話。(以前どこかで読まれた方もいらっしゃるかも
しれませんが、もう一度)

記載した症状の出方や予防法などはあくまでも土屋の主観です。ご自分の体調
などにも照らし合わせ専門医に相談されたり、web上で情報を得ることをお勧めします。
予防接種は「うければその病気に罹らない」というものではなく、
「罹っても比較的軽くすむかもしれない」程度の認識で、予防、体調管理をしっかり
することが一番だと思います。接種場所などのご紹介は末尾に記しました。

【予防接種】
(今回はながーいです。でも、よく受ける質問と、自分の失敗談。旅を快適にするための情報なので、読んでください。)

<黄熱病>これは必ず必要です。

西アフリカ各国へ入る為には、必ず黄熱病の予防注射が必要。この病気の研究に、日本人の野口博士がガーナで人
生を捧げた事はご存じですか?イエローフィーバー、と呼ばれる黄熱病の予防接種は、一度受けると10年有効。入国1
0日前までに接種終了のこと。

人によっては接種後、発熱や体がだるくなったりすることもあるようです。接種後はゆっくり過ごせる体調のよい時期を
選んだ方がよいと思います。ただ、非常に混んでいるようなので早めに予約することをおすすめします。

<マラリア>任意

因みに、アフリカに行って罹患率の高い病気のひとつ、マラリア。
一説には「アフリカの都市病」という話もありますが、これは、蚊(ハマダラカ属)によって媒介される感染症で。高熱、嘔
吐などの症状がでます。ひどい場合は、黄疸症状がでる場合もある。潜伏期間が数日から数週間。なので、帰国後発
症するケースも聞きます。日本で発症すると一般の医療機関ではわからないことが多く、たらい回しにされる前に、医
療機関に「マラリアの可能性がある」と伝えましょう。東京では

「都市病」と言われている理由は、下水がそのまま家の前の溝に流れていたり、生活排水がばんばんニジェール川に
流れ込んだりしているため、(他の国の都市も同様)そこで発生する率が高いというのです。なるほど、とは思います
が、これはホントかどうか。地方にしか滞在しないから、と、たかをくくっていて、感染しないとはいえないかもしれませ
ん。食あたり、水あたりなどの場合もよく似た症状が出る場合があり、実際は血液検査をしないとわかりませんが、早
めに病院に行き処置をして貰ってください。現地でも安心できる病院はあります。

マラリア蚊に刺されないようにする、っていうのは、不可能に近いです。「あ、刺された!」と思った瞬間、それがマラリア
蚊かどうか、確かめても後の祭り。特に、川の近くの地域は蚊が多いです。彼らは暗くなり始めた夕方から活動を始め
ます。

夜中の睡眠を妨げたりもする、憎っき彼らから身を守る方法はいくつかあります。一つはカヤををつるして眠る。市場に
もお姫様のベッドにつり下げられているような(?)カヤがたくさん売っています。そして、蚊取り線香。でも現地で購入し
たモノはあまりききません。耐性がが出来てしまったのでしょう。日本の蚊取り線香がいいです。それから、露出してい
るところ、薄い洋服の場合も、日本製の虫除けスプレー。これも結構効きます。以上は刺されないようにする手段。刺さ
れた場合を考えると、ここで登場するのがマラリアの予防薬。これは日本では入手しにくいか、とても高いです。最後に
記した検疫所でおいているところもありますが、副作用もあるようなので、個人の体調を伝え検疫所の医師と相談する
のがよいでしょう。現地の薬局で入手できるのですが、飛行機から下りる前に(蚊に刺されない前に)飲まないと意味が
ない、という話も聞いたことがあります。

因みに、ルワンダ、アンゴラ、コンゴ、などの内戦を日本に伝えるために何度となく現場に取材に行っていたジャーナリ
ストの知人は「副作用が多いだけで、飲んでも感染率50%、のタブレット(予防薬)なんか、やめたほうがいい。それより、
虫除けスプレー、蚊取り線香、長袖、長ズボン、よく食う、よく寝る、それが一番の予防だ!」と豪語なさいました。私自
身は、薬に弱いのでこのタブレットを飲んだことがありません。しかし、時代が変わり、今は、副作用の少ない予防薬も
現地で入手できるらしいです。因みに、飛行機から降りる前に、露出している肌には虫除けスプレーをお忘れなく。(笑)

マラリアについて語りすぎました。つぎにいきます。

<破傷風、A型肝炎>任意
その他の予防接種は任意で受けられます。私が出発前に受けるのは、破傷風とA型肝炎。ダンスなどの予定がある人
は、素足で踊る為、破傷風は受けた方がいいかもしれません。受けなくてもなんともない人もたくさんいます。ただ、受
けた人の方が、怪我や虫さされのかきむしったあと、化膿率が低いように感じます。理由はわかりません。

<コレラ>任意
04年1月出発の直前にマリ人の友人から連絡が来ました。11月、12月にマリ全域でコレラが流行し、100人も亡くなっ
たらしい。
「だから、気をつけて」と。「え〜?100人も!?でも感染したらしょうがないでしょ?」と私。「注射、あるでしょ、注射。し
なきゃだめだよ、あなたたち、外人なんだから。それから道で売ってる物とか、食べないで下さい。死んじゃうよ。」

むこうでは医療費が高いので、深刻な病気にかかっても、お金がないと治療が受けられない、それは、簡単に死と直結
します。それだけに、今回のコレラの広がりをみて、マリでは政府をあげて予防に全力を注いだらしい。予防なら治療
のお金がない人でもできる。予防は治療よりもっと効果があるし、コストも低くすむ。

