アイドラープーリー破損
ベルトの鳴きを抑えるために、きつく張るとアイドラープーリーに負担がかかり、
プーリーのベアリングが焼き付いてしまいます。
これは宿命です。
焼き付いて破損すると、その摩擦でベルトが切れエンジンルームからモクモクと煙が上がります。
まるで、エンジンブローしたアイルトン=セナの気持ちになれます。
そんな優越感?もつかの間、そのベルトはウオーターポンプにも掛かっているので、
そのまま走り続けるとオーバーヒートを引き起こしてしまいます。

こんなことにならないように、ベアリングの異常の早期発見が必要となります。
アイドリング時、右リアタイヤ付近で耳をすましてください。
「シャァ〜」という音が聞こえたら、交換の時期です。
また、焼き付きの予防策として私は、アイドラープーリーの側面にたっぷりとグリスを塗っています。
これが結構効果(熱を逃がしてくれるのか・・・)があるんです。是非お試しを。


また、このアイドラープーリー、初期型と後期型(現在のもの)があります。
初期型は、上の画像のようにベアリングが大きく、そのベアリングの外側・内側それぞれに
プーリーパーツをはめ込む構造です。
対して、後期型は小さなベアリングをプーリー内側にはめ込みロックピンで止めるタイプ。
どう考えても、前期型のほうが頑丈なのですが、プーリーパーツを内外から取り付けるため、
その圧力がベアリングに負担となっているようです。
実際、2つを使用してみると、後期型の方が壊れにくいです。
ちなみに、後期型のベアリングは高いものでも700円くらい、安いものは500円以下であり、
プーリーごと交換すると10000円位しますので、中身だけ取り替えましょう。
ベアリングは、6300番であれば、どこのメーカーであっても使用可能です。