ウィザードリィ(Wizardry)        


上段左からFC版1,2,3そしてSFC版5。下段左からGB版外伝1,2です。

コンピュータRPGの古典(原点)とも言えるゲームです。元はパソコン用
ですが、家庭用ゲーム機にも移植されました。
この「ウィザードリィ」と「バーチャファイター」は大袈裟な言い方ですが
ボクの人生に影響を与えたと言っても過言ではありません。
ただし、「ウィザードリィ」でも「V」まで、いわゆるリルガミンシリーズと
呼ばれる物に限ります。(苦笑)加えて末弥純さんのイラストの物ね。(笑)

ウィザードリィ攻略本及び関連書籍です。
PC版の攻略本はけっこう出版されていましたが、FC版のプレイの参考に
なると思える物しか買っていません。しかし、それ以外の関連書籍はほぼ
ここにあります。友人に「ウィザードリィ関係の本がこんなに沢山ある家は
他にはあるまい」と言われました。(笑)

「人生是ウィズ也」を座右の銘としています。(笑)
苦しい時は「経験値稼ぎだ・・」と自らを励まし(笑)
突発的な事態には「おおっと」と思い、トラップを踏んだつもりになり
(笑)落ち込んだ時にはレベル1エナジードレインをくらった気になり
(笑)何気に「マピロマハマディロマト」と唱えたり(大笑)・・・。
でもリセットだけは出来ないですけどねぇ。(苦笑)

「ウィザードリィ」を題材にした小説もありました。
上段右と下段の2冊は10年前後経った今なお愛読書です。

とにかく、やってやってやりまくりました。(笑)暇さえあれば、
とにかくダンジョンへ降りてました。ボクに限らずウィズマニアは
みんなそうですけどね。(苦笑)何がそうさせるのか未だにわかりません。
麻薬の様に暗い迷宮での戦いに魅入られるのです。

上段は今は亡きゲーム雑誌「ヒッポンスーパー」です。前身「ファミコン必勝本」の頃から
「ウィザードリィ」を大きく扱い、読者コーナーだった「ウィザードリィ友の会」がウィズ
コミュニティの様になって単行本(写真下段)が2冊も出版される程の盛り上がりを見せて
いました。単行本はウィズプレイヤーなら爆笑必至で、今読んでも腸捻転になりそうな程
笑ってしまいます。(大笑)

後にも先にも、これほどヤリ込んだRPGは無いです。
大体「ウィザードリィ」には明確なクリアが無いんですよ。一応シナリオは
ありますから、それを持ってクリアとも言えますが、クリアしてからも
迷宮は存在し続け、半永久的に上がり続けるレベル(一応カンストはしますが)を
極めるもよし、レアアイテムを探しに行くもよし、と、シナリオをクリアしても
プレイヤーの気の赴くままに迷宮探索を続ける事が出来るのです。

半永久的にレベルを上げ続け、もはやどんなモンスターも一撃で屠る事が
出来るまでになっても「ウィザードリィ」の戦いは凄まじい緊張感を
与え続けます。致死の魔法の存在、ゲーム世界内での完全なる死(ロスト)の
存在・・・。ゲームの「お約束」に縛られない非情なる「死」がある事により
「ウィザードリィ」の戦いは永久に「油断できない」戦いになり、翻ってこれが
飽きる事なく麻薬的に迷宮での戦いにプレイヤーを駆り立てる事になるのでしょう。


ちょっと見え難いかも知れませんが、ボクが当時作ったマップです。
とは言え1〜3は、ほとんど攻略本のマップを見てまして(苦笑)これは5の
時の物です。でも攻略本見ながらですが、全フロア踏破しましたよ。

上段がサターン版「リルガミンサーガ」。
下段左がPS版「リルガミンサーガ」右がPS版「ニューエイジオブリルガミン」。

長らく「ウィザードリィ」のためにFCとSFCを稼動状態に保ってきましたが
さすがにその後の次世代機(今となっては何と懐かしい言葉か!笑)などが
主流となると、プレイ回数も減ってきました。しかし、上の写真の通り、
サターンとプレステにリルガミンシリーズが移植されました。
PC版に末弥純さんのイラストで1〜3を1本にして「リルガミンサーガ」とし、
家庭用ゲーム機初移植の4とPC版5をカップリングして同じく末弥純さんの
イラストで「ニューエイジオブリルガミン」と題して発売されたのです。
FC版とPC版ではゲームバランスが違ったりするのですが、
ボクは狂喜しました。(笑)これで、もっともっと「ウィズ」が出来る・・・と。

そして、これがサターン版、PS版の攻略本です。まぁPC版とマップは一緒だから
別に買う必要も無かったんですが、それはそれ。(笑)ちなみにこのカップリング版は
Win版もあります。ところで、下段左端の本は末弥純さんのイラスト集「迷宮」です。
これ、かなりレアだと思いますよぉ。(笑)

これほどまでに「ウィザードリィ」がボクを惹き付けるのは、なぜか?
グラフィックはモンスターと壁と床くらいしか無く、画面にはテキストと
各種パラメータしか表示されず、ぶっちゃけた話、プログラムの乱数と
アルゴリズムに一喜一憂しているに等しいゲームですが、その無愛想な
造りがイマジネーションの自由を呼び、プレイヤーを無限の冒険に誘う。
これが「ウィザードリィ」の魅力だと思うのです。
イマジネーションは美しいエルフの魔法使いや、逞しいドワーフの戦士を
自らの分身に等しくし、暗き迷宮を本当の恐怖として感じさせてくれます。
それはモニターの中の仮想空間において自分の神経が覚醒される快感、と
しか言い様がないです。プレイヤーが百人いれば百通りの楽しみ方がある。
それが「ウィザードリィ」です。

(2002.7/15)