あなたの知らないハンドボールの世界





2008年1月、「中東の笛」問題とTBS番組「筋肉番付」の”宮崎”人気でにわかにプチブームのスポーツ







ハンドボール!




先日の北京オリンピックのやり直し予選 日本vs韓国 も大盛況でした。ふなきさんも同時刻に放映していたサッカー日本代表の試合そっちのけでこの日だけはハンドボールを見ていました。何故か?ふなきさんは何を隠そう正真正銘の








ハンドボーラーだったのだー!



”だった...”すでに過去系になってしまいました。知らないうちに40歳も超えて、身体のアチコチにガタがきて、左足の靭帯も1.5本がぶち切れている状態であのハードなハンドボールなどまともにできるわけがないのだ。しかし、ハンドボールに対する情熱はいまでも身体の中でメラメラと燃え盛っているのがこの前の 日本vs韓国戦を見て判った。



先日の日本vs韓国戦ではサッカー日本代表の如く、青いレプリカの観衆が大応援してました。



うれしかったですね。ハンドボールの試合でこれだけ熱狂的な応援を見たのは、はっきり言って初めてですわ。今までだったら大体、企業、大学、高校のいかにもハンドボールやってそうな奴らがワーワー応援していましたが、今回は普通の一般客が多くいたように見えました。





さて、本題。今回ハンドボールを実際にあるいはテレビに見た方は、どのくらいハンドボールを知っているんですかねぇ〜。



多分、経験者以外はほとんど知識に乏しいと思います。



では教えてあげましょう。







あなたの知らないハンドボールの世界を!




(ギィー)  

↑一応、扉が開いた音。名探偵コナンより

ふなきさんがハンドボールに出会ったのは、秋田南高校時代にさかのぼる。中学の頃は多少グレていたのでこれではいかん!と思って高校では何かスポーツをしようと考えていた。でも、いまさらバスケ、サッカー、バレーなどやれるわけでもないし。そんなところでこの高校には何故か”ハンドボール部がある”。中学でどんなスポーツをやっていたやつもハンドボールではゼロからのスタートになる。中学で部活をやっていなかったふなきさんにとっては






最適な運動部!

とっとと入部した。ハンドボールの練習場は体育館...と思っている人が大半でしょう。でもそれは強〜〜〜いチームのこと。ハンドボールコートは40mx20mで結構広い。普通の高校でこの広さを確保できる高校はほんの一部だろう。しかも高校の体育館には、バレー、バスケなど王道を行くボールゲームの部活がドドーンと幅を利かせているのが現状である。

ということで秋田南高校ハンドボール部は








外で練習していたのだぁー!

陸上トラックの中央部にハンドボールコートが1面ありました。外での練習...当時はそれが普通だと思ってました。
なので当然冬には雪が降る。ハンドボールなどできるわけがない。なので冬季にはほとんど校舎の中でサーキットトレーニングばっかやってました。天気のいい日はたまに雪の中でパスをして...でいつのまにかそのボールを使って








ラグビーしてたんだぁー!

外に練習場のある北日本のハンドボール部は、”中東の笛”というハンデキャップの前に









雪国のハンデと戦わなければならなかったのだー!

ところで皆さん、ハンドボールって実際に持ったことがありますかぁ?多分、小学校、中学校の体力測定の時に”
ハンドボール投げ”はやったことがある人は多いでしょう。そのときに投げるボールはその名のとおりハンドボールです。但し、それは中学生用。一般男子で使用するサイズは3号球と言って直径25cmくらいのボール。結構硬い。で、ふなきさんは実は手のひらが異様に小さかったのでハンドボールを








つかめなかったのだぁー!

ボールを持ったまま手の平を下に向けると、プルプル手が震えてしまいにはボールがボトっと落下。これじゃ








ハンドボールなんてできねーじゃねーかぁ!

しかしハンドボール界ではそーゆー人でもプレーができるように秘密兵器があったのだ。それは







松ヤニ!

あの松の枝からたまにネバーっとでているような松ヤニを指先に塗ってボールを握るのだ。松ヤニは木の枝からとるんじゃないよ。ちゃんとボールメーカーの大手”モルテン”からハンドボール専用松ヤニが販売されているのだぁー!

この松ヤニを利き手の指先に塗ってボールを握ると、あら不思議。手のひらがちっちゃいふなきさんでも楽につかめるではないか?ありがてぇー。普通にボールを持てるやつも、もっとグリップ力をつけようとしてやっぱり松ヤニをぬりたぐっていました。なのでプレーヤーは試合になるとゴールが決まって自コートに戻るときはベンチ付近で松ヤニを持っている控えのヤツのところに行き、常に松ヤニを指につけて補充してからディフェンスしておりました。

いいとこだらけのこの松ヤニ。どっちかというと副作用のほうが目立ちましたなぁー。

さっきも言ったように外で練習するときに松ヤニなんか使っちゃうとどーしても







砂がついちゃうんだぁー!

なので練習のときに使用する自分のボールは常に砂を落として、パスなり、シュートなりしなければなりません。
で、この指につけた松ヤニは









なかなか落ちないんだぁー!

ボールは別にして、人間様の指についた松ヤニは落とさないと日常生活に支障がきます。着替えの時には服につくし、飯食う時には臭いし...。ちなみに松ヤニのにおいはゴム臭いです。なので練習を終わったら石鹸でよーく磨かないととれません。

結構こびりつくので、タワシがガリガリやらないとだめです。爪の間にも入りこんでこびり付きます。当然、接触プレーOKのスポーツなので、試合の時は相手も松ヤニつけているわけですからユニフォームが汚れる。

いつのまにか製造元のモルテンさんから、”
松ヤニクリーナー”なるものも発売されました。白いクリーム状の油脂ですが、これを手のひらに塗ると、あら不思議!いままでこびり付いてとりずらかった松ヤニがきれいにとれるではないか!(でも、なんかやっぱ残り臭がありましたが)。松ヤニさまさまでしたが、結構悩まされましたよ!

しかし、デカくてきれいな体育館ともなると体育館側から”松ヤニ禁止令”がでます。そらそーだ。松ヤニがついたボールがバンバン床につくたびにフロアーに松ヤニがついてこぎたなくなってくる。他のスポーツも使用する神聖な体育館を、ハンドボールの松ヤニでエイリアンの巣のようにベトベトにすることは許されないのだぁー。







さてどうするか?

ハンドボーラーは考えるものです。対策案が









両面テープ!

結構頑丈の両面テープ(フローリングとかに使うやつ)を指の第1〜2関節あたりに巻きつけるんですわ。そうすればボールもハエ取り紙にひっついたハエの如くくっつきます。これでデカイ体育館も大丈夫!






...と思ったら大間違い!







くっつきすぎて離れずらくなるのだぁー!





ゴールにシュートしたつもりが、指からはなれなくて







床にバシ!

と、プロ野球珍プレーのような場面が発生してしまうのだ。もっとひどいと、プレー中に指からすっぽ抜けた両面テープががボールに引っ付いてしまう。まさに







ボールにホルモンがくっついた感じ!

なので、試合の時は試合前の練習のときに両面テープの粘度をある程度落としてから試合に臨むのだぁ。この両面テープの微妙なさじ加減が、試合の勝敗を左右しているのだぁ。





まあ、ハンドボールをテニスボールのようにわしつかみしてしまう欧米人や全日本クラスの人たちは関係ない話ですが...。






ハンドボール界の底辺ではこのような地味な戦いが日夜起こっているのだぁー!

(続く)



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