マリの村で永年活動していらっしゃるCARA=農村自立協力会の村上さんからお伺いしたところでは、その年末のコレラ
の広がりで、政府はテレビ、ラジオで予防の為のアナウンスをしたとのこと。コレラ予防の番組が、バンバラ、タマシェ
ク、ドゴン、ソニンケ、etc.etc.と、マリ全土の各民族の人たちの言葉で順番に放送されたらしい。

当たり前かもしれないけれど、それをやるマリはすごい、と思った。(他の国の状況はしらないので。)マリの公用語はフ
ランス語。でも、学校に行っていない人は自分の民族語しかわからない。フランス語のわかる人は治療も受けられる程
度の余裕はある、と考えてもいいと私は思っている。ちょっと極論かもしれないけれど。だから、国民みんながわかるこ
とばで伝えないと、予防はなりたたない。

太古の昔からそれぞれの民族が助け合って平和に共存してきた共同体。そこでは、放送の事を聞いてわかるように、
どの民族の言葉も同列に大切にされているのです。
命と同様に。、、、、、、???

実際は、どうなのか。命の価値は全て等しく扱われているのでしょうか?残念ながら、それだけの力と環境が多くの国
にはまだ整っていないかもしれない。今の日本で、アメリカで、ヨーロッパで、コレラにかかったら、亡くなる人が、一体
何人くらいになるか、考えてみたこと、ありますか?私達は、コレラの予防注射まで受けることができるのです。何千円
もだして。たとえ、それが、50%の確率でも、とにかく、お金で安全を買える国に生まれているのです。たまたま、そこに
生まれ落ちたというだけの理由で同じ病気で命を落とす人が世界中に何万、何億人いることか。なんだか、この状況は
不公平すぎます。そして、この状況をつくることに私達も加担していること、知ってましたか?

************************************
ちと話がそれたので、予防接種の話に戻しましょう。

<予防接種後はご用心>

以前、アフガン難民キャンプの視察にいったとき、同行者からコレラ菌がでた、と保健所から連絡があった。その時は、
参加者の1/3くらいの人がばたばた倒れた。もちろん、病院で治療を受けて治ったけれど、あれは、コレラの症状だっ
たと思う。

そんなことも思い出し、やっぱ、うっといたほうがいいかなあ。。。と、友人の勧めに従いコレラの予防注射を今回初め
て受けた。お尻に。これがまた、痛い。とても痛い。そして、「2日間はお酒、激しい運動は控えて下さい」と看護婦さん
に伝えられた。そして、2日目。2日目の夜だから、ま、いいか、と思い、ワインをぐびっ。うまい!もう一杯。。。。。と突
然頭がぐらぐらしてきた。その後数時間続く、嘔吐、下痢、腹痛。立ち上がる力も叫ぶ力もなく、連れ合いに救急車呼ん
で、と頼んだ。病院で点滴を受け、なんとかおさまったものの、これって、コレラ菌が活動を始めたのかも。。。。。。
(因みにその救急病院では原因不明)

かもしれない。体内にはいった予防接種のコレラ菌が、ワインのせいで活動を始めていたのかも。それとも、副作用?
どっちにしても、こわっ。コレラで死ぬのは辛すぎていいやだな、、、と、もうろうとした意識で考えていたほど辛かった。
以前、コートジボワール、マリで2度同じような目にあったことがある。あれも、もしかしたら、コレラ?マラリア?いずれ
にしても、全ての予防注射を甘く見てはいけません。言われた注意事項は守りましょう。でも、最初から48時間、って、
時間で伝えてくれればよかったのに。。。。

ある筋によると、コレラの予防注射、実は、最近では副作用が大きいので、あまり接種されていない、とのこと。それに
しても、今回はフツーにマリの人と同じモノを食べ、同じ水をのんでいたけれど(水道、井戸水)、すこぶる元気。これっ
て、予防接種のおかげ????真意のほどはわかりません。

*************************************
《はみだし情報》
黄熱病等の予防接種は以下の場所でうけられる。

○日本全国の検疫所
http://www.forth.go.jp/keneki/tokyo/access/tokyo.html

東京検疫所
住所〒135-0064 東京都江東区青海2-56
          東京港湾合同庁舎 8F

 総務課 03-3599-1511
 検疫衛生課 03-3599-1515 
 食品監視課 03-3599-1520 
 検査課 03-3599-1517

交通アクセス
●電車
 ゆりかもめ「テレコムセンター駅」より 徒歩 約 3分
http://www.yurikamome.co.jp/
 03-3529-7762

りんかい線「東京テレポート駅」 より 徒歩 約 15分
http://www.twr.co.jp/
 03-3527-6760


黄熱病は入国10日以上前に接種終了しなければ入国できません。相談すれば、接種前に、接種スケジュールをたて
てくれるます。ものによっては、何回かに分けて接種が必要なものもあり、数種類受ける場合は2〜3ヶ月前から準備し
たほうがよい。コレラに限らず、予防接種後はお酒等をのめないので、飛行機でビール、を楽しみにしている方は、前
日ギリギリに終了、なんてことにならないように、余裕をもってスケジュールをたてましょう。どれも接種料金は高いの
で、良く考えて。自分の体調と相談して受けるといいでしょう。

それにしても、滞在期間が2週間程度の旅なら、現地で病気にかかってしまうと、病気でその旅は終わってしまいます。
しかも、周りの人にもいろいろ迷惑をかけてしまいます。予防接種のいずれも100%ではないとはいえ、十分考えて予
防法を選択してください。そして、現地では思っている以上に体力は消耗しているモノ。無理をせず、食事、十分な睡眠
を心がけるのは旅の第一歩ですね。

**************************************(文責:土屋萬佐子/2006年11月7日)





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